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My Merry Maybe −前編−



三剣「さて、マイメリーメイビーのレビューにいこう」

 

秘書「前作、マイメリーメイの続編に当たります。前作を発売した直後に発売予告があったそうですから、元々二部構成で発売する計画だったようですね」

 

三剣「続編形式とはいえすぐに出るというのはいいことだと思う。何年も音沙汰がなかったり、数年近く待たされりするとストーリーを忘れてしまったり購買意欲が低下したりするという事態が発生するからな」

 

秘書「それではレビューに行きましょう」

 

 

<キャラ>

 

 

秘書「一番最初に紹介するのは主人公の岸森浩人です。過疎が進んでいる晴天町に教育実習生としてやってきました」

 

三剣「浩人を語るに辺り一番評価できるのが「何の特徴もない主人公」であり、一番の減点材料が「何の特徴もない主人公」である部分だ

 

秘書「長所が同時に短所になっているのですか、何故です?」

 

三剣「シナリオの部分でも触れるけど、何の特徴もない主人公だとこの物語に適さないと思った

 

秘書「でも長所でもあるんですよね?」

 

三剣「そうだ。何の特徴もない男というのは簡単そうに見えて意外と難しい。それを表そうとして無能な主人公ができあがるなんてのは典型的な失敗例だ」

 

三剣「だが今回は前作と繋がっていて、尚かつ様々な事情というモノが内包されている。となれば主人公自身に物語の縁というのが必要だった。だがそれが無いから別に彼ではなくてもという状況を生みだしてしまうのだ」

 

秘書「ゲームの構成上本筋と全く関係ない展開が続きますからね」

 

三剣「それは前作でも同じ事がいえるからな。完結編なんだからそこら辺もっと工夫して欲しかった」

 

秘書「続いてはレゥです。前作から登場しているレプリス。今回もメインヒロインの一人ですね」

 

三剣「彼女に関しては、正直特に何もない(^^;)。前作と全く一緒だった、そこら辺もう少し工夫して欲しかった」

 

秘書「続いてはリースです。このキャラも前作に引き続き登場ですね」

 

三剣「リースに関しては前作を踏まえつつ発展した造形になっていたことは評価したい。だが」

 

秘書「また何かあるんですか(^^;)」

 

三剣「基本的にレゥと一緒だったなと。残念だよなぁ、そこらは」

 

秘書「なるほど、では続いては篠片 由真です。浩人と同じ教育実習生として晴天町にきた女子大生です」

 

三剣「このキャラも「何の特徴もないヒロイン」なのだ。そういう意味ではこれも高く評価しているんだけど、存在意義が疑問なんだよな。本作のコンセプトはもっと違う所にあったと思ったのだが・・」

 

秘書「なんか、さっきから否定的なコメントばかりですけど(^^;)」

 

三剣「いや、今作のキャラは否定的どころか俺は高く評価している。なんだけど、キャラが魅力的でも物語にあっていないと、そこの部分でプラス材料にならないのだよ

 

秘書「次に紹介するのが草津みのりです。晴天中学校の中学一年生。当然コンシューマなのでそこら辺もばっちりオッケーです。中学校を学園とかに変換しなくても大丈夫です

 

三剣「はは(^^;)、前作のみさおと同じく中学生。このキャラもよく出来てはいるんだけど、基本的には由真と同じ立ち位置だ

 

秘書「続いては水上鏡です。保健所に勤めていて一時期都会に出たときはありましたが生まれも育ちも晴天町です」

 

三剣「このキャラは物語とキャラ自身の評価も含めて高く評価している。でもそれに付随するシナリオが・・・何故もっと活かさなかったのだろうなと思った」

 

秘書「続いては玉村穂乃香です。玉村診療所の看護師、おっとりとした感じで清楚な雰囲気ですね。白衣の天使といいますがそれを体現したというか、実際は看護婦は激務なんだそうですけど」

 

三剣「今回のキャラで一番の完成度を誇るのが彼女だ。浩人と親交を深めることと物語も本筋に絡んでくるので、一番プレイしてスッキリした」

 

秘書「私も彼女が一番好きですね」

 

三剣「え?あれって男性向けじゃないのか?」

 

秘書「んー、でも強いですよ彼女。浩人と恋人関係になっても男に依存することもなく、ちゃんと自分の中で大切なモノも持っている。まぁ解りやすくいえば媚びていないんですよ。でもちゃんと女でもあるって感じで

 

三剣「へぇ〜」

 

秘書「えー後ヒロインはもう一人いるのですが紹介自体がネタバレになってしまうので割愛させていただきます。ご了承ください」

 

秘書「次は恭平にいきましょう。前作の主人公恭介の兄貴ですね」

 

三剣「前作は主人公が彼の弟ということだけあって優しい兄貴だったけど、今回は完璧に仕事人間になるので、冷酷な印象を受ける」

 

