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三剣「今回はすべてがFになるのレビューにいこう」 秘書「すべてがFになるはミステリー作家であり現役の国立大学助教授の森博嗣氏が原作として執筆した作品のゲーム版ですね」 三剣「その年の96年講談社メフィスト賞第一回受賞作として一気にメジャーとなった有名作品でもある」 秘書「インフィニティシリーズのキッドから発売されていますね」 三剣「ああ、だが生産数もそこまで多くないらしく、今は入手困難なようなんだ」 秘書「みたいですね。アマゾンとかでも売り切れていますし」 秘書「ボスはどうやって入手したんですか?」 三剣「俺は普通に中古やで購入したんだよ。ひいきにしている店があってそこは品揃えが良くて値段もリーズナブルだからね、でも最初見たときには中古で6400円したんだよ」 秘書「高!確か新品で6800円ですから400円しか違わないですね(^^;)」 三剣「かなり昔に発売されたヤツだからてっきり安いと思っていたんだけど、そこから辛抱強く待ってようやく3000円を切ってね、そこで購入した」 秘書「何故このゲームに興味を持ったんですか?」 三剣「ミステリー系のゲームがないかなと思っていて、んでキッドで体験版が公開されていてさ、それをプレイしたときに面白かったんだよ。だから購入リストに入れた」 秘書「ではレビューにいきましょう!」 <キャラ> 秘書「キャラクターです。この作品はとても魅力的なキャラクターで彩られていますね」 三剣「ああ、早速紹介していこう」 秘書「一番最初は主人公の桐生 渉/きりゅうわたる、です。N大学工学部建築学科の四年生ですね」 三剣「彼は原作には登場しない。つまりプレーヤーの視点として用意されたキャラなんだ」 秘書「とりあえず設定資料によると「常識や先入観に囚われずに、物事を考えることが出来る変わり者。すぐに本質的な部分を見極めてしまうことが多いため か、常にどこか冷めたところがある」って書いてありますけど・・どうでした?」 三剣「うーん、基本的に原作では存在しないキャラだからね。事件が起こるまではかなり存在感を発揮していたんだけど、事件が起こってからの彼の影は極端に薄くなったような気がする。事件に遭遇するまでは存在感はかなりあったのに、そこが残念だった」 三剣「だから常識や先入観にとらわれないとか本質の部分を見極めるとか、そういう描写はなかったなぁ、基本的に「何の特徴もない主人公」だったと思う」 秘書「そういえば、彼の通うN大学って何処かモデルがあるんでしょうか?」 三剣「舞台設定が名古屋の島になっている。かつ著者が「国立大学助教授」ということからおそらく名古屋大学だろう」 秘書「へぇ」 三剣「ちなみに他のファンの人も同様に推理しているようだ」 秘書「しかし名古屋大学ですか、帝大シリーズの一つですよね。となるとみんな優秀ですよね」 三剣「確かに、俺の友人の兄弟が帝大シリーズに入ったヤツがいたけど、やっぱり勉強していたし、結果も出していたからなぁ」 秘書「ですね、ちなみに桐生は推理小説が趣味で、同じ趣味を持つ萌絵とはミステリー研究会で出会い、考え方が近いためか萌絵と仲がいいそうです」 三剣「どうやら主人公はヒロインの萌絵を憎からず思っているみたいだからね。そこら辺をもう少し掘り下げても良かったと思ったんだけど」 秘書「三角関係ですか、萌絵も主人公には好感を抱いているみたいですけど私はそこのさじ加減は問題ないと思いましたよ」 三剣「ふむ、では続いてはその「西之園 萌絵/にしのそのもえ」にいこう」 秘書「彼女は本作のヒロインです。N大学工学部建築学科の1年生、父親は母校の元総長、叔父が県警本部長、叔母が県知事の奥さんという名家のご令嬢ですね」 三剣「ちなみに彼女は高校を一年留年している。何故かというと飛行機事故で両親をなくしたせいなんだ。だから今は叔父と叔母が彼女の保護者となっている」 秘書「その時、側に犀川先生がいたおかげで少し時間がかかり今もまだ引きずっているモノの立ち直っています」 三剣「本編中にその描写はそこまで詳しくは語られないけどね」 三剣「んでご多分にお嬢様ならでは・・・・という所は確かにあるんだが、ファミレスを知らなかったり、焼きそばを食べたことがなかったり、設定としては少々やりすぎな感じがしたんだけど(^^;)」 秘書「まぁそこは突っ込みなしって事で(^^;)・・・それに一人っ子のせいか結構わがままな女の子ですよね」 三剣「ま、そこら辺は良く出ていたと思うぞ。