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EVE burst error レビュー TOPへ戻る






EVE burst error −第U章−



 

 

秘書「キャラクターレビューパート2です。第二章の最初はプリシア・レム・クライム。自らに催眠術を施しプリンとして天城探偵事務所に転がり込んできます」

 

三剣「実際はエルディア共和国の正統な王位継承者なんだな。ロスト以降は女王となって国を統治している」

 

秘書「しかし政治を行うにしてはややクリーンすぎる感じがしますけど」

 

三剣「未だに保守と革新がせめぎ合っているみたいだからな。いざというときにどのような判断を下すかは不安ではあるな」

 

秘書「彼女の支えになっているヒトがいれば良いんですけどね」

 

三剣「まりなも小次郎も日本人だからな。直接援助するのは難しいだろう」

 

秘書「いざというときは招聘されそうですけどね」

 

三剣「どうかな?国にはメンツというモノがあるだろ。自国で他国の人間の方に信任している状況が好ましいとは思わない。小泉総理大臣が側近にアメリカ人をおいていたらイヤだろ?」

 

秘書「・・・確かに」

 

三剣「何はともあれ、立派に執政者としての職務をこなして欲しいと思う。人格に好感が持てても政治家として好感を持たれるというのは全く違う意味だからね

 

秘書「同感です。続いては本部長こと甲野三郎にいきましょう」

 

三剣「ちなみに男性キャラで一番好きなのがこの本部長だ」

 

秘書「切れ者で非常に有能ではあるのですが、それ故に組織の上層部から疎まれているのですね。そういえば本部長ってまりなは呼んでますけど、この人は警察官僚ですよね?」

 

三剣「ゼロでそれが証明されたからな。おそらくまりなが県警に配属されたときに本部長の役職に就いていたのだろう。その後公安に移ったのだろうな」

 

秘書「本部長といえば野沢さんの演技ですよね

 

三剣「うむ、あの早口と語り具合は一見どこにでもいる普通のスケベオヤジにみえて飄々としていてつかみ所がない。油断をしているとすぐに足許をすくわれる。そういうイメージというのをすごく良く出ていると思う」

 

秘書「しかし一方で有能な人間にしか興味を持たない感じはしますね。まりなには全幅の信頼を置いていますけど他の人に関してはシビアに見ていそうです」

 

三剣「まぁ本部長自身天才気質だからな。そこら辺にも由来していると思うぞ」

 

秘書「続いては桂木源三郎にいきましょう。エルディア元情報部幹部。ディーブ、ロス御堂と共にエルディアの地位確立に一役買った人間です。劇中では鈴木源三郎として登場していますね」

 

三剣「この人もつかめないキャラで、決して二枚目ではないが遊び人という感じが良く出ている。いざというときの行動力や判断力はなかなかのモノだ」

 

秘書「声はルパン3世の銭形警部役の納谷氏ですよね。イヴシリーズは声優が豪華というか何というか」

 

三剣「まぁ、声優に金がかかるというのはインタビューでことある事に漏らしていたけどね(^^;)」

 

秘書「続いては御堂真弥子です。この物語の中核。全ては彼女を中心として物事が動いていたのです」

 

三剣「彼女のシナリオに関してはシナリオの部分で語るとして、彼女自身の事はどう思った?」

 

秘書「そうですね。思春期の女の子らしく絡みづらい所とか有りますけど、かわいらしい所とかも見せてくれるので、そういう意味では普通の女の子だったと思います」

 

三剣「だからこそあのラストが際だったんだろうな。ま、それについては後に語るとして次にいこう」

 

秘書「続いてはシリア・フラットです。エルディア情報部の工作員。そして源三郎の娘、弥生とは腹違いの姉妹という事になります

 

三剣「基本的に物語の裏方役というのがぴったり来ると思う」

 

秘書「登場頻度はそんなに高くないですよね。しかしこう光る存在感というか、ラストの源三郎と共に迎える最期はぐっときましたよ

 

三剣「彼女には「お疲れさま」といってやりたいな

 

三剣「んでまぁ18禁だからしょうがないと言えばしょうがないがスゴイ巨乳なのだ」

 

秘書「巨乳が悩みなんて贅沢なモノですけどね」

 

