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パラグラフ・リーディング

 

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パラグラフ・リーディング

 パラグラフ・リーディング(以下PR)とは、「各パラグラフの主張(トピック)とつなぎ合わせて大意を読み取る」という読解法です。つまり、筆者が言いたい事が“短時間”で“だいたい”理解できるという事です。また、最初に大意(=文の流れ)を理解する事で、未知の単語の意味を類推する事にも使えます。ただし、あくまで大意ですので、それだけで文全体を理解できるわけではありませんのでご注意を。

 PRは、パラグラフの特徴を使った速読法ですので、まずその特徴から。

 各パラグラフは、必ず「トピック・センテンス」(以下TS)と呼ばれる“主張が書かれている一文”を持っています。その後には、「サポート・センテンス」(以下SS)と呼ばれる“TSを詳しく説明する(=裏付ける)文”が続きます。筆者は、自分の主張(=TS)に賛成してもらうために、SSをつかって読者を説得するのです。

ポイント
 トピック・センテンス=「筆者の主張が書かれている文」
 サポート・センテンス=「トピック・センテンスを詳しく説明する文」
 トピック・センテンスとサポート・センテンスを使って、筆者は自分の主張を説明していく。

 身近な物に例えると、四足のテーブルですね。四つの足がそれぞれSS,その上に乗っている平板がTSです。SSが一つでもなくなると、TSは不安定になってしまいます。こうなると、そのパラグラフは説得力を失います。ちなみに、英語での討論(=ディスカッション)は、常にこの形を基本に行われます。

 本来の英文構成は「序論→本論→結論」の順に進んでいくのですが、ここでは「本論」以外は省略させていただきます。(序論と結論については、「英文エッセイの書き方」みたいなページで解説したいと思います。)

ではまず、TSとSSの見つけ方から。

 TSは筆者の主張です。よって、TSは、他の文(=SS)よりも“広い視野”で書かれています。広い視野で書かれている文を読むと、“なぜそうなのか(Why)”“どのようなものなのか(How)”という疑問を抱くはずです。この「Why」と「How」の答えが書かれているのがSSです。では、例文を見てみましょう。

 酸性雨は有害だ。なぜなら、酸性雨によって、多くの自然や文化的・歴史的建造物が破壊されているからだ。例えば、カナダにおける酸性雨の作物被害額は、最近10年で20%増の10億ドルに及んでいる。(フィクションですよ。)

 TSは最初の文「酸性雨は有害だ。」です。なぜなら、このパラグラフは「酸性雨は有害」ということについて、書かれているからです。そして、その後の二つの文が、SSになります。なぜなら、これら2つの文は、「なぜ筆者は、酸性雨が有害だと思うのか」という疑問に答えているからです。もし、これらのSSがなかったら、まったく説得力のないパラグラフになってしまいます。

 TSは、パラグラフの第一文に置かれる事が多いです。あくまで“多い”んですよ。例外もあります。ですから、第一文をTSと予想して、そのパラグラフを読み進めていくと良いでしょう。

 パラグラフ・リーディングは、使いこなせるまで、以外に時間がかかります。ですから、すぐにTSを見つけられなくても焦らないで下さい。これから出会うたくさんの長文の中でコツコツ練習していくのが、一番速く、そして確実な方法だと思います。

 

参考までに)

 「Discourse Marker(ディスコース・マーカー)」を使った速読法の本も出ています。ディスコース・マーカーとは、「論理展開上、必要かつ重要な語句・構文」のことです。

 例えば、“For example”という語があったら、その後ろには具体例がくるでしょう。つまり、前で述べている事がしっかり理解できているなら、この例は読まなくても良いのです。
 例をもう一つ。“
It is true A, but B.”と言う構文では、Aの部分に「譲歩」、Bの部分に「主張」がきます。つまり、筆者はBの部分が言いたい、Bを理解してほしいのです。ですから、読解の時は、Bに注目し、Aについては深く考えなくても良いということになります。ちなみに、「なるほどAだがB」という訳が一般的です。(個人的に、この訳は嫌いなのですが。)

 このように、ディスコース・マーカーを使う事によって、文中の重要なところとそうでないところを簡単に区別する事ができます。


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