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 CUSTOM CASE 8

マスターシリンダー(タンク別体式)&

ステンメッシュブレーキホースに換装〜!

 

以前、ツーリング中に前後輪フルロックでトラックに接触するという危険な事態に遭遇したお陰で、僕も今まで比較的無頓着だったブレーキシステムやテクニックにも気を使うようになりました。(ケガの巧妙ってヤツですね)

 

ブレーキング失敗による転倒や事故を避ける為には、

@ ブレーキシステムの性能向上、及び定期的メンテナンス

A ブレーキシステムの構造、及び車体特性の把握

B 緊急時に冷静且つ的確に対応できるブレーキングテクニック

・・・これらを多面的に実践して行く必要があると思います。

 

こんな偉そうな事を言いながら、実は僕自身、今まで自分の手でもってブレーキキャリパー清掃やブレーキフルード交換などマトモにやった事がございません。(恥)

ブレーキ系統については、安全性に深く関わる部分なので、シロウトが安易にイジると逆に危険なんじゃないか、という概念があり、殆どショップ任せだった訳です。

しかし、『ブレーキがどういうメカニズムにより制動力が生じさしめるのか』、『フロントとリアのブレーキ特性はどう違ってて、どのように車体の挙動に作用するのか』、それが理解できなければ到底ブレーキコントロールなど出来ないでしょう。上記の@からBは常にリンクしているのです。

『握れば止まるよ〜!』レベルから脱却し、精妙且つ的確な制動コントロールをマスターすれば、安全性も高まるに違いありません。

僕もコレを機にブレーキ性能UPを図りつつ、テク向上も目指します!!

( ̄へ ̄)9

            

っつー事で、ナップスの年末セールでブレーキマスターシリンダーとメッシュホース、その他諸々を購入。いそいそとウチに帰ります・・・。

何しろブレーキ系統を自分でいじるのは初めてなんで、当面『V−MAX FILE 1』を片手に慎重に事を進めてみる他ありません・・・。(不安だ・・・)

今回行う作業を順不同で羅列してみると・・・

@ ブレーキマスターシリンダー交換(NISSIN)

A クラッチマスターシリンダー交換(NISSIN)

B ブレーキホースをステンメッシュに換装(EARL’S)

C クラッチホースをステンメッシュに換装(EARL’S)

D リアブレーキパッドの交換

E ブレーキキャリパー清掃

F ミラー交換(V−MAXの右側ミラーは逆ネジの為、NISSINマスターシリンダーのミラーステーには取り付けられません。よってミラーの交換が必要になります。)

G ハンドルグリップ(純正より径が小さく握りやすい)、バーエンドの交換

・・・こんなにあるのね・・・。(1日じゃ終わらないな〜)

う〜ん・・・。

取りあえずキャリパー洗いますか!(⌒▽⌒;)

            

洗車については、以前からかなりマメにやる方だったので、キャリパーも外見は綺麗です。

中は・・・・・・・・・見たこともありません。(汗)

現時点での走行距離は約5,000マイル(=約8,000キロメートル)。

鬼がでるか蛇が出るかって感じですね。

( ̄− ̄;) < ・・・・・・・。

キャリパーを止めているボルト2本を外し、キャリパー本体を取り外します。(ブレーキホースは繋がったまま)

そして、恐る恐るキャリパー上部のカバーを取り外し、パッドピン2本を抜き取ると・・・ブレーキパッド2枚とテンションスプリングが取り外せました。

『うおおっ!やっぱり中は真っ黒だあ!』

Σ( ̄□ ̄;) < オゲエ――ッ!! オゲエ――ッ!!

これは・・・パッド粕ですね。

ブレーキクリーナーを噴き掛けて汚れを一気に落とそうとしましたが、殆ど効果なし・・・。どうやらブレーキディスクとの摩擦熱で焼結してるようです。(汗)

こうなりゃ丸洗いしてやろう・・・。

キャリパーごとバケツの水に突っ込みながら、中性洗剤とブラシでワシワシ洗います。

おお、落ちる落ちる。(全部じゃないけど)

最初からこうすれば良かったのね。

キャリパー本体、ブレーキパッド、テンションスプリング、パッドピン等の汚れを落として行きます。(ピストン部の揉み出し洗いも忘れずに・・・)

うわー・・・。キャリパー1個洗っただけで、バケツの水は『重油』のごとく真っ黒(しかもドロドロだし・・・)に濁ってしまいました。

(((((;゜д゜)))))ガクガクブルブル

これでは、動作不良が生じても仕方ありません!

