サウンドシアターガイア・ギアCD−1より サウンドと遊ぶ 富野由悠季 1992 7/15  新しい媒体とはいいたくないが、このようにカップリングされると、 また、思いを新たにするのは、ぼくが、ラジオで育った世代だからだろう。  聴いてみて欲しい。サウンドだけという不満な部分があるからこそ、 人物も機械も光景も、そして、ストーリーさえも、 なんとなく自分のイメージというものが喚起されてくる。 そういうもので埋めないと不足感につきまとわれるからだ。  それは、想像力を刺激することである。  なによりも、自分の好みも、自分の好みの欠点もわかったりする。  そのことが、次のステップへと踏み出させてくれるものだ。  ラジオで好きになった人物が、 映画になったときに、自分の好みとちがうことで愕然としたり、 許せたりすることを体験するということは、重要な訓練だと思う。  このCDブックが、聴くあなたにどのように受け入れられようとも、 それがあなたの感性をすこしでも磨くものになれば、原作者としては幸いであるし、 制作にたずさわったスタッフの思いも、そこにしかない。  一刻の思索を得られんことを願う。  ぼくにとってサウンドは、そうであったから・・・・・・。