Development Studies: hypocrisy or true altruism



はじめに




そもそも開発学とは一体何であろうか?学問としての開発学の歴史は非常に短く、様々な見方があるものの概ねここ50年で発展してきたと考えてよいだろう。本HPでは、その起点を1949年におきたい。1949年1月20日、アメリカ大統領ヘンリー・トルーマンは就任演説で次のように述べている。“我々は、科学の進歩と工業の発展を後進地域の発展に役立てるため、新たな一歩を踏みださなければならない。古びれた帝国主義は、我々の望むところではない。我々が描くのは、民主的で公平な関係に基づく開発である。”

高らかに宣言された‘開発’の出発点からはや50年、今の世界は50年前と比べてどのように変化したのだろうか。戦後におけるアジアの国々、特にアジア・ニーズと呼ばれる韓国、香港、台湾、そしてシンガポールの急速な発展は記憶に新しいところである。しかし、その一方で膨大な債務に苦しむラテンアメリカ諸国、絶え間ない紛争に悩むアフリカ諸国、引き続く貧困に苦しむ中央アジア諸国、と問題は山積みされている。それどころか1997年のアジア金融危機によって、アジア・ニーズの発展も陰りをみせている。引き続く貧困、社会の崩壊、環境の悪化、これらを David Korten は人類に降りかかった三重の危機と形容している。

果たして、ここ50年間に注がれた‘開発’への努力は何の成果もあげることはできなかったのだろうか。それとも Post Development 学派に属する学者が主張するように、‘開発’などというものはもともと存在せず、ただ強者が弱者を支配するための論理でしかなかったのだろうか。21世紀を迎えた今日、途上国と先進国の格差は縮まるどころか急速な速さで広がっている。このHPのトップに掲げられている世界銀行の確約はかなえることができるのであろうか。

まずは、ここ50年で開発に携わった人々、組織、国がどのような理論を用いて‘開発’を成し遂げようとしてきたのかを見ていきたい。




開発学の理論

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Tim Allen and Alan Thomas (eds.)
Poverty and Development into the 21st Century


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Robert Chambers
Rural Development: Putting the Last First
Whose Reality Counts?: Putting the First Last


これら2冊の本が開発学に与えた影響は計り知れないものがあります。前者は1983年と20年以上前に執筆されたにもかかわらず、今でも読む価値のある名著です。開発学を学ぶ人はもちろんボランティア活動をしている人にとっても必読すべき本のひとつといえます。
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ロバート・チェンバース(原著)
第三世界の農村開発―貧困の解決 私たちにできること(Rural Development: Putting the Last First の邦訳です)


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