キャラとしてはむしろプラスポイントじゃないか?」 秘書「そんなもんですか、主人公に対して何気に思わせぶりな態度をとるのがしたたかですね」 三剣「まぁそこも突っ込み無しって事で(^^;)ただしたたかといえば俺はそっちよりももう一つ気になった点がある」 秘書「なんです?」 三剣「多分彼女、おそらく無意識にだけど自分より頭が悪いヤツにはあまり興味がないような感じがする」 秘書「ほう、どうしてそう思いました?」 三剣「萌絵と犀川が初めてであったときに「私より頭がいい人がいたことに驚いた」と発言している。これは自身が頭脳明晰だという実績と自負があるからだな。こういうタイプは周りが馬鹿に見えるんだよ」 三剣「その中で自分より頭脳明晰な犀川に出会ったことは年も離れていることもあり、新鮮さもあって素直に憧憬したと思うし、それが恋へと変化したと推測できる」 三剣「他のレビューでもいったが「頭がいい女性は頭がいい男性の子供を設けたいと思う傾向がある」らしく、彼女もその例に漏れなかったようだ。実際知的な男性に憧れる女性も少なくない」 三剣「んでその萌絵が少なからず主人公を認めている節があり、主人公の彼女の噂を彼女が結構強い口調で否定していることから、友人以上恋人未満の好意は抱いていると思われる」 秘書「キープということですね」 三剣「お、お前はまたそういうことを!せっかく俺が筋道立てて(以下略)」 秘書「(無視)彼女がN大学を志望したのは犀川がいたことが大きいでしょうね。名古屋大学助教授ということから犀川もそこ出身、そして大学もレベル的に全国トップクラスですし、彼女のプライドを十分満足させるモノだと思います」 三剣「・・・・まぁな、では続いてその萌絵が恋い焦がれる相手、犀川創平にいこうか」 秘書「犀川 創平/さいかわそうへい、N大学工学部建築学科・助教授。西之園萌絵の父、旧帝大N大学の元総長の最後の教え子。萌絵とは萌絵が中学生の頃から家庭教師を行っていたので仲もよいです」 秘書「おそらく萌絵は父親から犀川のことを聞いていたんでしょうね。父親が認めた相手ということで序盤の好感度もかなり高いと思われます」 秘書「しかし執筆者自らの経歴と似通っていることから犀川は作者自身がモデルなんでしょうか?」 三剣「いや、自分の思想を代弁する形で作ったキャラだろう」 秘書「いや、それって自分がモデルということでは?」 三剣「おそらく半分だけだろう、後の半分はその言葉を述べるべく作られた創作キャラだろう」 秘書「な、なんでそこまで分かるんです?」 三剣「何となくだけどね。俺も似たようなキャラ作っているし、それにそういうキャラは凄い動かしやすい」 秘書「へぇ」 秘書「そういえば、萌絵の家族は彼と結婚するのを望んでいる節がありますね。執事の「お嬢様を宜しくお願いいたします」という言葉って結構重いと思いました(^^;)」 三剣「逃がさねーぞって感じだな(^^;)彼自身は落ち着いていて知性的な感じがするね」 秘書「では続いては真賀田研究所のオーナー《真賀田 四季/まがた しき》にいきましょう。十代の頃から、コンピュータサイエンスの頂点に立つ天才プログラマであり、情報工学の第一人者です」 三剣「15年前に両親殺害の容疑者として裁判になるも、精神不安定で無罪となる。その後真賀田研究所内のモニター越しでしか人との触れ合いがなくなる謎の女性だ」 秘書「しかしミステリアスな女性ですよね、ボスはどうです?」 三剣「うむ、真賀田四季萌え!」 秘書「・・・・」 三剣「俺も色々ゲームをプレイしているが総合しても俺のツボをここまでドンピシャについた女キャラはいないな」 秘書「しかしまた・・・・どんでもないキャラを選びましたね(^^;)」 三剣「そこがいい」 秘書「(無視)えっと彼女の両親殺害の時に精神不安定で無罪となったそうですが、彼女の場合は多重人格だそうですね」 三剣「多重人格は今や結構頻繁に用いられるようになった展開だな」 秘書「彼女に関してはどうでしょう?」 三剣「彼女は別にスキとか嫌いとかを抜きにしてもインパクトというか、それがあまりにも強すぎて原作のファンでも他のシリーズの登場人物が見劣りしてしまうといっていた人もいたな」 秘書「確かに彼女の考え方、行動はつかみ所がないですよね」 三剣「とはいえ、「天才」というある意味偏ったイメージを嫌味なく具現化している。