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三剣「というわけで今回はエバー17だ」 秘書「ギャルゲーを多数供給しているKIDから発売されたインフィニティーシリーズの第二弾として発売されました」 三剣「今ギャルゲーと言ったが公式にはそのジャンルに分類されているが実際にはサスペンスに分類している人が多かったな」 秘書「ボスは何故このゲームを買ったんですか?」 三剣「きっかけはレビューサイトを見た時だな。ギャルゲーはあまり好きじゃないんだが、そのあまりにも評価が高いのに驚いてな。そんなに面白いのならと買ってみたわけだ」 秘書「プレイしてどうでした?」 三剣「ま、それはおいおい語っていくとしよう」 <システム> 秘書「まずはシステムについてです」 三剣「これはさすがKIDというだけあって、バックログも完備しているし、音声再生も可能。セーブポイントも十分用意されているし、豊富で使いやすいと思う。特に欠点らしい欠点はなかったな」 秘書「欲しい機能は一通り全部備えていますね」 三剣「俺は好きなシーンの前で止めたりしているということをやるのでこれは助かったな」 三剣「もちろんCG鑑賞や音楽も十分に配備されている。特に音楽は延々と流れるのではなく、曲毎に何分かちゃんと定まっているし。俺はここからよくMDに録画したりするが非常にやりやすかった」 秘書「というわけでシステムの評価をどうぞ」 三剣「ほしいところは全部備えているところから優だ」 <キャラクター> 秘書「それでは次にキャラクターについてレビューしましょう」 三剣「まずはこの物語の主人公をつとめる二人の男性だ」 秘書「まずは倉成です。大学に通う青年で、友人とともにレミューにきてそのまま閉じこめられてしまいます」 三剣「劇中ではかなりの二枚目ということになっている。判断力もあってもう一人の主人公の「少年」が憧れたみたいだからな。劇中ないでの行動はつかみ所がない部分もあるがかなり男らしいと俺は思う」 秘書「特に特徴のないキャラクターというのがギャルゲーの主人公というパターンが多い中、キャラ付けがされているのは珍しいですね」 三剣「このゲームの性質上、全部のキャラに個性を持たせないとな。ま、その個性とやらがこのゲームにおいての重要なトリックになっているわけだが」 秘書「ボス、それ以上は厳禁です」 三剣「分かっている。ま、これはシナリオの部分で語るとして、次に進もう」 秘書「次はもう一人の主人公「少年」です」 三剣「記憶喪失となっており自分の名前すら思い出せない。健忘症という記憶喪失状態だ」 秘書「健忘症?」 三剣「俺自身専門というわけでもなく、詳しくは本編で解説されているが、健忘症というのは記憶喪失といっても言葉もしゃべることができるし、簡単な計算もできるし、ものも食べることができる。ただ単に物事の記憶のみが抜け落ちている状態のことを言うんだ」 秘書「なるほど、記憶喪失自体はありふれた設定ですね」 三剣「うむ、だが記憶喪失というのはそれをサイドとして話が究極的に進んでいくと名作となるように思える」 秘書「・・・話が抽象的すぎて意味が分かりづらいのですが」 三剣「一言でいうと記憶喪失が話しのメインとなってはダメということ」 三剣「でもその記憶喪失がストーリーの鍵を握る。しかし鍵はあくまでも鍵で、それを使い放たれる扉の向こうに真実がある。というやつだな」 秘書「そういわれるとゼノギアスを連想しますね」 三剣「ゼノギアスの主人公フェイも記憶喪失だからな。あのトリックは本当に見事だった」 秘書「エバー17のトリックと比べてどうでした?」 三剣「あまりその部分に描写がないからゼノに軍配。でもエバー17もかなりのモノだぞ」 秘書「ふむふむ、でその少年の性格はそのビジュアル通りちょっと情けなくてウジウジしたタイプの主人公です」 三剣「倉成とは対照的な主人だな。