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秘書「今回はイヴシリーズのアダムです」 三剣「補足すると次に発売されたTFAでアダムは亜流ではなくイヴシリーズの位置づけとなり、設定変更などがあったことから基本的になかったことになってしまったソフトだ」 秘書「そういう意味では残念でした(TT)」 <キャラ> 秘書「キャラについてはアダムでの新キャラについてレビューしていきましょう」 三剣「まずは来栖野亜美だ」 秘書「安藤商事の社長秘書、安藤宅の住み込みの家庭教師をしています」 三剣「ということから部下と上司を言う関係を越えたつきあいで、まさに安藤の腹心の部下という表現がふさわしい」 秘書「基本的にこの人はどうでした?」 三剣「う〜ん、正直アダムではあまり印象が残らなかったんだよな。もうちょっとキャラを掘り下げる必要があったと思う。なのでエロシーン用のキャラという風に感じてしまったのが残念だった」 秘書「後に発売されたTFAと比べてどうでした?」 三剣「あっちのほうが何か決意したモノを感じて好きになれた。立場を越えた野望のようなモノもあったからな」 秘書「つづいては安藤左右衛門、安藤商事を自分の代で規模を大きくした立て役者です」 三剣「この安藤は骨董品愛好家でそれに関して金をかけることを惜しまない」 秘書「安藤商事の社屋も非常にレトロな作りになっています」 三剣「派手なように見えて落ち着いていて品があるというのは実に俺好みだ、うらやましいなぁ」 秘書「・・・・」 三剣「しかも安藤は数を多く集めることをよしとせず、少数で価値があるモノを集めるタイプらしい、いやいい趣味だよ。俺も金持ちだったらこういう趣味を持ちたいな。細かいところに金をかける。江戸気質で実に粋だ」 秘書「はぁ」 三剣「芸術といえど、きれい事抜きに金持ちの力抜きではなかなか成立しないからな」 秘書「ほぉ」 三剣「・・・なんだよ、さっきからその興味がないようなリアクションは?」 秘書「ようなじゃなくて興味がないんです」 三剣「あ〜、でたでた、これだからロマンのないヤツは」 秘書「・・・男のロマンってやつは周りの迷惑を考えないから困ったモンですよね」 三剣「・・・・」 秘書「続いてはプリーチャーです。何処にも属さない純粋な一匹狼の殺し屋です」 三剣「・・・・これは実に魅力的なキャラクターだったと思う。純粋な殺し屋というのはイヴシリーズでは初登場だからな。バーストの場合もキーワードとして出てきたがアレは違ったわけだし」 秘書「殺し屋といっても彼が使うのは拳銃ではなくククリナイフです。ククリナイフとは勇敢なグルカ兵がインド軍で大活躍し一躍有名になった軍用ナイフの事です」 三剣「ククリナイフはカマとナイフが合体したような特殊な形をしている。サバイバル等で使用すると実用性抜群らしい」 秘書「普段から節制を怠らず、年の割に引き締まった体をしています。TFAでは特殊部隊経験者という経歴が付け加えられています」 三剣「キャラとしては一番完成度が高いと思う。純粋な残酷キャラとしてな」 三剣「でも声優さんが若本さんだったのがちょっと・・」 秘書「そうですか?すばらしい演技だったと思いますけど」 三剣「演技力はベテランだけあって素晴らしかった。でもバーストでロス御堂を担当されていたからな、そこら辺がね」 秘書「声のイメージですか?」 三剣「キャラというのは声というのも重要な要素だと思う。デザインと声で一つのイメージになるわけだからね。まりなの声優変更の時に大ブーイングが来ただろ。それと一緒」 三剣「といってもプリーチャーの若本さんの声には賛成の意見の方が多数だったから、これは俺のこういう意見は少数派みたいだけどね」 秘書「こうしてみてみると男性の声優さんは実名で登場していますね」 三剣「うん、西村知道さんや目黒さん等もな、検索すれば出てくる」 三剣「本部長の声の人もよくニュースのナレーションとして出演されているな」 秘書「女性の声優陣は偽名ですね」 三剣「一部の例外を除いてそのパターンが圧倒的に多い。