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三剣「というわけで今回はときどきパクッちゃおのレビューをしよう」 秘書「いわゆるノリを楽しむゲーム、分かり易く言えばバカゲーというジャンルに属するゲームですね。今までレビューしたゲームの中では初めてです。このゲームを買ったきっかけって何です?」 三剣「俺はよく暇なときは体験版をダウンロードしてプレイするのだよ。ミラーサイトでは多数を一括で扱っているから非常に便利だ。んでその時にたまたまダウンロードしたのがこの作品だったんだ」 三剣「その時に光るモノを感じてね、それで購入した」 秘書「体験版でそこまで分かるものなのですか?」 三剣「お?信じられないか?極端な言い方だが体験版がダメな作品はクソゲーだと判断しても過言ではないぞ」 秘書「そこまで断言しますか」 三剣「体験版というのはユーザーへのサービスであると同時にメーカー側にとっては購買意欲をかき立ててもらう重要な営業活動といっていい」 秘書「ですね」 三剣「ユーザーの眼をナメてはいけない、力を入れているか、真面目に創っているか、それを判断するのはある程度プレイをすれば容易に分かる」 秘書「では具体的にどの点で光るモノを感じたのですか?」 三剣「そこはこれからレビューしていこう」 <キャラ> 秘書「まずは主人公の早川ミユキなんですけど・・、外見美少女で性別男性、こういうタイプの主人公ってボスが一番嫌いなタイプじゃないんですか?」 三剣「まぁ、公式サイトを見ないでダウンロードしたから、正直辞めようかと一瞬考えたのは認める」 三剣「それと俺が一番嫌いなタイプの主人公は、ヘタレなヤツだ。確かにミユキはその外見と言動で女にいじられて、本人もそれを楽しんでいる。しかし基本的にこういう要素とヘタレとは別だというのはよく分かった」 秘書「確かに、普通この手のタイプの行動ってイライラさせられますけど、行動力はありますし、一度決意したら男らしい部分って持っていますよね」 三剣「そこは序盤から描写されているからすぐに慣れてしまった。俺と同じ嫌悪感を持つ人はいると思うが、このキャラはなかなか魅力がある。好きな部類に入る主人公だな」 三剣「しかもミユキもなかなかのロマンチストだ。優れた人物絵画を盗むときに「ここまでの絵だと窃盗とうより誘拐だね」と表現したがなかなか文学的な表現をするではないかと思ったよ」 秘書「ボスも好きですね。こういう言い回しが」 三剣「男のロマンさ(−д-)y─┛~~」 秘書「はいはい、ミユキは家事はカンペキで気遣いも出来てそこら辺の女よりかはずっと可愛い。いわゆる男の理想を体現したキャラだけど男と・・・そこら辺は明確ですよね」 三剣「まぁ必然的にそうなるだろうな。外見だけ美少女で中身は男なんてのは普通はオカマにしか見えないし、まぁ希に女より美人な男もいるらしいが。個人的にお前の好みとして女顔の男はどうだ?」 秘書「どうだと言われても・・・うーん、なんて言うんですかね、基本的に「あ、この人男なんだ」っていう感じがトリガーになっていたりするんですよ。男らしさというのは何も外見で左右されるわけではないです」 秘書「外見が厳ついのに情けない男なんていくらでもいますし。女は加点法で男を採点するんですよ。そこに合致すれば十分に恋愛対象としてみる事は出来ます」 三剣「加点法?」 秘書「そうですね。分かりやすく、容姿、中身、経済力の三つで考えてみましょうか」 三剣「ふむふむ」 秘書「ボスは容姿が悪い男の人が美人な女の人を連れて歩いている所って見た事有りますでしょ?」 三剣「あるね」 秘書「その女の人にとって確かに容姿は悪く、好みのタイプではないかも知れません。でも中身が良かった。もしくは凄く仕事が出来る男だ。