劇場版ザブングルのパンフより お楽しみいただけただろうか? あるいはお楽しみいただけましたか? そうあなたにお尋ねすることが本当に恐いのが、このザブングル・グラフィティである。 僕は今度の仕事は監修者ですますつもりであった。 しかし結局はいろいろと口を出してしまった。 フィルムをいじり、アフレコ、ダビングに付き合い、 本来のフィルム責任者である菊池君に嫌な思いをさせ、 結局はひとつの意志によってまとめられなかった不都合な部分も出てきてしまった。 となると、その責任を誰に向けるというわけにもゆかないから、僕が監督ということになった。 しかしざぶんぐるという作品を見直すことによって、 僕は、自分の関係させてもらったこの作品の力を知り、 改めてハッピーになっている自分に気づくのだ。 そして全体的にいっても今回の仕事について、スタッフはあなた方一人一人のファン、 もしくはグラフィティを観て下さった方々に感謝をしている。 なぜならばテレビ版は、曖昧さと、汚れた水の入りこんだまま終わってしまった。 そんな作品に関わらずファンの支持を頂き、この様な型でまとめさせて貰うことによって、 我々スタッフは改めてザブングルのパワーと良きスタミナというものを知ったのである。 ザブングルは我々大人が思ってた以上の素敵な力があったのだな、という実感である。 これはこのような映画化がなされなければ分からないことであった。 これは嬉しいことであった。本当にやらせて貰えて良かったと真底から思えることである。 これは皆様方いらっしゃってくれたからだ、ということーー本当に感謝する。 我々は、与えられた時間の中で最大限にザブングルの作品の意志の中、 良い力とスタミナの部分をすくいあげたつもりである。 そのためには、演出的な技術者意識も捨て、過去のダイジェスト版のやり方も捨てた。 ただひたすらザブングルが(ひょっとするとあなたが)こうしろ、 というところだけをとりあげてまとめた。 ただ百万人の意志をすくいあげるというほどの才能が、 我々にはなかったことが口惜しいのだが、それは許して貰いたい。 その結果がザブングル・グラフィティという作品を改めて知った幸せを噛みしめているが、 さて、あなたのザブングルになったのか、どうか? これはもう、恐ろしくて、お尋ねすることはできない。 だから、僕はまたJUST RUNNING(逃走中)