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三剣「今回はソウルリンクのレビューに行こう」 秘書「ソウルリンクはNavelというメーカーがリリースしたSFアドベンチャーですね。ボスはどうして今回の作品を買われたんですか?」 三剣「えー、あるきっかけがあったんだがそれは後で」 秘書「ああ、あれですか」 三剣「そ、シナリオの部分で語る」 秘書「了解です。それではレビューに行きましょう」 <キャラ> 秘書「まずは主人公の一人、相澤秀平です。飛び級で予科を卒業した10年に一度の逸材といわれる幹部候補生ですね」 三剣「・・・なんというか久々に好感が持てる男性主人公をみた気がした」 秘書「やっぱり」 三剣「え?」 秘書「いや、何となくボスが好きそうな男キャラだなと思いました。確かに男らしい人でしたね。巷で流行っている何の特徴もない主人公とは違いますし」 三剣「そうなんだ、この手のゲームの主人公ってほとんどが女にイニシアチブを取られるパターンが多いだろ?主人公も鈍感を通り越して情けなくて、何から何まで女がリードしているパターンが多いからな。しかも肝心要なところまで。正直女に対しての言動って結構イライラしてたりしていた」 秘書「ボスは女にリードされるのは嫌なんですか?」 三剣「1から10までリードしっぱなしというのはどんな男でも疲れると思うけど、時々女にリードされるというのであるというのがちょうどいいんじゃないのか」 秘書「ふむふむ、続いてはもう一人の主人公、その秀平の弟である相澤涼太なんですけど・・・」 三剣「いやー、まさにこの手のゲームにふさわしいキャラだな(棒読み)」 秘書「ヘラヘラ笑ってるだけの優男って感じですね。判断力もない、行動力もない、戦闘力もない、その上優柔不断。個人的にちょっと受け付けないタイプです」 三剣「劇中でも描写されていたが兄貴が過保護にしてしまったんだろうな。つまりこういう性格でも十分に生きていけるような環境に秀平がしてしまったんだろう。兄貴である秀平もそこら辺は反省しているように思えた。でも弟は弟としてかわいいから結局はそうできなかったんだろうな」 秘書「リアルに語りますね」 三剣「ま、兄弟構成は秀平と一緒だからね。でも涼太の趣味の一つに親父ギャグをとばす所があるんだがあれはちょっとなぁ」 秘書「ああ、ちょっとネタバレになりますけど、沙佳が怒っているときに、起こされる時に上に乗っかられていた事を引き合いに出して「上に乗っかると子供ができちゃうよ」とかギャグとばすところありますけどあれはマジで最悪ですね。場の空気読めてない上に「馬鹿じゃないの!」って素で思ったんだんですけど」 三剣「でもその後に沙佳の「亀じゃないんだから上に乗ったぐらいでできる訳ないでしょ!」って返しはなぜだか知らないけど笑ってしまった。何故ここで亀を引き合いに出すんだろう?」 秘書「まぁ、兄弟そろって優秀というのもキャラの幅が広がらなくなるのはわかりますけど」 三剣「キャラの幅を広げるために失敗してしまったというのは何とも皮肉なモノだ」 秘書「続いては森崎 七央です。予科の看護科に所属している秀平と涼太の幼なじみです。おっとり系のヒロインですね。看護科に所属している所から想像できるとても健気で一途な女の子です」 三剣「おっとりというか、如何にもなヒロインだなと、思った」 秘書「はは、しかし看護師で士官なんていうのはあるのでしょうか?」 三剣「基本的に医療というのは軍にとっては欠かせない要素であるが、その着任につく際に階級が低いというのは色々とネックになりやすい、だからそれなりの地位は与えているんだ」 三剣「とはいっても看護下士官ではなく看護士官だから彼女が病院勤務になったら部下を束ねる立場になるのかもね」 秘書「続いては永瀬 沙佳です。涼太と同じく予科の学生です。元気で明るい女の子という感じです」 三剣「この子は魅力はあることはあるのだが特徴のない感じがする」 秘書「人気があるという設定なのに妙な感じですね。シナリオ当初から涼太に惚れていたような感じはしましたけど」 三剣「ま、それについては突っ込みなしということで(^^;)」 秘書「続いては新田和彦です。予科の学生で御曹司、制服もわがままを言って自分独自の制服、つまり私服を着ています。センスにつっこんではいけません」 三剣「しかし男性の有名声優の18禁ゲームへの進出はすごいなと思ったりする。だって新田和彦の声はあきらかにこや」 秘書「十文字隼人ですよね(^^)」 三剣「・・・・」 秘書「十文字隼人ですよね(^^)」 三剣「・・・・まぁこのゲームでは違う名前になっているけど」 秘書「18禁ゲームの声優はダブーですから」 三剣「男性声優の場合は希に本名で出ている場合もあるけどね、アダムでは西村さんや若本さんとかさ、森本茂道の声も聞いたけど明らかにあの人だし」 秘書「では続いてはそのアリエスの支配人、森本茂道にいきましょう」 三剣「秀平に並ぶ個性的なのはこの人だな」 秘書「打たれ弱いところもあり打たれ強いところもあり、強くもあり弱くもあると、躍動感に飛んだキャラですね」 三剣「とはいえどこかインパクトに欠けている部分があるのがちょっと今作のキャラって全体的に浅い印象を受けるな」 秘書「次に新田亜希です。