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タイヤ空気抜け    v1.01 (2007/02/12)


各社 タイヤ空気がすぐ抜けてしまう/パンク

タイヤ部分の構造は同じなので、「自転車」に限らず「リヤカー」や「一輪車」等にも応用出来ます。


【概要】

「タイヤの空気がすぐ抜けてしまう」ことからの復元


【症状】

「空気入れ」(ポンプ)を使ってタイヤに空気を入れたばかりなのにすぐ空気が抜けてしまう。



【修理方針】

タイヤの空気が抜ける原因には次の3つが考えられ、起きる頻度の高い順に並べると以下のようになります。

(1) 虫ゴム金具の止めネジ部分のネジ緩(ゆる)み
(2) 虫ゴムの劣化
(3) タイヤチューブのパンク

(1)のネジ緩みは、応急処置的には手で締め直してもいいですが、締り方が足らずわずかづつながら空気漏れが残ったり再度の緩みの原因となりますので最終的にはプライヤーやペンチ等できつく締め付けてやる事になります。

(2)の虫ゴム劣化は虫ゴムの交換が必要となります。

(3)のパンクは本格的なパンク修理となります。


【修理難易度】   ○容易   普通    やや難   かなり難

特に何らかの特別な知識が必要な訳でも無く、必要なのは単なる慣れだけです。


【修理必要工具等】

空気入れ(ポンプ)

プライヤー又はペンチ

虫ゴム

タイヤレバー

パンク修理セット(ゴム糊〔のり〕、サンドペーパー、パッチ用ゴム片)

ハンマー

洗面器

場合によっては先細ドライバーや先細ピンセット等


【修理手順】

自転車等の車輪は、骨組みの一部となる「リム」(金属わっか)と地面に接する外皮となる「タイヤ」とで包まれたようにして、衝撃吸収用の空気風船の役目をする「タイヤチューブ」がそれらの内側に内包された構造となっています。

タイヤチューブは一度入れた空気が逆流して抜けないよう空気弁の役目をする部品と一体化した作りがなされています。

タイヤチューブの空気弁部品はリムに開けられている穴に差し込んでナット止めされます。

タイヤチューブの空気弁部品の内部には極細のゴムホース状の「虫ゴム」を装着した「虫ゴム金具」が挿入され、その「虫ゴム金具」を「ネジ付きカバー」でネジ止めし、「虫ゴム金具」の空気入れ口には「ネジ付きゴムキャップ」で蓋をするように構成されています。


§1 虫ゴム金具の止めネジ部分のネジ緩(ゆる)み

手持ちの「空気入れ」もしくは自転車屋さんで借りた「空気入れ」で空気を入れる度に、「虫ゴム金具」を「ネジ付きカバー」でネジ止めしている部分がネジ緩みを起こしていないか点検する習慣を付けるようにします。

それでも、毎日乗っている振動や気候等による金具の伸び縮み変動でネジ緩みが生ずるのは避けられません。

2・3日〜数週間で空気が抜けて空気入れ作業してしまうような時は、先ずこのネジ緩みを疑います。

応急処置的には手で締め直してもいいですが、締り方が足らずわずかづつながら空気漏れが残ったり再度の緩みの原因となりますので最終的にはプライヤーやペンチ等できつく締め付けてやる事が必要です。

プライヤーやペンチ等できつく締め付けており、このネジが緩んでいないのにやはり空気が抜けて行くようでしたら、次の2か3を疑います。



§2 虫ゴムの劣化

実際に空気弁の役目をするのは、「虫ゴム」とそれを装着する「虫ゴム金具」ですが、この虫ゴムは材質上普通の輪ゴムのように経年劣化で融着したり切れたりしますので、時々要交換の消耗品と考える必要があります。

「虫ゴム金具」は女性で例えれば大きな「お尻」と細くくびれた「ウエスト」に見立てられるような形をしていますが、空気弁として正常に機能するにはゴムホース状の「虫ゴム」を「虫ゴム金具」の足先方向から挿入してくびれたウエスト部分まで完全に被(かぶ)さった状態、所謂女性が足首まで体のラインが分かるようなタイプのロングスカートを穿(は)いた感じの状態になっている必要が有ります。

「空気入れ」で空気を入れると「虫ゴム金具」の先程の例えの膝(ひざ)辺りに開けられている穴を通してタイヤチューブに空気が送り込まれますが、この穴部分も虫ゴムがぴっちりと覆い被さって蓋をしている感じなので、「空気入れ」から空気を送り込む時は「空気入れ」側の空気圧で虫ゴムを膨らまし押し広げるようにしてタイヤチューブ側へ空気を送り込み、タイヤチューブ内の空気が逆流しようとする時は虫ゴムを虫ゴム金具に押し付け縮めるような形にタイヤチューブ内空気圧が働くことになって逆流を阻止することとなるという空気弁の動作をします。

