強調構文は、「It
is ・・・ that 〜.」の仮主語構文と形が似ているので、大学入試の頻出事項の一つになっています。
ここでは、「仮主語構文と強調構文の見分け方」と「強調構文の作り方」を中心にお話します。もちろん、これを読んでいただければ強調構文が理解できると思いますので、英文読解以外にも(エッセイなどにメリハリを利かせるためにも)使ってみてください。
まず例文を二つ。
1)It was when I was
fifteen that I first met him. (慶応大)
2)It is a well-known
fact that Japanese workers work too much. (東京経済大)
上の(1)と(2)、どちらが仮主語構文で、どちらが強調構文でしょう?
仮主語構文の特徴は、that節が接続詞(つまり、節の中が完全文)ということです。
一方強調構文は、that節の中が完全文ではありません。そこが大きな違いです。例えば・・・
It is a camera that he bought yesterday.
・・・のthat節は不完全ですよね。(「bought」の後ろに名詞が足りません。)
ところが、うえの(1)(2)ともに、that節の中は完全文です。これは困った・・・。
そこで、強調構文の作り方を始めから見ていきましょう。
例文)Tomo
bought a new camera yesterday. 「トモは昨日、新しいカメラを買った。」
これを強調構文を使って変えていきましょう。
まず、「トモ」を強調したいとき・・・
It was Tomo that
bought a new camera yesterday.
「昨日新しいカメラを買ったのは“トモ”だったんだよ!」
次は「新しいカメラ」を強調してみます。
It was a new camera
that Tomo bought yesterday.
「昨日トモが買ったのは“新しいカメラ”だったんだ!」
お次は「昨日」を強調してみましょう。
It was yesterday that
Tomo bought a new camera.
「トモが新しいカメラを買ったのは“昨日”だったんだぜ!」
というように、原文で強調したい語句を「It
+ be動詞」と「that」の間に持ってきて“ここを強調しているんだよ!”と教えてあげるのが強調構文です。ですから、その間にくる語句が名詞ならばthat節は不完全文になります。(ここでは「Tomo」と「a
new camera」を強調したとき。)
ところが「副詞」を強調したときは、副詞自体が文の要素ではありませんので、that節が見かけ上不完全文になることはありません。これが厄介なところですね。
じゃあ、最後の手段だ。「It
+ be動詞」と「that」を取り除いてみてください。強調構文はもともと一つの文だから、それらをとっても一つの完全文として残るはずです。仮主語構文は、that節がまるまる「It」を指す(「It」それ自体になる)ので、「It
+ be動詞」と「that」を取り除いたら一つの文ではなくなります。
これを使うと・・・
1)When I was
fifteen, I first met him. (一つの文。)
2)A
well-known fact Japanese workers work too much. (文じゃない。)
ということになります。そういうわけで、(1)が強調構文、(2)が仮主語構文でした。
仮主語構文との違いを書くために回り道の説明になりましたが、これが強調構文のほぼすべてです。“ほぼ”というのは「that」の部分に「wh‐節」がくることがあるからです。見た目は変わりますが基本は同じです。参考書などで確認してください。