予科の学生。優秀なハッカーです。ちなみに本来のハッカーは「パソコンの使い方がとても上手な人」という敬称としての意味なので言い間違いではないですよ」 三剣「解説サンクス。んー、自意識過剰のうるさいだけの女の子。個人的にちょっと嫌いなタイプだ」 秘書「冒頭で「年上だからって敬語は使わない。自分が認めた人間しか」っていっていますえど、あれってそのまま自分に適用されるって知っていていっているんでしょうか」 三剣「まず適用されるとは思っていないだろうな。確かに彼女自身優秀な子であることは確かなのだが、周りを馬鹿にするタイプなので上官としては部下から尊敬されないだろう。いずれ士官となって部下を統率するわけだから、そこら辺をなおしておかないとな」 秘書「続いてはユウ・ヤマナミです。何を考えているかわからない感じがする子ですね」 三剣「うーん、この子も特に特徴のない感じがする、沙佳と同じで魅力はあるけど特徴のない女の子だ」 秘書「続いてはセラリア・マーカライトです。士官学校の講師、外国から招聘された人ですね」 三剣「先生という立場もありみんなから頼られる存在となっている。キャラとしてのコンセプトは申し分ないが、もうちょっとキャラにどん欲になっても良かったかな」 秘書「続いては稲月ななみです。一言でいうと謎の女の子ですよね」 三剣「このキャラについては語るとネタバレになってしまうので割愛する」 秘書「了解です。最後はアリエスに攻め込んできたハララクスの前線隊長のゲイル・ランティスです。有能な兵士としての設定ですね」 三剣「うーん、見せ場があるんだか無いんだか分からない。バトル戦もハラハラさせてくれるが後半になって全く登場が無くなってしまうというのがちょっと、ああ見えて捨てキャラかも(^^;)」 秘書「というわけで全体を語ってみましたけどどうでした?」 三剣「うーん、男性キャラは秀平以外キャラの弱さは否めない。んで女性キャラで一番気になったのは妙に「男に都合のいい女」であることが強調されていることだ」 秘書「しかし現状を考えると男に都合のいい女キャラが多いというのは外せないと思いますが」 三剣「いや、もう少しいい意味で悪い方にも展開できただろう。ただ女性キャラの描き方はシナリオライターの女性の好みにも左右されるからね、現在の市場のニーズもあるだろうけど、この手のゲームの恋愛パートで男らしさを見せた主人公ってあまりみていない」 三剣「だからそういう意味で秀平は新鮮な感じがして良かった。それを女性キャラにも適用してほしかったなと」 秘書「シナリオライターの女性の好みが左右されますか?」 三剣「基本的に人の手によって生み出される作品というのは「趣向」というのは切っても切り離せないんだ。ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ビンチはいわゆる「知性的で性の臭いすら感じさせない」という女性像を多く描いている。これはダ・ビンチの女性観そのままだといっていい」 三剣「だからではないが今回女性キャラは結構そういうタイプが多かったような気がする」 秘書「ふむ、では全体の評価をお願いします」 三剣「迷うな、うーん、ランクはBということにしよう」 秘書「Bですか、ボスの言い方からしてCかなと思ったんですけど」 三剣「色々いってしまったがキャラの完成度は決して低くない、魅力的な要素は光っていた。だからこそこの評価は妥当だと思うぞ」 <シナリオ> 秘書「シナリオです。設定はいわゆる近未来、主人公の一人である相澤修平がスペースステーション・アリエスに向かうところから始まります。これから事件に巻き込まれることとなるのですがこのあたりがプロローグですね。これだけで一つのチャプターになっています」 三剣「それなりにボリュームがあったと思う。スッキリとキャラに入っていけた。この部分は問題ないと思うんだけど、背景事情が語られていないという部分に疑問点が残る」 秘書「というと?」 三剣「基本的に修平は「陸軍士官学校本科に飛び級で入学したエリート」という肩書きがついている。設定というのはゲームにおいてただ単におまけとしての位置ではなく、彼の場合それが重要な要素の一つになっているのだが、その部分の描写がないんだよ」 三剣「しかもわざわざ現行の制度に則った防衛大卒業をという肩書きをつけず、あえて陸軍士官学校。しかも予科と本科にまで分けたんだからそれなりの理由というのがあってもおかしくないはずなんだが・・・」 秘書「でも作中でさんざんその部分については語られていましたよ」 三剣「じゃあ一つ聞くけど、陸軍士官学校にはいるのにどれぐらいの学力が必要かわかっていていっているの?」 