駆け出しの声優を使う場合が多いらしく、新人なのでコストも安くすむらしい」 秘書「中には実名と顔写真を公開してそれ専門として活動されている方もいます」 三剣「とはいっても過度のストレスで倒れたりと人に言えぬ苦労というのはあるようだ」 秘書「18禁ゲームの女性声優の情報は徹底して隠されているみたいですね」 三剣「事務所側が嫌う場合が多いんだと。過去の話しになるが以前シーズのメルマガに18禁女性声優の考察文章が投稿されたらしいが「その情報は載せることができない」として拒否した経緯がある」 三剣「ただ、アダムの場合は、駆け出しという声優ではないみたいだ」 秘書「というと?」 三剣「声を聞いた感じ、LUV WAVEとスタッフがほとんど一緒だったと思う」 秘書「ふむ・・・ひょっとしたらそういう特定のつながりというのはあるかもしれないですね」 三剣「しかし特にHシーンで声を出さないから子安さんもでれたと思うが、十文字隼人として」 秘書「そういうことは言っちゃダメです!」 三剣「でもアダムの小次郎の声もなかなか渋くて良かったと思う。子安さん以外の小次郎の声はアダムでしか聞けないから」 秘書「まったく、それではキャラの評価の方をどうぞ」 三剣「完成度は高いと思う。Bだな」 <シナリオ> 秘書「アダムというタイトルは内容をどうするかが一つ課題だったと私は思います」 三剣「イヴに対してのアダムだからな。だから俺はイヴシリーズの二つの鎖が外れることを期待していたんだ」 秘書「二つの鎖?」 三剣「エルディアとイヴ」 秘書「この二つはシリーズ通して重要なキーワードですね」 三剣「ロストを見た後、これからのイヴシリーズの作品は、続編ではなく一作品で完結するオムニバスで制作した方がいいと思った」 秘書「理由はなんです?」 三剣「基本的にエルディアとイヴというのはバーストが生み出した概念なんだよ。もちろんこの二つをモチーフに続編を作るというのは良いことだと思う。だがロスト以降の作品を見た限り、それを生かすどころか逆に縛られてしまっている印象を受ける」 秘書「しかしストーリーを作る上で、新しい試みよりもエルディア、イヴという二つを軸に展開するのは商業的に考えてある程度しょうがないと思いますよ」 三剣「だからそれを含めての「アダム」だと思ったのさ。タイトルを初めて知ったときは、そういう意味での脱却を計った作品を期待していた。だが結局この二つに縛られていた。それが非常に残念だ」 秘書「ふむ、ではボスが考えるアダムとは何ですか?」 三剣「主人公やその周りの重要キャラだけは固定して後は好き勝手すること。シーズはプロだ。この二つを無視してストーリーを作ったら確実に良作をリリースできると思う」 三剣「それにコレには批判があるかも知れないが、マルチサイトにこだわる必要もないと思っている。以前こじこじ探偵日記という同様の亜種の作品に要望が集まったことがあったが、片方だけの主人公で進んでいくというのも悪くないと思っている」 三剣「そういう意味でいくらでも発展性があったと俺は思う。この二つに縛られてしまったからこそ結果的にバーストに縛られることになってしまったのだと思うんだ」 秘書「そのアダムは黄野氏という方が手がけられていますね」 三剣「どういう展開になるかと思ったが、結構序盤から話の展開が先に読めるよな」 秘書「確かに」 三剣「それに随所で細かい説明が抜けていて、諜報機関であるはずの内調が何故殺人事件を担当するのか説明がほしかった」 秘書「TFAでは警視庁捜査一課というカバーを付けられていますね」 三剣「諜報関連だとして臨時に下したという背景がちゃんと語られている、うまくアダムにエッセンスを含ませている」 三剣「そしてアダムは18禁作品となった」 秘書「アダムはHシーンに批判も来ていましたよね」 三剣「基本的にイヴファンは18禁のHシーンをあまり求めなくなったんだよ。18禁メーカーはその性質上ファンはHシーンがいかに上手に表現されているかというのも評価の内で重要な部分を占めるのだが、アダムではこれに失敗してしまったんだ」 秘書「確かにHシーンは蛇足という感が否めませんでした」 三剣「でもアダムは凄く落ち着いた雰囲気が凄く好きだった」 秘書「ふむふむ」 三剣「細かい描写も欲しかったが年を取ることによるキャラ達の変化が一番出たと思う」 秘書「イヴシリーズは年を重ねる毎に魅力が増えるキャラ達ですからね」 三剣「そうなんだよ。