三剣「うーん、でもないらしいぞ。実際男から好色な目で見られるってかなりの精神的苦痛を伴うそうだ。そのせいで男性不信に陥るってケースも多いらしいぞ」

 

秘書「男はスケベですからねぇ〜」

 

三剣「うるさいな、でも実際問題それを制限するのは不可能に近いの。逆に視線が不自然になったりするし」

 

秘書「はいはい、続いてはロス御堂です。エルディア大使で、民主化先導を行っておきながら実際は国王の判断がすべてという男ですね」

 

三剣「しかし、これほど完成された「頭脳悪役」というのは生まれて始めてみた」

 

秘書「知能悪役?」

 

三剣「基本的に悪役というのは大きく二つのパターンに別れる」

 

三剣「まずは武力悪役。持ち前の武力、権力を背景に交渉を仕掛けてくるタイプ。そして自らの頭脳のみを武器とする頭脳悪役。ロス御堂は後者だ。オレが今までゲームしたなかで御堂を越える頭脳悪役は見たことがない」

 

秘書「でもイヴゼロのルース・ブラッチフォードも結構頭脳派でしたよ」

 

三剣「いや、ルースは武力悪役の部類に入る」

 

秘書「何故です?」

 

三剣「基本的にルースは世界に名を轟かすフィルブライトという強力なバックグラウンドがあり、アメリカという世界屈指の強国の中枢部分に位置している人間だ

 

三剣「故にルースの行動というのは自ずとその二つが絡んできている。つまり彼女の行動はそれありきということで、それが無ければどうなのかということなのだ

 

秘書「なるほど、確かに日本にいながらホームのように振る舞う高圧的な様はまさにアメリカを象徴する正義の国ですね

 

三剣「むろん彼女自身有能な人間なのだろうが行動を見ていると完全な武力派だ。いざとなったら拳銃やナイフを振りかざすし」

 

三剣「しかし御堂はエルディア大使という国内では資本階級の地位についてはいるが、本編中に語られているように「小国」にすぎない。日本に匹敵する国力を持っているのは数カ国しかないからね。となると国際的地位は必然的に劣勢だ」

 

三剣「だからこそ自らの政治的手腕のみで日本政府を相手取り自らの意志を達成しようとする。当然エルディア政府の力は当てに出来ない。武力を行使しようモノなら確実に負ける。故にアウェイでの戦いを常に繰り広げている。外交特権とか言い出すのは追いつめられた最後の最後だし」

 

秘書「なるほど、確か御堂が武力を行使しようとするのは小次郎と氷室が侵入したとき、及び追いつめられてプリシアに拳銃を突きつけた二つのみですね。しかも前者は「大使館というエルディア国内」であり後者は「エルディア船籍の船」であるから、頭脳一つで渡り歩いたと言っていいかもしれないです」

 

秘書「そう考えてみるとイヴシリーズのメイン悪役はゼロのルースが武力、ロストの桜庭も武力、TFAのプリーチャーも武力と確かに武力悪役が多いですね」

 

三剣「そしてそれが「悪役なのに残酷な感じがしない」という雰囲気を出すことに成功しているというのが一番の利点だな。それに彼自身も信念を持って行動していたからそう見えるのだろう。だからこそこのキャラというのは評価が高いのだ」

 

秘書「続いては柴田茜です。フリーのルポライターですね」

 

三剣「小次郎曰く「いい性格している」というのがぴったりだな。図々しくて計算高くてしたたかで」

 

秘書「私は面白いキャラだと思いましたけどね。憎めない感じで」

 

三剣「ただ二階堂の彼女をしているというのが驚いたな。茜って二階堂みたいなタイプが一番嫌いなんじゃないかと思っていたし」

 

秘書「どうしてです?」

 

三剣「いや、権力を笠に着て高圧的に振る舞う男の彼女というのが自身のポリシーに反するのではないかと」

 

秘書「んー、私ははコツさえ掴めば扱いやすいタイプではないかと考えているのですが」

 

三剣「コツ?」

 

秘書「男からは敬遠されるタイプだからこそ彼女は男に慣れていないのではと思います。したたかそうに見えて基本的に自分の思うとおりに振る舞っている部分がありますし。だからこそああいう男に引っかかってしまったのではないかと」