秘書「え・・・?そ、それはやっぱり頭が良くないと入れないところなんでしょ?」 三剣「戦前ここに入ろうと思ったら、まさに飛び級で卒業して町一番の天才じゃないと入れないところだったんだ」 秘書「なんで知ったようにいっているんです?」 三剣「知ったようなじゃなくて知っているの。俺の母方の曾祖父が海軍兵学校を卒業しているんだが、家に色々資料があってそこで色々知識を得たんだよ」 三剣「そこが疑問点に残るわけ。示されているだけで内容がないというのは正直痛いと思う。つまり何がいいたいのかというという基本的に軍人である必要が最後まで感じられなかったんだ」 秘書「あの・・・話とは関係ないんですけど」 三剣「何?」 秘書「海軍兵学校なんですか?海軍士官学校ではなくて?」 三剣「え?ああそうか、えっとね、基本的に兵というのは基本的に一等兵、二等兵といった下士官より下の位置、つまり一番立場的に下の軍人を指すのだが、この場合の兵というのは「兵科」という表現が正しい、海軍士官を養成する意味としては変わりがないんだよ」 三剣「海軍と陸軍というのはあまり仲が良くなかったらしくて、同じ役割を果たすのに名称をわざわざ変えるということがよくあったんだ」 秘書「なるほど、そういえば予科とか本科とかありますけどあれってなんなんです?」 三剣「えっと、幹部候補生の試験に合格すると、まず陸軍予科士官学校に進学する。つまり陸軍士官学校生を幹部候補生とするなら予科にいる連中は幹部候補生の卵達だ」 秘書「ふむふむ」 三剣「でも士官学校とか予科とか旧日本軍の名称を戻しても彼の階級は一等陸曹なんだな、予科の学生が拳銃を持ってないとか、自衛隊の制度を軍と正式に認可しながらもそのまま続いているのがややこしい」 秘書「いっとうりくそう?」 三剣「え?って一等陸曹は自衛隊の階級じゃん」 秘書「そんな事言われても自衛隊の階級なんて知らないですよ。一等陸曹がどれぐらい偉いのかも分からないし、まぁ幹部候補と言うぐらいだからそこそこの地位だとは思いますけど」 三剣「そうか、えっと自衛隊の階級は下から三士、二士、一士、士長、三曹、二曹、一曹、曹長、そして三尉とつながる」 秘書「へぇとなると結構上ですね。若き自衛隊の幹部なんですね」 三剣「はずれ、彼は幹部じゃないよ、曹なんだ」 秘書「はい?」 三剣「憲法解釈によれば自衛隊というのは原則として軍としての存在ではないという通説が建前として存在しているのは知っているだろ?」 秘書「はい、集団的自衛権を認めるとか認めないとかで論争が起きていますよね」 三剣「でもその建前故に戦前の日本軍で使われた呼称というのは意図的に削除されているんだよ」 秘書「「呼称」が削除されているんですか?」 三剣「その通り、劇中では秀平は「将校」という言葉を使っていたが、それは「幹部」という名称に置き換えられている。そして両方共に三尉、つまり少尉以上の階級を示す呼称となっているのさ」 三剣「だから自衛隊において「幹部」という呼称は「三尉以上」をさすという事になる。だから間違いなの」 秘書「ボス、さっき予科の学生が拳銃を持っていないといっていましたけど」 三剣「そうなんだよ、そこらへんは事実に沿っている。陸軍予科士官学校生というのは原則として軍人ではない。だから階級も存在しない、というより軍服もない。新田和彦が勝手な服を着ているとかいっていたけどあれって別に大丈夫なんだよ」 三剣「予科士官学校を卒業して初めて上等兵として任官されるんだ。だから秀平とセシリア以外の人間が素人というのは別に間違っていないんだよね」 秘書「しかしややこしいですね」 三剣「自衛隊という呼称がそもそもそうだからね。建前を守るというの大変なんだよ。とくに武力を持つ警察や自衛隊が憲法を尊重しないなんて事になったらそっちの方が問題だし、実際警察官や自衛官が着任する際は憲法の尊重を宣誓する義務が課せられている」 三剣「そしてそれが「思想・良心の自由に反する」としての訴訟が実際起きた事があったんだが最高裁は「思想・良心の自由の範囲を逸脱する行為とは認められない」として合憲判決を出している」 三剣「とまぁ自衛隊と旧陸軍の違いって語り始めるととんでもない量になるのでそろそろこのへんで終わりにしておこう」 秘書「ふむふむ」 秘書「・・・・」 三剣「どしたの?」 秘書「いや、よくわかったんですけど。でもボスのその知識って一般的ではないですよね?」 三剣「そうなんだ、つまり「主人公が優秀である」という証明書としての役割しかないのが多いような気がする。アリエスもふつうに民間の組織だからね。今ひとつ軍としての役割がよくわからなかった」 秘書「ふむ、確かに軍人から想像される言動は何一つなかったですね。というより主人公に限った話ではなく全員がそうでしたよね」 三剣「そうだな、ってこれだけのことをいうのにかなりの解説を加えてしまったが、プロローグと世界観に関してはそんなトコだな」 秘書「それでは後半からはチャプター1へのレビューに行きます」 | |