この判断はいいと思うぞ、両方が同じタイプだと物語に艶がでにくい」 秘書「・・・・」 三剣「どうした?」 秘書「主人公のキャラがいいのですがビジュアルに男キャラが手抜きで書かれているという印象を受けたんですよ」 三剣「ふむ、それは俺も少し思った。デッサンが狂っているように見える。まぁ男キャラを念入りに書き込んだという作品はあるのかどうか知らないが、位置的にはそんなモノだと思うぞ」 秘書「でもストーリーに関わってくる重要な役割も果たしていますのでもう少し書き込んでも良かった気が・・」 三剣「ま、それは次回のリメンバー11ではちゃんとなっている」 秘書「恋愛ジャンルではないですけど」 三剣「それはいいっこなしだ」 秘書「それではヒロインの紹介に移りましょう」 三剣「まずは田中優、ファーストネームは本当は長いのだが略す。元気で勝ち気でハキハキして暴力キャラだ」 秘書「ぼ、暴力って・・そんなに厳つい表現ではないでしょ」 三剣「うん、アレは突っ込みとなってイヤミなく仕上がっている。メンバーの中でのムードメーカー役だな」 秘書「彼女の明るいキャラクターは閉じこめられた世界で大きな役割を果たしたと思います」 三剣「うむ、ビジュアルも短髪で、それに実は巨乳らしいぞ」 秘書「・・・でた・・」 三剣「本編中で語られているから多分そうかと思われる。まぁといっても萌えがメインの作品ではないので、言われるまで気付かなかったが・・・この点でもポイント高いな。萌えが全盛の時にあえてそれを使わないとは」 秘書「はいはい、それでは次、茜ヶ崎空です」 三剣「(流されたよ・・)RSDだったか、レミュー全体にセンサーが食い込まれていて、網膜に直接投射するに事により、具現化する装置を利用したAI。つまり体を持たないアンドロイドのようなモノだな、こんな技術現実的には不可能だろという突っ込みは無しだ」 秘書「このおかげで彼女は何時何処でもレミュー内に現れることが出来、同時にSEもこなしているので、生活内でのサポートは全部彼女に一任されることになります」 三剣「AIという設定自体はさほど珍しいことではない。そしてこういう言い方はアレだがもっとも男が好みそうな女性に仕上がっている。ピュアでスレていない女性だ」 秘書「・・・ボスはそういうキャラをあまり好きにはなりませんね」 三剣「でもない、空は比較的好きなキャラに入るぞ」 三剣「ただ、コラムとして語る上でこういう存在は危険性を孕んでいると。まぁゲームにそれを突っ込むのは無粋もいいところだが、そう思うとな」 三剣「空は素直にシナリオライターの実力を誉めたいと思う。不快感らしい不快感はほとんど無かった。ピュアなキャラもイヤミ無く仕上がっていると思う」 秘書「確かに、私もヒロインの中では空が一番好きなんですよ。かわいいじゃないですか」 三剣「うむ、同性からそういわれるのだからやはり大したモノだな」 秘書「それでは次は小町つぐみです」 三剣「コレは社交的な優とは対照的に周りを拒絶し、敵視する反応を取るわけだ」 秘書「ゲーム当初から意味深な言葉をしゃべる彼女。その自分勝手な行動に最初は周りの人間は呆れますが徐々にうち解けていきます」 三剣「そのきっかけを作ったのは倉成だな。あのしつこさにつぐみが折れたという感じだ」 秘書「ボスはこういうキャラクターはどうですか?」 三剣「俺自身の好感度は好きでもないが嫌いでも無いという程度。しかし好感度が高くないことは彼女のキャラクターとしての完成度を下げることにはならない。敵視する行動の背景事情を考えれば十分に理解できることだし。実際かなり感情移入した」 三剣「最初は受け付けなくてもプレイしていく上で彼女に感情移入していくと思うぞ」 秘書「それでは次は松永沙羅です。