Development Studies: hypocrisy or true altruism

イギリス留学を振り返って

プロフィールの項でも触れているように、私はイギリスで二年間の留学生生活を送りました。ここではこれからイギリスへの留学を考えている人、あるいはイギリス留学に対して興味を抱いている方へ、私の体験を通じて参考となるようなポイントを伝えようと思います。

まず、私はロンドン大学SOASのFDPSという大学院留学予備コースを一年間受講しました。なぜなら、私の大学時代の専攻は国際文化であり、大学院で学びたいと考えた開発学とは少々異なるコースを選択していたためです。開発学は概ね社会学の一種として分類され、その意味においては国際文化を学ぶ上で重なる点もあるのですが、やはり経済学・政治学といった分野のバックグラウンドをもたない私にとってはマスタークラスの授業についていけるかどうか不安に思っていた節があったからです。また、典型的な日本の学生であり、海外生活に対する不安、さらに言えば英語に対する不安もあったからです。

こうした思いの中で、私はイギリスの大学院を目指すにあたって一年間の準備期間を設けたわけです。FDPSのおいては英語の授業の他に五つの選択肢から自分のニーズにあったトピックを二つ選ぶことができます。開発学、国際関係、ビジネス、ヨーロッパ文化、マス・メディアという選択枝の中で、私が選んだのは開発学と国際関係でした。授業は大体一週間に約18時間ほどで、内訳は英語に関するものが6時間、専門が各6時間で計12時間というものでした。専門については、レクチャー・チュートリアルが各1時間、それに対するサポートレクチャーが4時間という形でした。

一年間は三つのタームに区切られており、それぞれのタームで各専門について二つの二千字エッセイの提出が義務付けられております。二千語というとかなり短そうに聞こえますが、英語での長文ライティングに慣れていなかった私にとっては、最初のタームの二千字エッセイはかなり苦労させられたことを覚えています。

修士課程では学期の授業が全て終了した後に論文にとりかかるわけですが、FDPSでは二つ目のターム中に普通の授業と並行する形で約八千字の論文を書くことになっています。これに対しては一つ目のタームで自らの希望するテーマを提出し、年が変わるとすぐに各生徒に対してテーマに沿った内容を専門とするスーパーバイザーと呼ばれる人がつきます。日本でいう指導教授といったところでしょうか。このスーパーバイザーの指導のもと、英文での初論文となったわけですが、かなりスーパーバイザーの方に助けて頂いたのを覚えています。人によってはあまり親切でないスーパーバイザーに運悪くあたってしまったという話も耳にしましたが、私の場合は専門的観点からのアドバイスはもちろんのこと、英語で論文を書くという行為に対しても色々なアドバイスを頂き、彼なしではとても論文完成にこぎつける事はできなかっただろうというのが正直なところです。

こうしてイースター・バケーションと呼ばれる春休み中に休むことなく論文を仕上げ、休み明けに提出した後に、三つめのタームが始まります。ここまできますと、渡英直後はかなりの大仕事に思えた二千字エッセイもかなり短期間で仕上げられるようになり、ライティングに関してはかなり自分の能力があがったことを素直に認めることができました。そしてこのタームの終りに待ち構えていたのが、イグザム、つまり筆記試験です。アカデミック・ライティングと各生徒が選考したトピック二つの計三つの試験を受けることになります。90分(二時間だったかかもしれません…)の試験だったのですが、やはりいくらライティングに慣れてきていたとはいえ、定められた制限時間の中で英文をひたすら書き続けるという行為は英語が母国語ではない生徒には辛いものです。前日までにしっかりとトピックについて総復習しておかないと手も足もでないと思います。

FDPSでの一年間はこのような形で過ぎました。次に、FDPSを通じて私が個人的に思ったこと、感じたことを書いてみたいと思います。

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