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My Merry May −前編−



三剣「今回はマリーメリーメイのレビューにいこう」

 

秘書「マイメリーメイはキッドがリリースした恋愛アドベンチャーです。ここで特徴的なのは続編のマイメリーメイビーと一つになって初めて完成する作品というこですね

 

秘書「この作品の購入のきっかけって何です?」

 

三剣「まずはシナリオの評判が凄く高い事。俺がゲームを買う上で一番重要視している事項だ。まずはこれがでかいな」

 

三剣「そして二番目はレプリスという人為らざる存在についてかなり細かく描写しているという事を聞いてね。俺自身もそのコンセプトに興味があるし、それを小説にした事もあったから、どのように描写されているかとても気になったのだ」

 

秘書「シナリオは複数人の方が担当しているみたいですね。どの方がどれを担当したかというのは明らかにされていませんが」

 

三剣「ちなみに俺はマイメリーメイとマイメリーメイビーが一緒になった作品しかプレイしていないから追加になったシナリオやCGについてはどこがどう追加されたのか分からないのでご了承頂きたい」

 

秘書「それではレビューにいきましょう」

 

 

<キャラ>

 

 

秘書「キャラレビューにいきましょう。まずは主人公の渡良瀬恭介です」

 

三剣「なんか面白い事ない?というのが口癖な主人公だ」

 

秘書「この言い方は好きじゃないですね。自分で動こうとしない部分が特に」

 

三剣「いや恭介は面白い事を望んだわけではない。というよりむしろ現状を維持したいと考えているといっていいだろう

 

秘書「何故断言できるんです?」

 

三剣「人間は本気ならば行動を起こすのだ。動こうとしないというのは消極的姿勢を現しているのではなく、現在の状況に満足するという積極的姿勢なのだ

 

三剣「ここで面白い統計結果があってな、「貴方が今感じている満足の値を100までの数字で表してください」という質問で調査を行った所、70前後と答えた人間に不満な点は何処かと聞くと「ない」と答えるのだ

 

三剣「そして100と答えた人間に同じ質問をぶつけてみると「明確な不満」が存在している事が分かったんだ。つまり満足というのは不満足があってこそ成立するという結論が出たのだよ

 

三剣「だが恭介の場合、明確は不満は皆無だ。漠然としか物足りなさを感じていない。そこの所はレゥが来た事によってそのセリフが無くなるという部分で描写されている」

 

秘書「あー、確かに後半は自分がしなければならない事について彼なりにかなり考えて「行動」するようになってますね」

 

三剣「とはいってもその描写はほとんど無いけどな。基本的にこの主人公は余り好きではなかった」

 

秘書「まー性根が甘チャンですから、自分で考えるという経験が今まで無かったんでしょう」

 

三剣「とはいえそこの原因は兄貴である恭平の責任だと考えているんだけどね

 

秘書「ソウルリンクのレビューでも同じ事いっていましたね。もっとしっかりして欲しい、でも弟は弟として可愛いからそのままにしてしまった。でしたっけ?」

 

三剣「そ、だから恭平には感情移入できたな、そのジレンマを抱えているようだし」

 

秘書「それでも恭介は頭の回転が遅いですよね、ヘタレですし」

 

三剣「理解力が乏しすぎる。自分で考える事すらも他人に甘えるというのはかなりイライラした。辛い事があるとすぐに思考放棄して自己防衛する様子は受け付けないな

 

秘書「思い悩むフリをする。悲劇の主人公を気取り悦に入る。言い訳のしようがなくなると感情にのみ訴える意味不明なアツい台詞を吐いて誤魔化す。ですね?」

 

三剣「「俺はアイツを傷つけた、最低なヤツだ」「本当の気持ちを黙っていられないんだ!」が代表例だ(^^;)って本当に作中にこういうセリフを吐くから、この手のセリフに生理的嫌悪感を感じる方は覚悟して頂きたい。俺はそうなので結構辛かった」

 

秘書「続いてはメインヒロインであるレゥ、そしてサブキャラのリースです。二人ともレプリスなのでここは一緒に紹介します」

 

三剣「マイメリシリーズの中で重要な位置を占めるレプリスという存在。それを担うのがこの二人だ」

 

秘書「レゥの場合は起動時のバグで赤子同然になってしまったのですよね」

 

三剣「まぁそこから想像できるレゥのキャラクター像は一つしかないな。媚びた感じはしないけど、甘ったるい声でずっと話しかけられるので、そこが苦手な人は注意が必要だ」

 

秘書「彼女に関してはどうでしょう?」

 

三剣「媚びた感じはしないというのが評価に繋がると思う。嫌みなく、赤子同然というキャラを演じることが出来たのは、声優の松岡氏のたまものだろう」

 