何故か少年編でしか姿を現しません」 三剣「現役女子高生であり天才ハッカーとしての手腕を持っている。女子高生が天才ハッカーという設定は珍しいな」 秘書「はい、ボスも情報工学を大学で学んだだけあって彼女の台詞で結構頷いている部分がありましたね」 三剣「うん、でも話の内容は理解できるが俺にはとうてい彼女の能力を実現することが出来ない。64ビットだったか?その暗号の解読アルゴリズムを数週間で作るってどういうことよ?」 秘書「劇中でも出てきましたが64ビットってそんなに凄いんですか?」 三剣「ん?まぁ分かり易くというと、64桁の二進数の数ということだな」 秘書「64桁の二進数?」 三剣「二進数は数字は0と1しかないだろ。つまりオンとオフの二種類しかない。どんなに高性能なコンピューターも究極的にはこの二つのみで演算している」 三剣「つまり、一桁につき1ビットだ。一桁につき二つ。つまり2の64乗だ」 秘書「・・・はぁ」 三剣「つまりまともに暗号を解こうとすると一秒間に一つ検査するとしても途方もない時間がかかる。細かい数字は計算してみてくれ」 秘書「分かったような分からないような、彼女のキャラはどうでした?」 三剣「コレも問題ないな。あの時折つける語尾もイヤミにならないし。魅力的なキャラに仕上がっている」 秘書「ふむふむ」 三剣「あ、そうだ、沙羅の設定資料見て一カ所笑ったところがあったんだよ」 秘書「笑ったところ?」 三剣「設定資料集で沙羅の苦手なモノを見てみな」 秘書「・・・・・・・蛙・・・ですね。コレが何か?」 三剣「それでピンとこんのか?沙羅の使っていた「にんともかんとも」ってあるだろ?」 秘書「はぁ、それが?」 三剣「(し、知らないのか・・・)これは忍者ハットリ君をパロッたものなんだよ」 秘書「忍者ハットリ君?スマップの香取伸吾が主演の?」 三剣「そういうのは知っているんだな。んでこのハットリ君が「にんともかんとも」というのだ。そしてハットリ君も忍者なのだが、蛙が大の苦手て蛙を見るだけで引きつけ起こして倒れてしまうのだよ」 三剣「で、沙羅の口癖と嫌いなモノを見たときに笑ったなと・・・まぁそれだけなんだけど」 秘書「・・・・」 三剣「・・・・」 三剣「(そんなにマニアックなネタじゃない筈なんだが・・)よ、よし、次は八神ココだ!」 秘書「このキャラもキテますね」 三剣「キテるって(汗)まぁあの電波が入ったしゃべり方は大したモノだと思う。しかし、それにしても本当にキャラの幅が広いな。凄いなこのシナリオ書いた人。ココまで幅広いキャラは書けないぞ。こういうキャラに不快感を感じなかったのは初めてだ」 秘書「ココも沙羅と同じ、今度は倉成編にしか出場しません」 三剣「うむ、なんでそうなのかはプレイしてからのお楽しみだ」 秘書「そうですね、というわけでメインのキャラは以上ですね。長々と紹介しましたが全体的に見てどうでしょう?」 三剣「とにかくキャラがきちんと個性がつけられている。俺は物書きをしているから分かるが、それぞれのキャラに個性を持たせるというのは非常に能力が必要とされることだ」 三剣「この作品ははそれを完全にクリアしていると言っていい」 秘書「点数はどれぐらいですか?」 三剣「Sランク、かなりの高ランクだ」 <シナリオ> 秘書「続いてはシナリオをレビューしましょう、とその前に、ボス」 三剣「分かっている。シナリオに関してなんだがとにかくこのゲームほどネタバレの扱いに苦労する作品はない」 三剣「なので代名詞が多かったりわかりづらかったりするがそこはご了承願いたい」 秘書「ばらしてしまったではすまされないネタバレもありますからね」 三剣「ああ、そう思うとシックスセンスを思い出すよ」 秘書「ブルースウィルスの主演映画ですね」 三剣「そう、あれをばらしてしまうとおもしろさが半減する分、もう一度楽しめる仕組みになっているわけだが、一番始めにプレイするときは知らない方がいいというな。