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  有田焼、伊万里焼、古伊万里の違い   

江戸時代肥前地区(有田を中心とした地域)で生産された磁器は、当時「伊万里焼」あるいは「伊万里」と呼ばれていました。これは有田一帯で焼かれた磁器が、有田の近郊の伊万里港から積み出され、国内外に流通したことにちなんでいます。この江戸時代に作られた伊万里焼を、現在では「古伊万里」と呼んでいます。
 明治時代以降、やきものを産地名で呼ぶことが一般的になり、有田で焼かれた磁器を「有田焼」、伊万里市で焼かれた磁器を「伊万里焼」と呼び分けるようになりました。
  有田焼 伊万里焼 古伊万里
歴史的背景の相違 近世初頭、有田の地において。李参平が有田泉山で磁器の原料となる陶石を発見、焼成し、 有田磁器が、「伊万里焼」と呼ばれるようになったのは、製品が伊万里港から出荷されたためで、国内はもとより、東南アジアやヨーロッパまでその名は知れわたっている。  鍋島藩窯のあった大川内山では、明治4年に藩窯解散以後、藩窯では高度な技法や鍋島の技法が培われた。現在では、新たな技術も取り入れた多くの窯元が大川内山にあり、伊万里焼の中心となっている。  江戸時代、肥前地区で焼かれた焼物(磁器)は、伊万里の港から積み出され、国内はもちろん、遠くヨーロッパまで運ばれたので、伊万里が焼物の代名詞となり、これらの焼物の総称が「古伊万里」とよばれる。現在では、特に赤絵に金を施した物を「古伊万里様式」と呼んでいる。
特徴からみる相違関係 主な有田焼の種類
1、染付 呉須で模様を下絵付けし、その上に透明釉を掛け焼いたもの。
2、錦手 赤、緑、黄、紫、青色などの上絵付けしたもの。色絵、赤絵のこと
3、染錦 釉下に顔料で染付を施し、焼成後、更に上絵付けに金銀、五彩などを用いたもの
4、青磁 灰を原料とした釉薬をかけた、淡青色、または淡緑色の焼き物。
伊万里焼は鍋島などの様式美を受け継ぎだ物から、現代の生活感覚にマッチした焼物まで、多くの種類があります。
伊万里焼の特徴
色鍋島 白磁の肌に染付で文様を描き、本焼をした後、赤、黄、緑を基調にした上絵を施して、再度焼き上げます。
鍋島染付 透明感のある白磁に、藍一色の染付を施します。この染付に使う呉須の色が特徴で、凛とした美しさが醸しだされています。
鍋島青磁 大川内山から産出する青磁原石を用い、何度も青磁釉をかけては焼き、艶やかで神秘的な、独特の色合いがかもしだされます。
1610年代から1650年ごろまでに作られた伊万里焼は「初期伊万里」といわれ、器が厚く、釉薬がとろりとして絵付けが荒いのが特徴。1660年代のものを「初期色絵」と区分し、1670年代から1690年代にかけての「柿右衛門様式」、これは赤や黒で細く輪郭を描いた後、赤、緑、黄で着色された文様が特徴で、乳白色の素地(濁し手)に、余白を生かした絵画的な作品である。典型的なものは柿右衛門窯の制作と考えられるが、他の窯でも類似の物を数多く作ったので、これらを総称してこう呼ばれる。「柿右衛門様式」の作品はヨーロッパに数多く輸出され、ドイツのマイセン窯やフランスのシャンティ窯で模倣された。
 

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