そこら辺はさすがといったところ。物語の重要人物なので深く語れないのが残念だ」 秘書「と、ここまでがメインキャラですね」 三剣「脇役についてはサクサクレビューしていこう」 秘書「了解です。続いてはその真賀田博士の妹未来(みき)です」 三剣「アナザーシナリオでメインとなるキャラなので詳しくは語れない。だが劇中の新藤所長曰く「天才ではない」そうだ(^^;)」 秘書「続いては《新藤 清二/しんどう せいじ》真賀田研究所所長ですね。四季博士の叔父です」 三剣「基本的に出番は余りなかったからなぁ。どういう人物かは今ひとつ分からなかった」 秘書「次は《山根 幸弘/やまね ゆきひろ》です。真賀田研究所副所長という役職。脇役キャラで唯一出番も多く、メインキャラとの絡みがたくさんありました」 三剣「研究所の案内役だからね。エリート集団の副所長だけあって、結構頭も切れて判断力もある。人望も厚そうだな」 秘書「システムエラーも結構は役から見当が付いていたみたいですし」 三剣「「人との交流などほとんど皆無」という職場環境の中で物腰も柔らかく、人当たりもイイ、なかなか好感の持てる人物だと思う」 秘書「次は《弓永 富彦/ゆみなが とみひこ》です。真賀田研究所医師ですね。とはいっても定年が40代のため若いスタッフが多く、出番は余りなく悠々自適名生活を送っているみたいです」 三剣「あまり活躍の場はないが、存在感というのは結構あったな」
秘書「次は《水谷 主税/みずたに ちから》です。真賀田研究所・主任プログラマ。研究所のオープニングスタッフでアルバイトの経歴からプログラム部門の主任となるたたき上げ、実は結構苦労人ですね」 三剣「性格は独特で濃い性格。影は薄いが副所長の山根をサポートしてかなり信頼されている節がある」 秘書「次は《島田 文子/しまだ あやこ》真賀田研究所・プログラマで研究所では経歴は浅い。しかし有能な人で研究所ないでも定評があるようです」 三剣「のほほんとした人だ。だが「アニメオタクで実際の男性よりアニメのキャラの方が好き」という個性を持ちながらそれに対して彫り込みが無く、あまりインパクトが残らなかったのが残念だな」 秘書「最後に《国枝 桃子/くにえだ ももこ》です。犀川研究室の助手ですね。「女性とは思えない風貌、言論で初対面の人は間違いなく女性とは思わない。もちろん独身」というさんざんな設定ですね(^^;)」 三剣「メインとなる絡みはあると思ったんだが結局脇役だったなぁ。でも実はシリーズを重ねていくとこの人結婚するみたいだぞ」 秘書「そうなんですか!?」 三剣「俺も最初ビックリした。原作だと設定が違うのかな?」 秘書「とは思えないですが・・というわけで全体でレビューしてきましたがどうでしょう?」 三剣「非常に魅力的なキャラが揃っている。どのキャラも個性豊かで申し分ないな」 三剣「これだけ魅力のあるキャラだからシリーズ化して欲しいなとプレイ中思っていたんだよね」 秘書「ええ、ボスがさっき「シリーズを重ねる」といいましたがこれはファンの間ではS&M(犀川&萌絵)シリーズとして10作で既に完結しているんですよね」 三剣「その通り、最初聞いたときは驚いた。桐生は主人公用に設置されたキャラクターなので、基本的に主人公は犀川と萌絵の二人が事件を解決する。萌絵が犀川に惚れているのは原作通りなので、そこら辺のラブストーリーも注目らしい」 秘書「それでは全体の評価をどうぞ」 三剣「キャラはAランクだ。どのキャラもイイ個性を出している。まぁあえて注文付けるとすれば脇役がやや影が薄いのが唯一の欠点かな。プレイしていて犯人は結構絞られてしまうし」 <シナリオ> 秘書「シナリオです、ですがその前に」 三剣「うむ、これはミステリーモノなので犯人の名前を描写したりするのは得策ではない」 秘書「というわけで、代名詞が多く、分かりづらい描写もありますがご容赦下さい<(_ _)>」 三剣「いつもの通りネタバレは公式サイト程度のバレがある、では始めよう」 秘書「全体的な流れとしては基本的に原作モノなので、登場人物や話の流れは全部決まっているので、基本的にそれに沿って展開しますね」 三剣「しかしこれではそのままコピーとなってしまうので、アナザーストーリーが展開する。