秘書「リースに関しては?」

 

三剣「レゥと正反対、つまりレプリスの本来の姿として登場してくれる

 

秘書「声優は同じ松岡氏ですよね。抑制の利いたでも冷たい感じは受けないという役を良く現していると思います」

 

三剣「この二人に関しては後で語るとして、次にいこう」

 

秘書「了解です。続いては榛名ひとえです。榛名と書いて「はるな」と読みます。恭介の幼なじみ、つきあいはそれこそ生まれた病院からというからかなり長いつきあいですよね」

 

三剣「彼女は結構しっかり者で頼りない恭介に対し、さりげなく面倒を見ている。大人ぶるけどやっぱり子供で、そこら辺のさじ加減はなかなかモノだなと思った」

 

三剣「とはいっても基本的に特徴といえる特徴はないキャラだ。でもそこが欠点となっていないというのはちゃんと表現されていていいんだけど・・・」

 

秘書「声優ですね(^^;)」

 

三剣「そうだ。今回新人声優を二人起用して、そのうちの一人がひとえだったみたいなんだが、雰囲気は合っていると思ったけど、演技が下手だ。棒読みなのでそれになれるまでに時間がかかった。同じシーンなのに演技にバラツキがあるのでそこはガマンしないとな

 

秘書「とはいえ主人公の幼なじみというポジションで常日頃から接するキャラですからもう少し選んだ配役をしても良かったと思いますよ。巷ではゴッドボイスとか揶揄されてますし

 

三剣「ははは、基本的にこの作品はキャラに特徴といえる特徴はないからな」

 

秘書「続いては結城みさおです、なんと中学生。コンシューマーなのでそこら辺はバッチリオーケーです

 

三剣「人見知りが激しく、何処か外界を拒絶した感じ。とはいってもゲームにおいての人見知りというのは社交性豊富だよな

 

秘書「また実も蓋もないこと(^^;)ゲームとしてのキャラは現実世界そのものよりも雰囲気でどう現すかがポイントですから」

 

三剣「まぁね。ただみさおの場合は恭介と交流を深めていく上で、徐々に彼女らしさが出てくるし、なんと言っても躍動感に富むキャラだなという印象だ」

 

秘書「基本的に気が強いですからね。最初は全然そんな感じがしないのに、プレイしていくと印象がドンドン変わって来るというのは描写が上手です」

 

三剣「おそらくシナリオライターは一番このキャラに力を入れているんだろうな。見ていて不快感が一度も無いというのは素直にライターの腕だと判断してイイと思う」

 

秘書「続いては杵築たえです。杵築とかいて「きづき」と読みます。しかし名前がひらがななのに名字が難しいキャラが多いですね」

 

三剣「それは俺も思った。榛名とか最初読めなかったし(^^;)」

 

秘書「彼女に関してはどうですか?」

 

三剣「現役女子大生で阿見寮の寮母代理。大人のお姉さんという役割だ」

 

秘書「恭介達を何処か弟みたいな感じで見ている部分がありますね」

 

三剣「キャラ造形に関しては基本的に問題ない。恭介は基本的に甘えん坊なのでしっかりした年上女性というのは不自然さがないのだ」

 

秘書「大酒飲みでしょっちゅう二日酔いするというのも特徴ですね」

 

三剣「しかし、こういうお姉さんキャラを攻略するとちょっと複雑になる」

 

秘書「はい?」

 

三剣「お姉さんキャラっていっても俺より年下(TT)

 

秘書「それをいっちゃあお仕舞いですよ(^^;)っていうか老けるのはまだ早すぎです」

 

三剣「このキャラも最後まで不快感なくプレイすることが出来た。キャラ造形というので有ればみさおに次いでの完成度だと思う」

 

秘書「続いては吾妻もとみです。吾妻と書いて「あがつま」と読みます。「あずま」ではないのでご注意下さい」

 

三剣「シナリオの部分で細かく語るけど、このキャラに関しても問題ない。危うさというのはとても上手く表現できていると思う。思春期にありがちの負の暴走具合とかね」

 

秘書「基本的に恭介と似ていますね」

 

三剣「そして恭介の親友である亮の彼女でもある

 

秘書「となると修羅場の匂いがしますね」

 

三剣「まぁ親友の彼女と言うことでどうなるかと思ったんだが、まぁそれについても後で触れる」

 

秘書「続いては萩本亮です。恭介の悪友。入学以来何故か気が合い、恭介の数少ない友人として付き合っています。外見は一見軽そうですよね」

 

三剣「軽そうに見えるが基本的には良いヤツだ。女に気軽に声をかけるヤツだが、劇中ではそんなに遊んでいる様子はないから真面目と判断して良いのか」

 

