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北海道北見市
updated 2004/07/09
「北見市男女共同参画を推進するための条例(案)(抄)
北見市男女共同参画を推進するための条例検討委員会
私たち北見市民は、オホーツクの豊かな自然環境の中で、おおらかな心をもって、このまちで安心していきいきと暮らしたいと願っています。
私たちは、お互いの人格、個性、能力、価値観を理解し、認め合い、家庭、学校、職場、地域その他社会のあらゆる分野において責任をもって生きることのできる男女共同参画社会を築くことが、いま、この時代と、これから生まれる人たちにとって、とても大切なことであると信じます。
また、人権を侵害するあらゆる形態の暴力を根絶することは、男女共同参画社会の実現に不可欠です。私たちは、すべての人が人として尊重される社会を理想として、行動していくことを決意します。
男女共同参画社会の実現は、未来に希望をもてるまちづくりのための道標です。私たち北見市民は、多様な性のあり方や人権が尊重され、一人ひとりの個性と能力をじゅうぶんに発揮することができる社会を実現するための大きな第一歩として、ここにこの条例を制定します。
第1章 総則
(目的)
第1条 この条例は、男女の人権の尊重及び平等の理念に基づき、男女共同参画の推進に関し、基本理念を定めるとともに、市、市民、事業者及び教育関係者の責務と基本施策を明らかにすることにより、男女共同参画社会を実現することを目的とする。
(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 男女共同参画 すべての人が、性別にかかわりなく、社会の対等な構成員として、自らの意思で社会のあらゆる分野における活動に参画することをいう。
(2) 積極的改善措置 男女共同参画を推進するため、必要な範囲内において、男女間の格差を積極的に改善することをいう。
(3) セクシュアル・ハラスメント 性的言動により、他人の生活環境を害すること及び性的言動に対する他人の対応によりその他人に不利益を与えることをいう。
第2章 基本理念
(男女の人権の尊重)
第3条 男女共同参画の推進は、男女の個人としての尊厳が重んじられること、直接的にも間接的にも性別による差別的取扱いを受けないこと、男女が性別にとらわれず個人として能力を発揮する機会が確保されることその他男女の人権が尊重されることを旨として行われなければならない。
2 男女共同参画の推進にあたっては、男女の性別にかかわらず、性同一性障害をもつ人その他多様な性をもつ人の人権についても配慮しなければならない。
(後略)
多様な性の人権配慮 性同一性障害者、差別禁止盛り込む 北見市が条例案 (北海道新聞 2004/06/12)
【北見】北見市は十一日、多様な性を持つ人の人権に対する配慮を求めた市男女共同参画推進条例案を発表した。「性同一性障害」を持つ人の差別禁止を道内で初めて盛り込んだ。十七日開会の定例市議会に提案、九月議会での成立を目指す。
条例の基本理念の中で「男女の性別にかかわらず、性同一性障がいをもつ人その他多様な性をもつ人の人権についても配慮しなければならない」と明文化した。
同様の男女共同参画推進条例は道のほか札幌など道内五市町でも制定されているが、道は「道条例も性別による権利侵害にとどまり、多様な性や中間的な性に言及した条例はない」という。
違反に対する罰則規定はないが、性同一性障害を持つ人の全国組織「gid・jp」(東京)の日野由美・道世話人は「私たちの存在を公に認めていなかった行政が条例で明記したことは、人権意識を高める大きなステップになる」と歓迎している。
北見の男女共同参画 性同一性障害…人権に配慮義務 市民ら条例案起草 市長に提出 成立なら道内初 (北海道新聞北見版 2004/05/15)
北見市男女共同参画推進条例の制定に向けて、議論を重ねてきた検討委員会(委員長・新谷真人北海学園北見大教授)は十四日、条例案を神田孝次市長に提出した。性同一性障害など多様な性を持つ人の人権を配慮する義務を盛り込んでおり、成立すれば道内では前例がない画期的な条例となる。(安藤健)
条例案は三十条で構成。性別による差別禁止をうたった基本理念の中に「性同一性障害」の文言を入れた。道内では、道のほか、札幌市など五市町が同様の条例を制定しているが、性同一性障害については言及していない。新谷委員長は「性別にとらわれず活躍できる社会を実現しようとする気持ちを、他の条例よりもはっきりと示したかった」とその意義を強調する。
条例案では、人権侵害につながる暴力を「児童虐待を含むあらゆる形態で」禁止。学校で共同参画を推進するよう教育者の責務を明確にした。さらに、付帯意見として、共同参画推進を扱う専門部署の設置を市に求めている。
同委員会は昨年七月、公募委員二人を含む十人で設置。今年四月まで十二回の会議を開いた。市によると、市民による委員会が条文を一から起草するのも前例がないという。
市は、同案を微調整した上で、六月定例市議会に提出、九月議会での成立を目指す。
【写真説明】自らの手で起草した条例案を神田市長(左端)に手渡す新谷委員長
性同一性障害者の人権配慮うたう 男女共同参画へ 北見市民ら条例案作成 (朝日・北海道版 2004/05/14)
心と体の性が一致しない性同一性障害者の人権配慮などを盛り込んだ「男女共同参画を推進するための条例案」を北見市の検討委員会がつくり、13日に市に提出した。神田孝次市長は「推進活動を積み重ねれば、(男女共同参画の取り組みが)北見の文化になる」と話し、6月議会に提案する考えだ。
道内では、道や、札幌市など5市町が男女共同参画について条例を定めているが、成立すれば、性同一性障害者を明示して人権配慮を定めた条例としては初めてとなる。
条例案は、市民公募で選ばれた人や人権擁護委員、商工会議所、労組などからの10人による条例検討委員会(委員長、新谷真人・北海学園北見大教授)がまとめた。男女の性別にかかわらず「性同一性障害をもつ人、その他多様な性をもつ人の人権に配慮しなければならない」と基本理念に掲げた。ともに「社会の対等な構成員」として一緒に活動する仲間だとしている。
新谷委員長は「多様な性の存在を認め、すべての人が個性と能力を発揮できる社会を目指そうと盛り込んだ」と話した。
男女共同参画