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三剣「イヴシリーズのラストの作品になったEVE
TFAのレビューにいこう」 秘書「今回は作品のレビューというより作品そのものについて語っていきます」 三剣「何故かというと今回のTFAは前に発売されたイヴシリーズの亜流ADAMをリメイクした作品であるからだ」 秘書「細かいところで色々設定は違いますがそれを全部含めてレビューしていきます」 <キャラ> 秘書「TFAではキャラの性格変更があった人物についてレビューしましょう」 三剣「まずは主人公の一人となる法条まりなだ」 秘書「まりなはキャラ変更は多くの人が度惑いました」 三剣「これは俺も感じたことだがまりなの性格がシリーズを通して一番変わっている、特にTFAで変化がすごく顕著にでたんだ」 秘書「でもまりなのキャラ自体はシリーズ毎に変わっていますよね」 三剣「うん、ゼロでは西洋にコンプレックスを持つガキっぽく未熟なまりな、バーストでは優秀な諜報員として、しかし生き馬の目を切り抜くような仕事に苦しむまりな。そしてTFAではその苦しむという描写はいっさい抜け、完全な諜報員となったまりなだな」 秘書「でも大和氏はゼロからまりなは十分に変だったと発言されています」 三剣「兆候は見れないわけではないが、その最大の原因にはやはりシリーズの元祖のバーストがあったからだと思える」 秘書「バーストエラーですか」 三剣「まず大前提としてバーストの時点でまりなは既に任務達成率99%オーバーという金字塔をうち立て優秀な諜報員として活躍している。そしてそのまりなは実に人間くさい部分を持っているんだ」 三剣「つまりその人間味の削除がバーストの時間軸からTFAの時間軸に伴うキャラ変更の際に違和感がでたと俺は分析している。簡単に言うとキャラ変更の必然性がない。そのままいけばいいということ」 秘書「ゼロの時はまだまりなは新人と言うこともあり、「未熟」「ガキっぽい」というキャラ変更に違和感がなかったということですね」 三剣「故にファンがとまどったと思われる。バーストで諜報員としてのまりなは完成していたからな。そういう意味ではアダムのまりなのほうが年を重ねていて、キャラを保ちつつ相応の落ち着きがでたように思う」 秘書「う〜ん、諜報員として完成といいますけど、TFAのまりなの方が完成していると思いますよ。実際「人間味」は邪魔になることもあると思いますし、「機械」としての行動の方がリアリティがあると思います」 三剣「ちがーう、ここで重要なのは現実としてのリアリティじゃなくて、イヴシリーズとしてのリアリティなの」 秘書「?」 三剣「基本的に楽しむことと騙されることは密接にリンクしていると俺は思っている」 三剣「イヴシリーズはフィクションだろ、つまりは架空の物語。だけどみんなそれを知った上で楽しんでいる、この姿勢が重要だと思う。あんなの所詮作り話じゃないかという批判はしないだろ?」 三剣「そういう意味でファンは非常に保守的だ。むろん俺も含めてな。イヴシリーズの世界ではまりなは優秀な諜報員なんだ。設定でそうなっている以上それは絶対的イメージとしてついている」 秘書「ボスが普段からよく言っている「自分で判断して騙されろ」って事ですか?」 三剣「そ、とはいっても大和氏もまたまりなのキャラとしての暴走は自覚してやっているんだけどね」 秘書「モチベーションの要因である好きなキャラを作るためにですね」 秘書「ボス自身は今回のまりなをどう思いました?」 三剣「やはり少し寂しくなったな。でもそれを表に出さないだけで、本当は真弥子を受け入れられる世界を作るために行動しその汚れ役を自ら買って出ているんだ。そこの部分がカットされたシナリオの中にあるのかもな。その描写があったらここまで批判はでなかったと思う」 秘書「なるほど、続いては来栖野亜美については?」 三剣「アダム以降のシナリオパートで変化した。といってもアダムでは根底の設定をいじったのでそこは素直に理解したぞ、アダムパート以降の亜美の行動は何かを決意したモノがあり、非常にしたたかに行動する」 秘書「亜美自体はアダムではそこまで重要な役ではなかったですからね」 三剣「シリーズ一作品にしか登場していないからな。まりなのようにずっと登場してきたキャラじゃない、その部分で「設定変更」として割り切れた部分は大きいと思う」 秘書「公式BBSでも亜美に対してはあまり無かったですね」 三剣「ま、キャラ変更についてはこんなモノかと」 秘書「それではキャラ変更についての評価をどうぞ」 三剣「Cとしておく、可もなく不可もなくと」 <シナリオ> 三剣「今回のシナリオは前回のゼロを担当した大和氏が執筆されている・・・が実は大和氏は今回代打として執筆したんだ」 秘書「当初このシナリオはイヴのドラマCDを担当したライターの方が担当されていたんです」 三剣「このときは大和氏はシーズを退社されていたからな。