
チコタン再び
今年の二月の日記に、ちらっと書いた事があるんですが。
「チコタン」という、合唱曲のこと。
もう20年も前の話、小学2年生の私は、
学校の合唱コンクールで他所のクラスの歌ったこの曲に大変な衝撃を受け、
自分の歌った曲のことなどは何一つ覚えてないんですが、
「チコタン」だけは片時も忘れず、今に至っている、という次第であります。
で、最近何の気なしにコレを家で歌ったところ、
異様に同居氏の心をとらえてしまいまして。
「クィーンっぽくアレンジして演りたい。ボヘミアン・ラプソディ調に」
などと言い出す始末。にわかにチコタンブームが沸き起こっているのでございます。
で、ネットで検索してみました。
けっこう引っかかります。もちろんウチのサイトも。
私と同じく「小学生の時聞いて衝撃を受け、今も忘れられないでいる」という方が多い様子。
さっそく、カワイ楽器のサイトから楽譜を購入。
正式なタイトルは「チコタン〜ぼくのおよめさん〜」、蓬莱泰三作詞、南安雄作曲。
4部構成、と思い込んでましたが実際は5番までありました。
そしてその内容たるや!
とりあえず、1番から4番までをごらんあれ。
まあここまでの歌詞は、普通に「仲がよくって良かったね」てな内容です。
曲がステキ。まだ1番しか攻略してませんが、
シンコペーション多用したメジャーの軽快な曲ながらも、そこはかとない哀調を帯びていて。
特に「チコチコチコチコチコタンタン」のあたり、抑えきれない激情の嵐が完璧に表現されています!
天才かも・・・南安雄。
3番の楽譜見ると、1小節ごとに3/8拍子、5/16拍子、2/4拍子、7/16拍子、2/8拍子・・・てな具合で。
こんなの小学生にマトモに歌えるのか?なんだかプログレッシヴ。
しかし目を見張るは5番。
嗚呼、キーボードが涙で霞んで見えません。
あまりにも重過ぎる十字架を背負った彼の、明日はどっちだ!?
「こんな救いの無い歌を小学生に歌わせる意味は!?」とのご意見もあるようですが。
でも小学生からすると、大阪弁の歌詞に照れちゃってそれどころじゃない、というのが
実際のところだったという記憶があります。
私は良かったです。傍観者としてこの曲に出会えて。
そのせいかこんな大人になっちゃいましたけど。
このコンビにはさらにすごいトラウマ・ソングが存在します。
題して「日曜日〜ひとりぼっちの祈り〜」。
・・・どうでしょう。
チコタンの方は、今でもNHK教育で、東京放送児童合唱団あたりが歌ってるのを
見られるようですが、コレはどうにもムリでしょう。
ここまでくると、蓬莱先生のこれまでの人生に何があったのか、
否が応でも知りたくなりますが、そういう情報源は見当たりませんでした。
とにかく、飲酒運転だけはやめよう。
堅く心に誓わせるだけのパワーがあります。この歌詞には。
しかしなんとも、後味が悪いですな・・・。
2002/8/23