 

秘書「あれだけ計算高い彼女が泥棒のようなマネをして、小次郎を裏切ってまで彼に尽くそうとした姿を見ているとそう感じます」

 

三剣「ふーむ、なるほど」

 

秘書「しかし彼女はシナリオに随所に関わってきますよね。影が薄そうでちゃんと役割を果たしているような。事件の一端は担っていましたから」

 

三剣「とはいっても性格はあまり良さそうじゃないから人気もないんだろうけど」

 

秘書「続いてはその二階堂進です。桂木探偵事務所所員、小次郎の元同僚で彼を敵対視しています。ID捜査なるモノを導入してそこそこの成果を挙げているようです」

 

三剣「まぁID捜査といってもあれは本当のID捜査ではないがな。二階堂の場合頭堅そうだからデータに振り回されているような感じがするし。データにない事はしなさそうで、頭がまわらなそうな感じがする

 

秘書「ふむふむ、ボスの言う「本当のID捜査」というのはヤクルトスワローズの野村元監督が行っていた野球ですよね

 

三剣「そうだ。名称からしてデータ至上主義というイメージが強いがデータはあくまでもデータに過ぎない。事実を客観的に見るためだけのね。無為無策な精神論を嫌ったため有為有策の精神論を構築するために編み出されたのがこの手法だ

 

三剣「野村監督自身も「凡人が天才のマネをするな」「不器用が器用なマネをするな」「平凡をこなせる非凡となれ」と述べている」

 

秘書「データよりも技術、技術よりも勢い。ですよね?」

 

三剣「その通り。そして二階堂は自分を客観視できなかった。野心が強すぎる故に身の丈を越えたことをやろうとし、結果足をすくわれた。というのはミステリートのレビューで語ったことなんだが、これに関してはもう一つ重大な要素があるのだ」

 

秘書「分かります。天城小次郎ですね。彼は小次郎に凄いコンプレックスを持っていますよね

 

三剣「だからこそあれほど敵意をむき出しにするのだ。二階堂は人を馬鹿にするタイプであり同時に人上手く使えない。これは彼自身自分を軸とした階級思想を強く持っている事に由来すると思う

 

秘書「ボス、ここからの分析は私がします。いつもボスばっかり語っているから私もたまには語りたいです」

 

三剣「はは、そうだな、んじゃどうぞ」

 

秘書「ではでは、先ほどボスは階級思想といいましたが彼自身自信家ですし。そして日本の探偵組織の上層部にもコネがあることから、おそらくは自身もエリートでありエリート階級との繋がりが自信の根拠につながっているからと思われます

 

秘書「しかし、小次郎はそんなことをいっさい気にせずに自分の手で名声を築き上げ、賞賛を得ている姿は、社会的地位に固執する自分と比べひどくプライドが傷つき、自ずと反感を持ち始めた。そしてそれは小次郎に勝つことが目的となるわけです」

 

秘書「しかし彼を負かすことは出来ないと自分で悟ってしまう。だからこそ彼はその社会的地位で小次郎を貶め「力があるといっても自分にはかなわない」といった自己弁護をはかろうとしてしまうのですね

 

秘書「そして劇中に弥生に絡んだ話をしているときに「小次郎より自分の方が優秀というところを見せたい」といっていましたし。弥生に対しても自分が小次郎に勝てないと彼女は振り向いてもらえないと言うことが分かっていたんでしょうね。そういう部分で一途と言っていいのでしょうか」

 

三剣「ふむ、凄いな・・・でも最後の部分だけ違うぞ」

 

秘書「え?」

 

三剣「彼が弥生に惚れたのは自らの階級思想のためだ

 

秘書「どういう事です?」

 

三剣「難しく言ってしまったが恋愛においてあくどくできるやつは女を寝取る行動に出る。男にとっては自分がつきあっている女が他の男に奪われる。それがしかも同僚とあれば相手はかなりの屈辱を受けると同時に自信の優越感も満たされる

 

三剣「今までそういう態度で女に接してきて自分になびいてきたんだろう。なんだかんだで女の扱いになれている男は女自身が好きだからね」

 