虫ゴム金具の大きなお尻とくびれたウエスト部分まで虫ゴムが覆い被さる事で、「空気入れ」側から送り込まれた空気が漏れなくタイヤチュ−ブ内へ送り込まれる働きをし、この虫ゴムで覆われた大きなお尻部分が
「ネジ付きカバー」できつく締め付けられて外側筒状の空気弁部品たる「虫ゴム金具収納筒」内壁に押し付けられている事で、道路面の凸凹等による瞬間的タイヤチューブ空気圧増加にも耐えて空気漏れを起こさないこととなります。

従って、虫ゴムの虫ゴム金具を覆う状態が不良、先の例えで言えば足先まで覆っていなくて膝の穴部分の所までしかないようなセミロングスカート状態だったり、くびれたウエストまできちんとスカートを穿いてなくてヒップ回りまでずり下げた状態で穿いていたり、スカートに破れや穴が開いていたり等と言うような虫ゴムの覆い方だと空気抜けの原因となりますから、虫ゴムを交換してやる必要があります。

半日〜数日で空気が抜けて空気入れ作業してしまうような時は、先ずこの虫ゴム劣化を疑います。

虫ゴムの交換には、「ネジ付きゴムキャップ」を外し、「ネジ付きカバー」を外し、「虫ゴム金具」の頭をプライヤー(又はペンチ)で挟んで揺すりながら引き抜きます。

この時虫ゴムの劣化がかなり進んでいて、
外側筒状の空気弁部品たる「虫ゴム金具収納筒」の内壁に虫ゴムの一部がこびり付いて残ってしまうことが有りますが、そのような時は先細のドライバーや先細ピンセット等を使ってこびり付いて残った虫ゴム残骸を取り除いて置かないと、虫ゴム交換後に虫ゴム金具を再セットする時に奥まで挿入出来なかったりする原因となります。

虫ゴム金具に虫ゴムを装着するには、虫ゴム金具の虫ゴム装着部分に唾(つば)を付けてすべりを良くしながら挿し込み、虫ゴム金具側を回しながら虫ゴムをしごいていく感じでやると良いでしょう。

虫ゴムを装着出来たら、虫ゴム金具を取り外した逆の順序で取り付け組立しますが、虫ゴム金具に装着した虫ゴムの外皮側にも唾(つば)を付けてすべりを良くしながら挿し込んだ方が、「ネジ付きカバー」をプライヤー(又はペンチ)で挟んで回しながらきつく締め付ける時に折角交換した虫ゴムが再度の癒着破れに至らなくて済みます。
   (虫ゴムの外皮側にも唾(つば)を付けずに再組立すると、古い虫ゴムだと経年劣化で癒着破れし易くなっており、この再取り付けで癒着破れが起こって虫ゴム交換したのに空気抜けが直らなくて、再度虫ゴム金具を取り外してみたら虫ゴムが破れていたなんて事を繰り返す事がよく有ります。)

「空気入れ」で空気を入れた後、空気入れ口に唾を付けて唾の蓋をしてみてシャボン玉のように唾が膨らまなければ、空気弁が正常に働いていると考えて良いでしょう。


§3 タイヤチューブのパンク

虫ゴム金具の止めネジ部分たる「ネジ付きカバー」のネジ緩みもなく、虫ゴム金具の虫ゴム装着状態にも問題が無いのに空気抜けするという時は、タイヤチューブのパンクを疑います。

「タイヤレバー」(¥280)や「パンク修理セット」(¥280)は修理の説明書付きでホームセンターの自転車コーナーで売られていますから、これを利用すれば初めての方でも簡単に修理出来ますが、自転車屋さんにパンク修理をお願いすると¥2・3000〜¥5・6000の修理代が掛かるようです。

しかし、昨今コストダウンの為かタイヤにゴムの使用量を減らす傾向があり、NYLON(ナイロン)と表示したナイロン・タイヤを多く見掛けるようになりました。

ゴム・タイヤに比べて弾力素材としての柔軟性で遥かに劣るナイロン・タイヤは、タイヤの空気抜け状態で使用し続けると、「Ω(オメガ)」の文字でタイヤ断面形状を言い表した時の、Ωの文字を上半身に見立てた両肩部分がひび割れてしまい、道路接地面の溝の磨り減りが殆ど無くて新品に近くてもタイヤの役をなさなくなってしまい、パンク修理だけでは終わらず、タイヤ交換が必要となりがちです。
   (柔らかいゴム風船とも言えるタイヤチューブのゴム厚は1mm位しかありませんので、これに空気を入れてパンパンに張った状態にしても、人間の体重や荷物の重さを支えられる程の形状硬さを有しているものでも有りませんから、空気で膨らましたゴム風船たるタイヤチューブに凸凹道に対する空気緩衝器の役を担わせ、その外皮として人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを有したタイヤを被せて、車輪を構成するようになっています。
    タイヤ断面のΩの文字を上半身に見立てた時の両肩部分がひび割れてしまうと、人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを失ってしまい、そのまま凸凹道を走るとお尻を乗せているサドルを通じてもろに道路の凸凹状態を感じる違和感が体験されます。
    タイヤチューブのパンク修理は車輪を取り外さなくても行えますが、タイヤ交換は車輪を取り外さないと出来ず、特に後輪の場合は自転車そのものを大幅に分解するような形になってしまい、ちょっと素人向きではなくなってしまいますし、古い自転車だとナット類が錆(さび)付いてしまっていて、分解すら出来ないことも有りますが、応急的にひび割れ部分をゴム糊〔のり〕で補修して乗り回す事は可能です。
    参照: トニックス トップ>修理・治療法>自転車修理>タイヤ異常音ひび割れ