秘書「でもそれでキャラがきちんと立っていたので問題ないですね。元々そういうコンセプトだったでしょうから、そういう意味ではちゃんと完成されています」

 

三剣「続いては恭平の父、キール議長だ」

 

秘書「絶対いうと思った。えー改めて紹介します。続いては渡良瀬、恭平の父であり生涯をレプリスの研究に捧げた探求者です」

 

三剣「穏やかな物腰と研究者としての厳しさというのが両方ともよく表現されていて完成度が高い」

 

秘書「続いては玉村先生です。晴天町唯一の医療機関である玉村診療所院長。それこそ町人全ての健康を担っている人です。結構頑固者です。でもどこか憎めないですよね」

 

三剣「結構好感度の高いキャラだと思う。この作品は男性キャラもちゃんと魅力が備わっているので評価が高い。これってあるようでなかなか無いからな」

 

秘書「キャラ全体から見てどうでした?」

 

三剣「もう何回も言っているけど基本的にキャラの完成度は高い。それぞれに個性があり長所も短所もきちんと表現されていたし、さすがプロの仕事だとは思ったんだけど・・・」

 

秘書「シナリオとの整合性ですか?」

 

三剣「いや、それが取れているだけに余計にね」

 

秘書「もう少し具体的にお願いできますか?」

 

三剣「この作品は本筋となるモノが恋愛とは別にちゃんと存在しているんだけど、個別エンドは最終的には全く関係なくなってしまうんだよ。二人の物語になってしまって。キャラの欠点がシナリオの欠点と共通してしまっている」

 

秘書「それについてはシナリオで細かく語っていくとして、まずはキャラの評価にいきましょう」

 

三剣「キャラの評価は前作に引き続き−Aだ」

 

 

<シナリオ>

 

 

秘書「続いてシナリオです。今回はどのようにレビューしていきますか?」

 

三剣「まずプロローグからルートのレビューにいって、そして最後、本作で重要な議題、レプリスに心があるかどうかについて本格的に触れていく」

 

秘書「了解です。本作の舞台となる所は過疎が進んでいる晴天町。唯一の産業と言える産業は漁業ぐらいでのどかな田舎町です」

 

秘書「そこに教育実習生として向かうのが主人公岸森浩人。彼は今どきの普通の大学生。学校をサボりすぎたせいで単位が危なくなり、その時に教育実習で単位取得が出来ることを知り、早速応募します」

 

秘書「しかし手違いで電車が終電を迎えてしまい、晴天中学校の校長先生に迎えに来てもらいます。そしてその途中で出会ったレプリスのレゥ。彼女は記憶喪失に陥っており結果的に彼が彼女の面倒を見ることになります」

 

秘書「と、以上がプロローグですね」

 

三剣「しかし単位がやばいから教育実習で単位取るって矛盾してないか?」

 

秘書「そうですね。教育実習をするのに必要な単位を取る乗って結構大変だと思うんですけど」

 

三剣「俺の大学の友人で教育実習の単位取っていたヤツいたけど専門も単位取りつつ、俺の大学では工科系大学なのに文系科目も重要視されていたからそれも取りつつ、教育実習用の科目もまた別にあったからそれも取らなければならなかったから結構大変そうだったぞ」

 

秘書「ボスは教職の免許って持ってます?」

 

三剣「いや、お前は?」

 

秘書「私も持ってないです。しかしシナリオライターはどうなんでしょう?

 

三剣「んー、教育実習関しての知識が如何にも「聞きかじりです」っていう感じなんだよな」

 

秘書「コピペですね。文体が棒読みのようになっています」

 

三剣「文章で棒読みというとおかしいと思われるかもしれないが、ライターが聞きかじりで文章書くとそれが必ず雰囲気が出るのだ」

 

秘書「そこら辺も魅力的な要素だったのですから、もう少し彫り込んでも良かったですよね。正直プレイして今ひとつ教育実習生という設定である必要があったか疑問でした」

 

三剣「村人と親交を深めるという部分においてはそこら辺の描写がほとんど必要ないという部分において役割は果たしてはいるんだがな

 

秘書「まぁそこはひとまずおいといて、今回のシナリオ展開に関して何ですが」

 

三剣「そうだ。今回は昨今使われている手法の通り、キャラを攻略するとトゥルーエンドへの扉が開く仕組みとなっている」

 

秘書「最初にクリアできるのはレゥとリースと由真、鏡とみのりの5人です」

 

三剣「この五人のAエンドをクリアすると穂乃香ルートがオープンする。そしてその後トゥルールートである?編が出てくるわけだ」

 

秘書「「?」に入るのはキャラレビューでも述べた隠しキャラです。公式サイトにも掲載されていないので伏せ字とさせてください」

 

三剣「最初の五人に関してはどのキャラから初めても構わないと思う。ただリースに関してはあるキャラルートの途中から出てくるので、そこからまとめて攻略した方が効率がいい」

 