ということでドラマCDのシナリオが好評ということでこの人が担当して話を進めていたらしい」 秘書「しかしトラブルがあったらしく紆余曲折があり結局制作途中でこの人が降りることになってしまい、急遽大和氏に白羽の矢がたったそうです」 三剣「このときのイヴシリーズの開発状況はそれはもうすごい状態で・・計画そのものが頓挫するんじゃないぐらいひどい状況だったそうだ」 秘書「しかもその話をもらったときは3月、発売が5月という事で、出だしから半端じゃない状況に追い込まれていたんですね」 三剣「なんというか・・・これを聞いたときにはいくらプロとはいえさすがに同情した。同情という言葉は失礼かもしれないけど」 秘書「というと?」 三剣「だって考えてみ、アダムという登場人物もシナリオも全部揃って、且つドラマCDのプロットも全部決まっている状態でだよ。この状態でシナリオライターができる事ってさ、後の設定を変えたり、細かな変更しかできないだろ」 秘書「・・・確かに」 三剣「それでいてハイクオリティなモノが常に求められ、続編が批判どころか否定されているシリーズだし。モチベーションをあげるのはすごくきつかったと思う、実際プロットを見たときに自分のやりたいこととかなり違って苦悩したり、モチベーションをあげるために好きなキャラを作らないといけないからと、まりなと亜美をキャラ変えたりしてな」 秘書「ふ〜む、結局制作が間に合わず、アダムより後の展開はエンディングまではほとんどシーンのダイジェストだけで終わってしまいました。」 三剣「実力は発揮できないと思うぞ、いくら一流でも。でも大和氏に直接感想を送ったときは「自らの力が至らないから、それだけです」というプロ故の潔いコメントを頂いたよ」 秘書「TFAの発売を機にやはり否定派が強かったですね」 三剣「オレも当初ガッカリしたんだ。そのときは制作の背景事情なんていっさい知らなかったからな、正直「何を考えてこの作品を作ったんだろう?」と思った。背景事情を見て納得したんだけどね」 秘書「大和氏は一月に1MBのシナリオ入力を目標としていたみたいなのですが、最終的に2.66MB、アダムパートでシナリオ入力期間がほとんど終わってしまい、ラストにかけてああいうカタチになってしまったそうです」 三剣「一月に1MB、これがどれぐらいの量かというと、プログラムやスクリプト込みでなんだが、その量は400字詰め原稿用紙を余白なしで全部埋めたとして1310 枚に及ぶというとてつもない量なんだ」 秘書「と、ひたすら背景事情を語ってみましたけど、それ抜きにして評価はどうです?」 三剣「基本的に未完成シナリオだからな。アダムとほとんど変わっていない。大和氏が何を表現したいのかは分かったが、どう表現したのかが知り得なかった。TFAを移植した際は未完成部分のシナリオを補完したかったみたいだが、結局その前に終了が宣言されたんだと」 秘書「大和氏の表現の中で「自立した日本」というフレーズには興味があったんですが」 三剣「オレもだ、基本的に惜しいという感想以外でてこない」 秘書「今回は物語自体のレビューはあまりできませんでしたがシナリオの評価をどうぞ」 三剣「背景事情を詳しく知ってしまったので判定外とさせていただく」 秘書「判定外ですか」 三剣「論外ではないぞ、判定外だ。完全版なシナリオがないからね」 <音楽> 秘書「TFAでリメイクされたとのことですがこれはどうでした?」 三剣「アダムの曲のリメイクはダメだ。個人的に気に入らない。まぁアダムと全く同じ曲というわけにはいかなかったんだろうけど。ただ新しく追加された曲はすばらしいぞ!」 秘書「どの曲が気に入ったんです?」 三剣「全部だ」 秘書「ぜ、全部ですか(^^;)」 三剣「アダム元祖の曲とTFAで新しく追加された曲。どれもすばらしい!」 秘書「それでは音楽の評価をどうぞ」 三剣「追加曲だけの評価はSだ」 <まとめ> 秘書「全体から見てどうでしょうか?」 三剣「惜しいという言葉以外思い浮かばない、完成品が見てみたかった。それだけだな。ファンとしてのわがままを言うならシリーズの最後なのだから完成作品を移植してでもいいから出して欲しかった」 秘書「シリーズモノとしてではなく、一つの作品としてはどうでしょう?」 三剣「それなりのレベルはあったぞ。相変わらず声優人は豪華だし」 秘書「ですね。色々なインタビュー発言されていますがあれだけ豪華だと、声優さんに使う予算というのはかなり大きいみたいです」 三剣「ということで繰り返しになるが今作でイヴシリーズは幕を閉じることとなった。ファンとしてはやはり寂しい。このシリーズはなんだかんだで好きだったよ、思い出に残るし」 秘書「今現在シーズウェアは開発を停止していますが、イヴシリーズに変わる人気作品を送りだしてもらいたいと思っています。それでは総合評価をどうぞ」 三剣「Cだ。アダムと同じ評価だがこれが色々含めて妥当なところだと思う」
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