タイヤチューブのパンク修理を行うには先ずタイヤチューブを引っ張り出さなければなりませんが、後輪側ならそのまま通常の駐輪状態で行えますが前輪側なら自転車を逆さまに置いて作業するか何かでハンドル部分を持ち上げ支えするようにして、車輪をくるくる手で回転出来るようにした状態にします。

次に虫ゴム金具を取り外し、虫ゴム金具収納筒を「リム」(金属わっか)に取り付けているナットを取り外して虫ゴム金具収納筒をリム内に押し込んで置きます。

1本の「タイヤレバー」のヘラ状になった側をリムとタイヤの隙間に差し込んでこじりながら、タイヤレバーのかぎ状になった反対側を「タイヤスポーク」(リムから車輪軸に向って何本も取り付けられている針金状のもの)に引っ掛けてやります。
   (「タイヤレバー」を使わずにマイナス・ドライバー等で無理矢理やるとタイヤチューブを傷付けてしまう事が有りますので注意します。)

もう1本の「タイヤレバー」を20cm程離れた位置に同様に取り付けます。

タイヤレバー間部分でタイヤの端をリム内から引き出せたら、タイヤ内側に収納されているタイヤチューブを部分的にそっと引っ張り出します。

このような事をタイヤレバーの取り付け位置をずらしながら、車輪を1周するようにタイヤチューブの引っ張り出し作業を続けます。

タイヤチューブを引っ張り出し終えたら、虫ゴム金具収納筒に虫ゴム金具を戻し、空気入れでタイヤチューブを空気で膨らまします。

洗面器に水を張ってタイヤチューブの一部をこの水の中に沈めますが、もしタイヤチューブに穴が開いていればそこから空気の泡が出続けますので、水に沈めるタイヤチューブの位置を少しずつずらしながら穴が開いて空気漏れしている個所を特定します。

空気漏れしている個所が特定されたら、その部分に貼り付ける「パッチ用ゴム片」の大きさを決め、それより少し大きい範囲でサンドペーパーでタイヤチューブ表面を荒らしてやります。
  (ゴム糊〔のり〕で「パッチ用ゴム片」を貼り付けますが、貼り合わせる表面が適度に荒れている方が接着力が強くなるのでこうします。
   パンク修理セットの「パッチ用ゴム片」は最初から接着糊が塗布してあり、それをシールで保護してあるので、貼り付ける時にはそのシールを剥がして貼り付けますが、いらないタイヤチューブ等から「パッチ用ゴム片」を自分で作る時は「パッチ用ゴム片」の接着面側もサンドペーパーで適度に荒らして置く必要が有ります。)

ゴム糊〔のり〕をサンドペーパーで荒らした範囲で塗布して少し乾燥させます。
   (使用するゴム糊〔のり〕の注意書きに従って接着前乾燥時間を決めますが、季節や風通し等によっても微妙に変わり、概ね5〜10分ぐらいでしょうか。)

必要な接着前乾燥を終えたら、「パッチ用ゴム片」を貼り合わせて、更にハンマーで「パッチ用ゴム片」を叩いてタイヤチューブとの接着面が密着するようにしてやります。

接着後乾燥を終えたら、タイヤチューブを元のようにタイヤ内に収納させて空気を入れればパンク修理は完了ですが、先に触れたように昨今のナイロン・タイヤの普及で空気が抜けた状態で乗った事により、タイヤにひび割れが発生している可能性が有りますので空気を入れる前にこれの点検が必要です。

タイヤの全周に渡ってひび割れが発生しているという場合はなるべくタイヤの交換をお奨めしますが、部分的にひび割れしているだけだという場合や錆付いて車輪を取り外せそうにも無い等、取り合えず応急的にタイヤを補修したいという場合はひび割れ部分の割れ目内に割れ目を片手で押し広げながらゴム糊〔のり〕をすり込み、そのまま接着前乾燥を行ってから空気入れでタイヤチューブに空気を満タンにしてやります。
参照: トニックス トップ>修理・治療法>自転車修理>タイヤ異常音ひび割れ 



――――  続く (請うご期待!) ――――




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