秘書「というわけでボスが攻略した順序からレビューしていきます。一番最初はレゥルートです。冒頭で述べたとおり晴天町で突然彼女のと出会うことになり、そのまま居候することになります」

 

三剣「前作から続投としてメインヒロインの地位を確立している。彼女は前作の主人公恭介を今でも慕っているんだな」

 

秘書「シナリオ展開の方はいかがでしたか?」

 

三剣「うーん、キャラの時にも言ったけど基本的には前作と一緒だな。特に特筆するべき所はなかったと思う。俺的には前作に深く関わっていくモノだと思っていたけど、意外とそこら辺はあっさり終わってしまった感があり」

 

秘書「そこら辺はトゥルーエンドで明らかになるからこそ王道として終わらせたモノだと思います。実際トゥルーエンドを迎えるといかにこのルートが肝心要な部分を端折ったモノだと見れますし」

 

三剣「そうだな、そこら辺は後で語るとして続いて由真のルートだ」

 

秘書「彼女に関してはどうです?」

 

三剣「うーん、可もなく不可もなく。唯一本筋から離れた展開をしてくれるので特に何も・・まぁ一言でいうのなら浩人、貧乏くじを引いたなぁと

 

秘書「(^^;)では、続いて草津みのりルートです」

 

三剣「こちらも基本的には由真と一緒。ただこのシナリオライター・・・」

 

秘書「ロリコンですね

 

三剣「またはっきりと・・でも終盤にかけての展開ってまぁ確かにそうだなぁと。唯一性的表現がくっきりしていたのはみのりルートだからな

 

秘書「続いては鏡ルートです」

 

三剣「このキャラはレゥではなく、リースに絡むといった展開に絡んでくる。だが本筋とは違う展開に関して関与していていたかというとそれほどでもなかった。ただ彼女自身が何故レプリスを毛嫌いしているかというのは凄く説得力があった」

 

秘書「確かに、私が彼女だったら否定したくなりますね」

 

三剣「ただその理由の背景に関してほとんど彫り込まれなかったというのがな。本作のテーマに十分関与できるからそこら辺が意味不明だったけど」

 

秘書「続いてはそのリースです。リースも前作に引き続き攻略対象ヒロインとしての地位を確立していますね」

 

三剣「リースに関しては冒頭にも述べたとおり、彼女は途中から、それもある一定の特殊な状況から登場してくる」

 

秘書「その部分はネタバレとなってしまうので割愛するとして、リースルートに関してはどうでしたか?」

 

三剣「うーん」

 

秘書「どうしました?」

 

三剣「いや、前作のリースエンドがああいう風だったから、そこら辺をもっと突き詰めてくれるのかなと期待していたんだけど、正直「なーんだ」と思ってしまった

 

秘書「ただ終盤にかけての展開というのはかなり意外性があると思いましたけど。実際ボス気づきました?」

 

三剣「恭平の言葉に上手くミスリードされた形になってしまったかな。彼女のレプリスとしての行動と人間としての行動を必死で区別しようとしている様子はなかなかに見所のある部分だと思う

 

秘書「しかし、初登場が特殊な状況故に不自然に感じますね」

 

三剣「リースはおそらく前作そのままのリースではない。性格には確実に他の部分が影響されて出来上がったのがリース初登場のシーンだと思う。だからこそあの造形が出来たと解釈する方が自然だろう」

 

秘書「この5人をクリアするとオープンするルート、穂乃香ルートです」

 

三剣「このルートが物語の完成度としては一番高いと思う

 

秘書「ちなみにここである事実があかされますがコレに関しては?」

 

三剣「ここで最大のカタルシスを狙ったんだろうけど、謎に対してずっと違和感があったからそういう意味では失敗したな。ほとんど感じなかった」

 

秘書「失敗ですか?」

 

三剣「いや、確かに驚いたよ。ただキーワードに対してのアプローチの方法がね

 

秘書「アプローチの方法?」

 

三剣「正直レゥは記憶喪失状態で現れるんだが、随所に覚えている部分というのがある。そこの所に関して不自然にスルーするんだよ

 

秘書「彼女の記憶の完全復活も重要な目的ですからね」

 

三剣「まぁそれは?編でメインに取り扱うから彼女のルート自身の採点事項にはならないけどね」

 

秘書「キャラレビューの時にも述べましたけど、私彼女のスタンスって好きですよ。必要以上にベタベタしない、そういう意味で凄く大人ですし。でも彼のこともちゃんと大事に思っている」

 

秘書「ラストにかけての彼女の行動って、ある意味彼を試しているというか、気持ちは凄くよくわかるんです」

 

三剣「へぇ〜、ただ彼女の外観は

 

秘書「ですね。繋がりがあるのかと思いましたけど、どうですかアレは?」

 

三剣「そこら辺に関しては何も語られなかったから想像で補完するしかないけど、やっぱりあるんだろうな」

 

秘書「それでは後半からはトゥルートのレビューに行きます」



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