秘書「恭介の友人をしている時点で彼の人柄は伺えますよ。基本的に自分と共通点がある人間と友達に為りやすいですから」

 

三剣「だろうな、大体友人を見ればその人柄が分かるものだ」

 

秘書「最後に紹介するのが渡良瀬恭平です。恭介の実兄。レプリスの研究者で今は父親と共にアメリカで仕事をしています」

 

三剣「このゲームでは俺の一番好きなキャラだ。なんと言っても兄貴としての気持ちの描写が上手いというのが最大の理由だ」

 

秘書「兄弟構成は一緒ですよね、確か」

 

三剣「恭介の信用できる所と信用できない所。仲がいい兄弟の兄貴は親以上に理解している部分というのがある。だからこそ恭介は兄の言うことに対して反発はしても、何処か納得してしまうと言うことがあるのさ

 

秘書「信用できない所も?」

 

三剣「信用するというのは信用できない部分があるからこそ出来ることなのだ。矛盾するかも知れないが盲目的に信じることも、盲目的に疑うことも同じ愚かなことなのだ」

 

秘書「へぇ、確かに負と正は密接にリンクしていますからね」

 

三剣「だから恭介がヘタレモードの時に「お前は大虚けだな」という言葉はまさに俺も言いたかった言葉なので、スカっとしたぞ」

 

秘書「ふむふむ、ではキャラ全体を見ていかがでしたか?」

 

三剣「キャラ構成に関してはかなりの高レベルだ。どのキャラも不自然さが無いという部分に関してはコレは凄いことだと思う

 

秘書「ふむふむ」

 

三剣「だがコレといった特徴を持つキャラというのが無いというのが惜しかった。何処かで見たようなキャラというイメージを受けるのも事実だ

 

三剣「それとヒロインが全員主人公にゾッコンではないという事、そしてそれに伴う修羅場がなかったのがよかったな

 

秘書「ギャルゲーにありがちな不自然にモテるのは萎えますからね。ってボスって修羅場とか嫌いでしたっけ?」

 

三剣「修羅場の場合にもよるが男女の修羅場というのは正直面白くないのだよ」

 

秘書「面白くないのだよって・・・主観的すぎますよ」

 

三剣「男女の修羅場なんてのは今はチャンネル回せばどの局でも放送しているから予めの情報蓄積量が多い上に、起承転結が最初から分かり切っているんだ。故にそれ以降の展開が容易に予想できるからカタルシスが皆無となってしまう」

 

秘書「まぁ男女の修羅場のオチなんてのは誰でも予測できますね」

 

三剣「しかもその修羅場というのは一番場を盛り上げる場所に来てしまうのだ。だから面白くないのだ。予想する楽しさも、予測を裏切られる楽しさもない」

 

秘書「なるほど、そういう点ではもとみは初登場は親友の彼女ですし」

 

三剣「まぁ恋愛ゲームというのはどうくっつくかが最大の焦点となるので、オチが予想できるという点では一緒なんだがな。だから恋愛ゲームを敬遠するのだ」

 

秘書「あ、だから予想以上に恋愛ゲームだったというのがボスの中で減点項目なんですか」

 

三剣「その通り、+αを期待していたのだがね」

 

秘書「なるほど、それではキャラの評価をお願いします」

 

三剣「キャラの評価は−Aもう少しキャラに特徴があればよかった」

 

 

<シナリオ>

 

 

秘書「シナリオです。今回はどうやってレビューしていきましょうか」

 

三剣「今回は作中内の全体像から個々のルートをレビューしていこう」

 

秘書「了解です。物語は「なんか面白い事無い?」という口癖を持つ主人公渡良瀬恭介の元に兄からレプリスが送り届けられます」

 

秘書「そして起動しようとしたら、トラブルが起こってしまい結果が出てきたのは姿は大人だけど何も知らない無垢なレプリスができあがった。という部分がプロローグとなります」

 

秘書「その本作の特徴であるレプリスという存在。ではこのレプリスというのはそもそもどのようなモノなのでしょうか」

 

三剣「基本的には有機的ロボットという解釈みたいだな」

 

秘書「要は人の体を持つロボットと言う事ですね。クローンでは無いというのも特徴です

 

三剣「基本的にクローンというのは遺伝情報が同じ他人という事だ。つまり記憶や人格というのは全く別の環境で育てられれば全く違う状況となる。しかしレプリスの場合は人格までもがコピーできるんだそうだ」

 

秘書「でも、遺伝情報が同じだと行動が全く一緒というパターンが実は多いそうですね。別のゲームの名前を出して恐縮なのですが遺伝情報が一緒についての行動原理についてはシンフォニック=レインに細かく描写されています」

 