大きく分けて四季編、ミチル編、未来編の三つに別れている」 秘書「四季編が原作のシナリオ展開ですね」 三剣「その通り、ミチル編と未来編がオリジナルの展開なんだが、この二つの最大の特徴は犯人や被害者が場合によっては違うという所なんだよな」 秘書「犯行の実行の仕方も細部で違います」 三剣「本筋となる展開は一緒だがね」 秘書「外界から隔離された私立真賀田研究所。愛知県三河湾に浮かぶ妃真加島にあります。そこには天才プログラマ真賀田四季博士が存在しています」 秘書「そしてそこにN大学工学部建築学科の助教授・犀川創平率いるゼミのメンバーは、今年のゼミ旅行を妃真加島のキャンプ場に決め、やってきます」 秘書「そして真賀田研究所で突如システムエラーが起き、誰も出入りできないはずの真賀田博士の住まいからウエディングドレスをまとった死体が現れ自体は騒然。そして真賀田博士の部屋にあるパソコンのディスプレイには「全てがFになる」という謎のメッセージが残されていました」 秘書「とここまでが大まかなあらすじですね」 三剣「しかしさっきゼミっていったけど、萌絵は一年から参加しているのか」 秘書「理系にも色々あるでしょ、文系なんかは一年から参加する形のが多いみたいですけど」 三剣「ふむ」 秘書「序盤の展開はどうです?」 三剣「うむ、色々謎や伏線があり、ここら辺はワクワクさせてくれる」 秘書「しかし展開の仕方が上手ですよね。ヒントもいい感じに出してくれますし」 三剣「再プレイするとよく分かるぞ。ここは凄く上手い」 秘書「ボスは最初の事件の原因となったシステムエラーの原因は分かりました?」 三剣「ああ、これはすぐに見当が付いた」 秘書「へぇ〜、私は最後まで分からなかったですよ」 三剣「とりあえず情報工学を専攻していたからね。そこら辺の知識があるヤツは見当が付くんじゃないか?」 三剣「ちなみにシステムエラー事件のヒントは「トロイの木馬」だ」 秘書「全てがFになるというメッセージについては?」 三剣「俺さ、これは「FORMAT」だと思った」 秘書「ああ・・・初期化ですか」 三剣「真賀田博士は多重人格者だろ?「すべて」は複数の人格や自分の周りの状況、「F」が初期化、だから全てを最初からやり直すという博士が宣言のようなモノだと思った」 秘書「ふむ、筋は通っていますが、だとすると事件に直接関係しないですよね」 三剣「そうだ、だから最後まで違和感が取れなかったんだよ。正直分からなかったのは悔しかったな。さっき情報工学を専攻しているなんていったけど、「なら気付よ俺!」ってかんじだった(^^;)」 秘書「ボス、その台詞もヒントなってますよ」 三剣「とはいえ、その知識が無い人にとってはヒントになってないよな、トロイの木馬もね。ただ「すべてがFになる」って正直上手いと思った」 秘書「最後の最後まで気が付かなかったんですか?」 三剣「いや、えっと伏せ字になるけど犀川が○○○○○○○を調べていく内にディスプレイに○○○○○○○の○○○が表示されただろ?んでその○○○を見たときに「そういうことかー!」と思った」 秘書「・・・・ふーん」 三剣「ふーんって、リアクション薄いな」 秘書「正直何が表示されていたのかなんて分かりませんでしたよ」 秘書「でも確かに決意表明というか、それに近いモノはありますね」 三剣「まるっきり的外れというわけではなかったがね」 三剣「しかしトリックは見事だ。こういうタイプのミステリーがあるのかとかなり驚いた。とにかく筋が通っている。ミステリーモノって終わった後にすっきりしないパターンが多いけど、凄いすっきりした」 三剣「しかもこのシナリオの中では舞台設定やキャラ設定などにFに関連する項目が散りばめられているのだよ。インフィニティシリーズと同じなんだよね」 秘書「ちょーーっと!もうこれ以上はいわない方がいいですよ!」 三剣「う、そうだな」 秘書「そうです、で、アナザーストーリーについてはどうでした?」 三剣「ミチル編のトリックは俺が一番最初に考えたトリックだったよ」 秘書「ほう」 三剣「細かく語れないのが残念だが。まぁトリックは四季編のがほぼ共通して使われているので、そこを細かくいじっているな。その細かくいじったところが俺の考えたところだと、そういうこと」 秘書「未来編については?」 三剣「基本的にメインストーリーを少しいじった感じ、ちょっと蛇足感があるかな」 秘書「確かミチル編は各キャラ毎の細かくエンドは別れていますね」 三剣「うむ、俺がクリアしたのはミチル編の萌絵エンドとトゥルーエンドの二つ。