三剣「しかし弥生は自分になびかない。それはもう十分すぎるほど理解していた。これも屈辱だった。だから直接的なアプローチはかけなかっただろう。自分のプライドが傷つくだけだから。その時に小次郎が裏切った。千載一遇のチャンス。だからこそ彼が弥生に惚れたというのはその「小次郎に勝てるチャンス」を逃がしたくないだけ。つまり」

 

三剣「二階堂は弥生が必要でなくなったら間違いなく彼女を切る

 

秘書「そ、そこまで断言しますか?」

 

三剣「柴田茜と同時並行で関係を続けていたわけだからね、しかも暴力までふるっている。彼女は二階堂のことを「最初は凄く優しかった」といっていた。だが優しいというのは「女が好む優しさ」でありそれは即ち上手であること」

 

三剣「上手であるというのは経験豊富であるから上手であり、これが誠意と直結してしまうと女は誤解する。オレが普段日記で書いている「異性の錯誤」についてのもっともポピュラーな一例だ」

 

三剣「だから二階堂の弥生に対しての態度と茜に対しての態度が全く一緒だと感じられたのはさすが菅野さんだ

 

三剣「こういう言い方はアレだけど。Bまでとはいえ体を許してしまった弥生を見ていると男運がないなと感じてしまったよ。というよりああいうタイプが好きだと見た」

 

秘書「な、なんでそこも断言できるんです?」

 

三剣「弥生の父親である源三郎がそういうタイプだからだよ。しかも彼女はかなりのファザコン。ファザコンマザコンは異性の親に似たタイプを好きになる。だからこそ小次郎をあそこまで好きになったのだろうな」

 

三剣「でも小次郎は貞操に義理立てはしないけど、情を感じた相手の身の危険は全力で守るからそこはいいよな」

 

秘書「・・・男って・・・」

 

三剣「って、すまん。ちょっとあくどく語りすぎた。分析するとどうしてもドロドロとした部分に触れなければならないから。っていうより結婚相手と恋愛相手の分け方は女の方がシビアに見るからお前の感覚に従っていれば大丈夫だと思うぞ」

 

秘書「はぁ・・ではディーブにいきましょう。エルディア情報部の元幹部。小次郎にエルディア外国人学校の校長「孔」に扮して登場します」

 

三剣「拷問が三度のメシより好きな冷徹なサディスト。でも初登場のシーンは何処か喰えない憎めないオヤジとして出てきたからね」

 

秘書「というよりも基本的に冷静ですよね。彼は」

 

三剣「冷静と言うより感情の起伏を表に出すタイプではないな。小次郎を拷問しているときと最初に小次郎とお茶目な掛け合いをしている時のテンションが全く同じというのが恐ろしさを良く出していると思う

 

秘書「続いては松乃広美です。」

 

三剣「イヴの登場人物の中で唯一誰とも関係のない第三者だ

 

秘書「基本的に彼女は物語の潤滑油という感じですよね。登場人物の中で唯一の一般人というか、出会ってほっとする感じの人ですね」

 

三剣「本来こういうキャラっておざなりになるか、キャラが悪い意味で壊されてしまうパターンが多いけど、見事にその「一般人」を具現化したと思う。序盤はかなり出番が多いからな」

 

秘書「後半部分は全く出番が無くなりますけど、これは物語上の「図書館閉鎖」というのがありましたし、とても自然にフェードアウトしていくのですよね

 

三剣「こういうキャラのフェードアウトの仕方って「忘れられる」っていうケースがほとんどなのにな、本当に良く作り込まれているよ」

 

秘書「そういえば松乃の恋人はあの人ですね

 

三剣「悦楽の楽園の主人公だな。指輪を見ている近々結婚するようだからね。でも結局登場はバーストとドラマCDに出てきただけだったな」

 

秘書「というわけで全体を見てみましたけど、どうです?」

 

三剣「しかしこれほどまでに減点項目がないキャラ完成度というのは他にないな。どのキャラも躍動感にあふれていて個性もあり、とても感情移入が出来た」

 

秘書「ということは?」

 

三剣「文句なし、SSSランクだ

 

秘書「おおー、今まで公開したレビューで初SSSですね」

 

三剣「んでバーストレビュー第三章はシナリオ前編にいくぞ」

 

第V章

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