秘書「しかし現実問題としてレプリスのような有機的ロボットの創造というのは出来るのでしょうか?」

 

三剣「俺もその点を疑問に思って、弟が遺伝子工学の研究を大学でしているから聞いてみたんだが」

 

秘書「なんていってました?」

 

三剣「まず、ロボットと有機的という概念自体があり得ないんだそうだ」

 

秘書「ありえないですか」

 

三剣「生物というのは基本的にアナログな生き物らしく、遺伝情報が同じでも環境によって性格に差異が出てくるから、因果関係というのが認められないらしい」

 

秘書「ふむふむ」

 

三剣「つまり有機的に人格を移すという事がまず出来ないんだと。というよりそもそも生物はそう造られていないんだ。仮に俺のコピーを造ろうとしても、必ず障害が出てくるんだと」

 

秘書「そこら辺はナノマシンが補助しているのではないのですか?いわゆる定義が出来ない人格というモノをデータベースとして処理しているようですし。そこを0101としてナノマシンで処理し、移し替えるというのは可能ではないかと」

 

三剣「となると不可能とは言い切れないみたいな、だが俺が学んだ工学的観点からすれば有機的のカテゴリーは外れるね。わざわざ有機的にする意味がないし、ロボットにした方がいいだろ」

 

秘書「あー、なるほど」

 

三剣「しかし恭平は弟に対して随分な仕打ちをするのだなと思った」

 

秘書「仕打ち?」

 

三剣「よく考えてみろ。自分の言いなりになるレプリスを送り届けるのだぞ?もちろん裏の目的というのは見当はつくけど、恭介の性格は良く知っているはずなのに今ひとつつながるようでつながらなかったと思う」

 

秘書「んー、でも男はレゥやリースみたいに俺様天下の女が好きなんじゃないですか?」

 

三剣「んー完全には否定できないな。しかしそういう女が好きというのは俺から言わせてもらえば男の器が小さいと思うね」

 

秘書「完全には否定できない・・・ですか。含む言い方ですね」

 

三剣「お前のいうとおり女にあれこれ命令して従わせるのが強い男と勘違いしている輩は存在しているという事だ。そういう男は確かにこの手の女は好きだ」

 

三剣「だが、女にあれこれ命令するというのは、はっきり言ってマザコンだからね」

 

秘書「マザコン・・・・・ですか?」

 

三剣「言い方を変えてみようか?「風呂入れろ」「メシ作れ」という言葉を「お風呂入れて〜」「御飯つくって〜」って変換したら」

 

秘書「あ・・・これって・・・」

 

三剣「そう、子供が母親に頼む言葉になるのだよ。強気な言葉で惑わされてしまうが「俺の面倒を見ろ」という事につながり、結果的に女に母親を求めている事になる。異性に母親を求めるのはマザコンと定義しても文句はないだろう」

 

秘書「ふーむ、確かに面倒を見ているのは女ですね。まぁ男を立てるように女が気を遣っている感じですね」

 

三剣「その通り。女の手のひらで踊らされているのにそれに気づいてない。だから女が本気を出したらそういう男は屈するしかないのさ」

 

秘書「作中でも都合の良すぎる存在に対しての描写はありますね。まぁレプリスはそこの所は極端ではあるかも知れないですね」

 

秘書「では、シナリオそのものについてはどうでした?」

 

三剣「うーむ、冒頭で述べたけど想像以上にギャルゲーだったなというのが感じた

 

秘書「確かに、恋愛描写がほとんどでそれ以外の要素は無かったような気もします」

 

三剣「レプリスについてもう少しつっこんだ描写があるのかと思っていたんだが、そこの所は全くないね」

 

秘書「といってもこれは次回作であるマイメリーメイビーの二部作になっていますので、おそらくはそこら辺でも触れるのではないでしょうか」

 

三剣「メイビー方はまだプレイ中だから、プレイしたらその時に触れておこう」

 

秘書「後全体として何かあります?」

 

三剣「テンポが遅い、理解速度の遅さにイライラした」

 

秘書「ああ、そうですね。一つの物事を理解するのにかなり廻りくどく書いて理解していますから」

 

三剣「例を挙げると「○○なんですよ」「だから分かってますって、△△でしょ?」「違うって○○です」「え?△△をしようとしているんですけど」「だから○○なの!」「え?・・○○なんですか?」「だから最初から言っているでしょう」といった具合にテンポが非常に遅いのだ」

 

秘書「今現在メイビーをプレイ中なのですが基本的に改善されていますね。テンポ良く読むことが出来ます」

 

三剣「まぁ、もう少しさくさく進む感じにして欲しかったなぁ」

 

秘書「それでは後半からは各ルートのレビューをしていきます」



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