だからこのゲームをプレイするときは何も知らない方がいい」 秘書「しかしこのゲームにはそのネタバレが全てではないんですよね」 三剣「ああ、さらにいくつもどんでん返しがある。この展開はまさにプロの仕事だ」 秘書「しかし、閉じこめられているのにキャラ達の緊張感があまりになさすぎるという批判もありました」 三剣「俺は特にそう感じなかったがな」 秘書「そうなんですか?」 三剣「その背景としては基本的に食料がちゃんとあるのがでかいと思われる」 三剣「食欲は全ての動物が持っているもっとも本能的な欲求だ。それが満たされた状態というのはそれだけで状況を好転させている要素はあると思う」 三剣「それに空気も広いので問題ないし、閉鎖されているといっても行動スペースはかなりある、かくれんぼも出来るぐらいにな。そしてレミュー崩壊までの猶予も今すぐというわけではない。ある程度まで大丈夫だし。好転的な要素はいくらでもあるんだよ」 三剣「だからといってラストのほうは緊張感がかなりあったぞ。バッドエンドはもう絶望しかない感じだった。ほんのちょっと前まで楽しくやっていたのにその落差にちょっとぞっとしたぞ。リアルで。押さえ込んでいたモノが出たという感じだな」 秘書「なるほど、実際そうなってみないと何ともいえませんが、絶望的な状況ではないですからね」 三剣「うん」 三剣「そうそう、肝心なことを言うのを忘れていたが、この作品はグランドエンドを迎えて初めて評価を下せる作品でもある。おそらくグランドエンドを迎えない状態だと、コレはアベレージの作品となるはずだ」 三剣「シナリオにはまず、優エンド、空エンド、つぐみエンド、沙羅エンドの四つ、後少しバッドエンドも用意されている」 三剣「そしてメインヒロインのエンドを全部クリアすると、ココ編が加わる、ココ編で全てのからくりが明かされるのだ」 秘書「確かに、ココ編でのネタ、そして物語の終息へ向かう時は、鳥肌が立ちました」 三剣「ああ、まさかああいう事だとは思わなかった。完全に予想外だったよ」 三剣「当初「ユーノ」かな?と思っていたがその予想は見事に外れたわけだ。ま、概念でちょこっとある程度」 秘書「ユーノですか、バーストエラーを作った菅野氏が作った、並列世界理論をモチーフに作った作品ですね」 三剣「全く関係ないというわけではないが、キーワードの「第三視点」をものすごく上手く引き出している」 秘書「ボス」 三剣「分かっている、これ以上語るとネタバレに抵触するからな。プレイしてからのお楽しみだ」 秘書「というわけでシナリオは何点ですか?」 三剣「SS」 秘書「かなりの高評価ですね!」 三剣「うむ、それぐらい衝撃を受けたからな」 <音楽> 秘書「続いては音楽です」 三剣「コレも良かったな。オープニングソングの「遙かなるレムリア大陸」はかなり気に入った。それとキャラ毎のエンドの時に流れるエンディングサウンドも好きだな」 秘書「雰囲気にあった音楽でしたね」 三剣「ああ、音楽もいいし、Aランクだ」 <まとめ> 秘書「と、今回も長々とレビューしましたね」 三剣「語る部分が多かったからな。楽しかったよ」 秘書「しかし全体的に評価が高いですね」 三剣「ああ、全てが高いレベルにある。ネタバレがオッケーならレビューはもっと長くなるな。語れなくてチト残念だが」 秘書「ネタバレを極力抑えるのがこのレビューの本旨ですからね」 三剣「うむ、というわけで総合ランクはSSだ。コレは是非オススメする。購入するなら今はプレミアムエディションも出ているので、そっちを買うことをオススメする。追加CG等の特典もあるし、お得なのでは?」
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