展開からしてエンディングらしいエンディングはこれだけだろうと思ったからね、CGも全部埋めたし」 秘書「萌絵エンドはどうでした?ボスはキャラの紹介の時に「友人以上の感情は持っている」と推測していましたよね」 三剣「ああ、だからそこら辺がどう展開するか気になったんだよね。でも結局ラストのラストが変わるだけでさほど注目するほどのことでもなかった。萌絵は犀川に惚れているからそこら辺の調整もあり、恋愛段階に発展するのは得策ではないと考えたかも知れない」 秘書「バッドエンドは見ました?」 三剣「いや、見ていない、萌絵エンドから推測するに他のエンドもおそらく最後の展開が変わるだけだよ」 秘書「しかしこのシナリオは理系チックですよね。読むのにかなり苦労しました」 三剣「これはファンの間では「理系ミステリー」というジャンル分けがされているらしく、女性よりも男性の支持が大きいものらしい」 秘書「実際女性からは「理屈っぽい」とか「余りよく分からない」といった感想があったそうですね。実際私も面白いと思いましたがそういう印象を受けました」 三剣「うむ、それに謎の時の部分で情報工学の知識がないとすらすら読めないし、理解もできないと思うぞ。劇中に何の解説も無しにコンパイラ、IF文、機械語といった単語が出てくるし、お前コレの意味分かる?」 秘書「サッパリ分かりません」 三剣「だよなぁ、理解できないと面白みが減ると思うんだけど」 秘書「ボスは分かるんですか?」 三剣「もちろん。レベル的には基本的な単語ばかりだよ、とはいえそれが分からないからトリックが理解できないかというとそうではない。ただ情報工学の知識があればより楽しめるという所かな」 三剣「実際、研究所が使っているオリジナルのOSやメーラーとか欲しいと思った(^^;)。島田文子が「コレを使ったらもう他のは使えない」とかいっていたけど。どういうモノが興味があったね」 秘書「ふむ、でもこのシナリオ自体は原作のファンからはあまり評判が良くないみたいですね。キャラが違っているとか展開に不満があったりとか」 三剣「コレは起きるべくして起きる反応だろう。俺は原作を読んだことがないから分からないけど」 秘書「ファンは自分のイメージを大切にしますからね」 三剣「うむ、だが媒体を移す以上ある程度の変化はあるからね。そのまま移してしまったらコピーになるし」 三剣「そこら辺を許容できないのならあまり進められないモノなのかも知れない。もし原作を読んだことがない、かつミステリー好きの人なら是非オススメする」 秘書「それではシナリオの評価をどうぞ」 三剣「キャラに引き続きAだ。ミステリート以来、久々に良質のミステリーを見させて貰った」 <音楽・システム> 秘書「音楽ですが、ボスは何か気にいったモノはありますか」 三剣「どの曲も場面を盛り上げてくれていて水準はかなり高いと思う。俺はオープニングムービーの曲が良かった。話自体の雰囲気やイメージを良く表していたと思う」 秘書「システムについては?」 三剣「これはキッドが作っているからね、申し分ないよ」 秘書「それでは評価をお願いします」 三剣「音楽はB、システムは優だな」 <まとめ> 三剣「というわけでまとめだ」 秘書「はいです。えっとちょっと蛇足ですが「すべてがFになる」はS&Mシリーズの第一作であり、原作者森氏の処女作となっていますが、実はこれは処女作ではなく、出版社の都合からこっちの方を処女作としてリリースすることに決めたものらしいです」 三剣「出版社のその判断は間違っていないと思う。全体的に非常に良くできたミステリーだ。アナザーストーリーも楽しめるので、原作を読んだ人はそこからどう展開するかに興味がある人は見てみてもイイと思う」 秘書「ただ原作のイメージを極度に大切にする方にはオススメできないですね」 三剣「二回目になるが原作を読んでいない且つミステリーが好きなら俺は是非オススメするぞ」 秘書「システムも申し分ないですしね」 三剣「とはいえ、これはPSの作品だからね。画質や音楽の質など落ちるし、それが駄目だという人は進められないかもな」 秘書「それでは全体の評価をどうぞ」 三剣「Aランクだ。どれも高水準を保っているぞ」
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