大学には経済学部があり、毎年多数の卒業生を世に送り出しています。また、経済学部卒でなくても、教養科目として経済学を学んだ人たちも少なくないはずです。しかし、彼らのうち一体どれだけが経済学をまともに理解しているのでしょうか? 経済学部を出ても、「機会費用」も「比較優位」も説明できず、「貿易黒字はもうけだ」と信じ込んでいる人たちがほとんどではありませんか? これは大変情けないことです。一体、日本の経済学教育はどうなっているのでしょうか?
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【「目からウロコ」とは?】
「目からウロコ」という話の出所は、新約聖書の使徒行伝(9:18)です。キリスト教を(ユダヤ教のパリサイ派の立場から)迫害していたサウロ(パウロと改名)が、復活したイエスに出会って目が見えなくなってしまったが、アナニアという人物がイエスの名によってサウロの上に手を置くと、「たちまち目からウロコのようなものが落ち、サウロは元通り見えるようになった」という話です。キリスト者の間では、「サウロの回心」として知られています。この話について、世の中には、「サウロはポスナー・シュロスマン症候群になったのだ」とかこじつけて考える人もいるようですが、目から落ちた「ウロコのようなもの」は、キリスト教やキリスト者に対するサウロの偏見や誤解を象徴していると考えてよいのではないでしょうか。大昔の人々の書いたものを読む際に、そこに描かれていることを何でもかんでも写実的に捉えるのでは、かえって元々の意味を見失う結果になるでしょう。念のために付け加えれば、私はキリスト者ではありません。
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