スタッフが「ロストがなければ全員二十代でいけた」と発言していたが、三十代でもいいと思うぞ。バーストの時はむしろ若すぎると思っていたし」 三剣「無論今の萌え全盛の時にこういう判断は企業としてしづらいと思うが、三十代でしか表せない円熟味や落ち着きというのは俺自身凄く期待していた。で実際ある程度は実現できていたと思う」 秘書「変化といえば弥生の小次郎に対しての結婚を考える態度がそうでしたね」 三剣「うん、でも注文を付けるならあの焦った女みたいな感じは外して欲しかったな」 秘書「それはボスのわがままですよ。私は彼女の気持ち分かりますよ」 三剣「そうなの?」 秘書「確かに付き合ったら少しめんどくさそうな女性だと思いますが、そろそろ落ち着きたいときってあると思います。「いつまでもこのままじゃいられないんだ!」というのはなかなか重たいモノだと思います」 秘書「ボスがさっきいったとおりバーストの時はお互いに若かったじゃないですか。こういうときは「別れてもまだ」って思いますよ。でも一人でそろそろ限界が来ていて、年もそろそろ三十、そのときに好きだった男がそばにいる。なら弥生の行動はアリだと」 三剣「ふ〜む、お前がそういうのならそうなのかもな。しかしキャラのこういう現実的な問題を考えることが出来る作品というのはなかなか出会えないよな」 秘書「大和氏も「今は萌え全盛でそれ以外は商業的に難しい」と発言されていました」 三剣「基本的に萌えはライトだからな。今更だが終了して寂しいと思うよ」 秘書「ですね、もう一つアダムは一話完結ではありません」 三剣「そう、アダムは続編形式で終わることとなる」 秘書「これについても批判が来ていましたね」 三剣「作品を一つとしてちゃんと終わらせて欲しいというのが多かったな」 秘書「ボスはどうでした?」 三剣「全然気にならなかった」 秘書「そうなんですか?」 三剣「変に一つにまとめられて駄作にされるよりかは遥かにマシ。続編モノは商業主義としての批判が来るけど、そこまでは突っ込む必要ないだろと俺は思う」 三剣「俺が求めているのは「面白いゲームを作って欲しい」というまっとうな要求だけだ、それ以外は問わない。それに繰り返すが作り手はプロだ。シーズはエロゲーの老舗だし。面白いゲームなら逆に俺はどんどんメーカーに儲けて欲しいと思っている」 秘書「なるほど、それではシナリオの評価を頂けますか?」 三剣「雰囲気はアダルトな感じが好きだったからな。だが展開は結構先が読めてシナリオ自体は薄いと思う。というわけでDということにしておこうか」 <音楽> 秘書「音楽についてはどうでした?」 三剣「音楽か・・・・これはオレ的に」 秘書「オレ的に?」 三剣「SSSを与えたい」 秘書「SSS!?」 三剣「ああ、落ち着いた感じの曲でここまで気に入るのは初めてだ」 秘書「しかしSSSって・・ゼノギアスと同等ですか?」 三剣「アダムに俺が今まで聞いたゲーム音楽全部含めて三指に入るやつがあってさ」 秘書「どれです?」 三剣「FOR ADAM」 秘書「プロモーションムービーとシステムの部分に流れていた曲ですね」 三剣「あれはまさに一目惚れならぬ一聞惚れ、何百回も聞いたぞ。ほんの一分程度の短い曲なんだが何故あんなに心打たれたのか分からない。それぐらい気に入った」 秘書「ボスのネットでおつきあいされている方でも、高い評価をされていた方がいらっしゃいましたね」 三剣「その方の評価も俺と同じでものすごく高く評価している」 三剣「それにこれ一曲というわけではなく、それ以外の曲もかなりの数で気に入った。MDに録音した曲数も一つのゲームからではバーストとゼノギアスと同じぐらい収めている」 三剣「サウンドの気に入り方はまさにゼノギアスと同じ感じなんだ、だからSSS」 <まとめ> 秘書「というわけで今回のレビューもまとめです」 三剣「アダムは今までにない落ち着いた感じのする作品だった。シリーズの中では異彩を放っているかもしれない」 秘書「言い残したこととかありますか?」 三剣「語りたいことは全部語った。とにかくアダムは雰囲気が気に入った作品だった」 秘書「それでは総合評価をどうぞ」 三剣「音楽を考慮してCという事にする」
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