定期的なキャリパー清掃は、やはり必要なんですね。

一通り洗浄が終わった後は、良く乾燥させ、各部をグリスアップした上で組み直します。(パッドやテンションスプリングは《向き》が決まっているので、バラす前に良く確認しましょう)

ふう〜、ようやくキャリパー1個洗浄完了・・・。

残るフロント逆側とリア側のキャリパーも同じ要領で洗浄を行います。

めんどくさいかと思いきや、ドギタナイものをピカピカに磨き上げる行為が意外と快感でもあり、鼻歌を歌いながらセッセと作業が進められます。

( ̄ー ̄) < フンフフ〜ン・・・

よし!キャリパー洗浄完了!!

ついでにリアのパッドも交換完了!!

ココまではヨシ!!そして、こっからが本題!!

            

通常のブレーキフルード交換ではなく、マスターシリンダーとブレーキホースごと交換しなければならないので、純正マスターシリンダー及びブレーキホース内のフルードを一気に抜く必要があります。

そこで作業の効率性を考慮し、秘密兵器を用意しました。

 

それはコレ!

ブレーキフルード吸い取りマッスィ〜〜〜ン!!!

(メーカー名と商品名、共に失念)

 

満を持しての近代兵器(?)投入です。

チューブの先をキャリパーの満をブリーダーボルトに接続し、ブリーダーボルトを緩めつつ「シュコシュコシュコッ」と注射器のピストンを出し入れすると、タンク内の気圧が下がって、ア〜ラ不思議。ブレーキフルードを容易に抜き出すことができる仕組みです。

敢えて言えば、構造が単純な割には値段が高か(略)。

            

ブレーキフルードは塗装を侵食する性質がある為、作業前は水で濡らしたタオル等でマスターシリンダー近辺の塗装部分を保護します。

あと、万一塗装面にフルードが垂れてしまう事態に備えて、フルード洗浄用の水の入ったバケツを用意します。(垂れた直後であれば、塗装面を水で洗い流すことで侵食を免れます)

取りあえず準備は整いました。

早速作業に取り掛かります。

( ̄▽ ̄)/ <ヨーシ! ドンドンスッチャウヨー!!

            

☆ブレーキフルード抜き取り編

@ 先ずはブレーキマスターシリンダーの上部に着いてる小さいネジ(2本)を取り外し、キャップとダイヤフラムを取り外します。(取り外す際はフルードが飛び散らないように、慎重に行いましょう。)

シリンダー内部のフルードの状態は・・・・茶色に変色しておりました。ブレーキ熱による劣化が進んでいるようです。

A フロントブレーキキャリパーのブリーダーボルトのゴムキャップを外し、そこに「フルード吸い取りマッスィーン」のチューブを繋ぎます。

B ブリーダーボルトをレンチで緩めます。(これで、キャリパーからブレーキフルードがチューブ側に流れ出します)

C ここでピストン稼動―――!!!\( ̄□ ̄;) < イマダーーー!!!

ずろろ〜〜〜ん、とフルードが流れ出て、タンク内に蓄積されていきます。

お〜、イイ感じだ。

一通り出尽くしたら、フロント逆側のキャリパー(ダブルディスクの為、フロントのキャリパーは2個)も同じ工程でフルードを抜きます。

・・・難なく終わりました・・・。(珍しく・・・)

(⌒□⌒;)

            

☆純正マスターシリンダー、ブレーキホース取り外し編

さて、フルードを抜いたところで純正ブレーキマスターシリンダーとブレーキホースを取り外します。

ノーマルのブレーキホースは、ブレーキマスター側は1本なのですが、ヘッドライト下辺りで2本に分岐され(ステーにより車体に固定)、左右のキャリパーへ繋がっています。

ステーのボルトはブレーキホースのバンジョーを挟んで共締めされているので、ボルトを緩めた途端にホース内に溜まったフルードが垂れる危険があります。

細心の注意をもって取り外し作業を行いましょう!(>_<)

            

☆社外マスターシリンダー、ステンメッシュ・ブレーキホース取り付け編

純正部品の取り外しが終わったら、社外マスターシリンダーとステンメッシュ・ブレーキホースを組み付けます。

ホースの取り付けはトルクレンチを使用し、規定のトルクで締め付けましょう。(過度な力をかけるとホースの接続部が割れる恐れがあります)

※ 『凱羅シールド』装着車は、ブレーキマスターシリンダーのタンクがシールドの一部に干渉します。僕はタンクステーを加工して接触を避けています。

よっしゃ、取り付け完了〜〜〜!!(⌒□⌒)

シブい!!シブすぎる〜〜〜!!!

(T▽T) < ガゾウハアトヨ!!

            

☆ブレーキフルード注入編

さて、フルードを注入しなければブレーキの役目を果たせません。

なんだか、辺りも暗くなってきたし・・・作業を急がねば!!

日が暮れた時点で、作業を後日に回せば良いのですが、

(6( ̄□ ̄;)9) < イ・・・イマノリタインダヨウ!!

・・・という幼児のような感情がどうにも抑えられず、懐中電灯を持ち出して作業を続行します。

「フルード吸い取りマッスィーン」という近代兵器を用意していた事もあり、フルード注入を少々ナメてかかっていたのかもしれません。

・・・・・・そして、ココから真の《地獄》を見ることになります。

 

通常、フルードの注入は、オイルタンクにフルードを常に満たした状態(タンクが空になるとホース内に空気が進入してしまう為)で、ブレーキレバーを握ったまま、キャリパーのブレーキボルトを緩めてホースにフルードを流すという作業を地道に繰り返します。(・・・と人から聞きました・・・)

ですが、今回一人で(しかも初体験!)で作業を行った僕は、当然のごとくマッスィーンの力を当てにします。

キャリパーのブリーダーボルトにチューブを連結し、片手でブレーキを握り、もう片方の手で注射器を・・・・って、アレ???

 

 片手では注射器を出し入れできませんYO!! 

 

・・・・・・・。

Σ( ̄□ ̄;)

 

 もう、近代兵器破れたり!!って感じでしたYO!! 

 

( ̄□ ̄メ) < オレハ「アシュラマン」ジャネエゾ!! ゴルァ!!

 

暫く考えた後、《左手》でブレーキを握りながら、《右手》で注射器を握り、《お口》でシリンダーを動かすという放送コードスレスレの離れ業を実践していると・・・。

 

 口の中が切れたYO!! 

\( ̄ ̄)/

 

ひょっとして「使い方」違うのかなあ・・・?

            

暗がりの中でこんなプレイを続けていたら、ついにはバイクと関係ない新境地を開発してしまうんじゃないかと不安を感じ始めた頃、遠方よりが虚ろな眼差しで僕を見ているのに気づきました。(・・・見るな)

いや、・・・・むしろチャンスだ。

「・・・何やってんだ、お前は・・・(汗)」 by父

「ちち!チョットブレーキ握ってて!」 by私

父の力(レバー握るだけ)を借り、ブレーキフルード注入。

エア抜きを終え、何とか作業完了!

ふう、イロンナ意味で危なかったZE!!

( ̄▽ ̄;)

            

翌日、クラッチマスターとステンメッシュ・クラッチホースも交換。

作業に慣れたせいか、滞りなく進みました。

ついでにリアのブレーキフルードも交換〜っと!

もう、手馴れたモンです!(←!?)

一新したハンドル周りをご覧アレ!!(⌒O⌒)

            

 

 

インプレとしては、ブレーキ効果をリニアにコントロールできるようになりました。

軽く握れば軽く利き、強く握ればギュッ!と止まる。

ステンメッシュホースの非膨張性と相まって、ブレーキの操作性が格段にUP(!)です。

これは大満足!!(ブレーキングの練習も楽しくなりました)

いや〜、苦労した甲斐がありました。

ビジュアル面も中々イイでしょ!?(⌒▽⌒)

※クラッチマスターの変更については、握りの硬さについて、それほどの変化は感じられませんでした。(まあ、レバーの幅を調整できるようになったし、ビジュアル面も良いんで満足してます)

今回は初めての経験なので試行錯誤(余計なものも含めて)の連続でしたが、イジってる内にブレーキシステムの理解も確実に深まりましたし・・・。

この経験を生かして、これからもメンテと練習を欠かさず精進していきま〜す!

 

※ 後日談・・・やはりマッスィーンの使い方が間違っていた事が判明!!

この装置を使う際は、オイルタンクのキャップを外せばブレーキレバー握らなくてもスイスイオイルを抜けるとの事。

・・・というか、マニュアルをよく読まない内に作業を行った《シロウトバカ》が約1名いたというお話ですNE!

( ̄ ̄*) < ・・・オクチガ痛イヨ ママン・・・