この二つが有れば十分に検討の価値はあるんです」 三剣「はー、値踏みするなー女は」 秘書「ま、容姿が悪いから浮気しなさそうでいいという理由も含まれているといえば含まれているんですけどね」 三剣「はは(^^;)そこも加点ポイントという訳か」 秘書「そうです」 三剣「断言すんのかい」 秘書「続いてはフィーです。怪盗ゼロになるためのマスクに封印されていた霊(?)が猫に乗り移ってしまい彼のサポートとして活躍します」 三剣「猫の外見のせいでもあるだろうけど憎めなくて可愛いキャラだと思った」 秘書「ミユキをゼロとして活躍させようと説得するときに「地球が崩壊して南極に住んでいるペンギンがおぼれて死んでしまうのだ!」とかむちゃくちゃ言ってますし」 三剣「んでミユキがそれを信じたときに「何を言っているのだペンギンは泳げるんだ。死ぬわけがなかろう」とか素で返してるし」 秘書「後はミユキがゼロの格好をしたときに「おい、そのまま尻を振ってみろ」「え?・・こう?」「お前はホントにそういうのが似合うヤツだな」とか。からかい方が上手で私は普通に笑いました」 三剣「そういう意味も込めて愛着のわくキャラとなっている。個人的に一番好きなキャラだな」 秘書「続いてはメインヒロインである阿川三姉妹からです。最初に紹介するのは長女阿川要、ぽわ〜んとした天然ドジのお姉さんです」 三剣「要って本来は好きではないキャラなんだが・・・」 秘書「この手のキャラは頭の中が年中ピンクの馬鹿キャラという域は出ないのですけど」 三剣「そうなのだ。正直最初プレイしたときには実は辟易してしまった部分はあったがプレイしていくうちにミユキとの関係がなかなかに興味深くてね、最後は結構感情移入できたぞ」 秘書「ちなみにこの人はUSCJという警察(?)の敏腕エージェントなんです」 三剣「この手のトンデモ設定は腐るほどあり、ご多分に漏れず俺も「まぁここはつっこんではいけない所だろう」と思っていたんだがな・・良い意味で裏切られる展開になるのでよかった」 秘書「続いては次女の阿川沙弥香です。気が強い口より先に手が出るタイプですね」 三剣「オーソドックスなキャラ付けだといっていい、だがだからといって印象に残らないとかそんなことはない。それに声優の演技力も評価したい」 秘書「沙弥香の声優の方は自らの「新人声優」といっていましたけど、そうとは思えないぐらい演技力良かったですよね」 三剣「「気が強くて元気キャラだから演じやすかった」といっていたが元々の素質もかなり高いのだろうね」 秘書「そして三女の阿川江衣巳です。常に眼帯で目を隠している。口数も少なく社交性もありませんが時折出す毒はかなりの切れ味を誇ります」 三剣「これだけ見ると結構おいしい設定を持っているキャラだったんだがな。このキャラだけどうにも薄いという印象は否めなかったかも知れない」 秘書「続いては沢姫子です。要のパートナーで狙撃は抜群の腕前を持っているキャリアウーマンのお姉さんです」 三剣「がさつで大雑把なお姉さんだ。このキャラも様々な事情を抱えていてる。最初阿川三姉妹に比べて脇役で、つまりは「エロ担当」だと思っていたんだけどこのキャラのシナリオはかなり熱いモノがあるぞ」 秘書「と、主要なキャラは以上ですね。全体から見ていかがしたか?」 三剣「まずは非常にスッキリとした印象を受ける」 秘書「スッキリ?」 三剣「キャラコンセプトが非常に明確だ。天然美女、勝ち気美女、内気美女、姉貴美女とね。しかもそれがちゃんとそれぞれにキャラとして立っているので俺はそれを高く評価したい」 秘書「いわれれば確かに、でもその分目立ったモノもないように見えますが」 三剣「いや、今はもう「出ていないキャラ」なんてのは無いに等しい、必ず何処かであるような設定を持ってこなければならない。だとするのならば必然的にそこからいかにオリジナリティを見いだすかがポイントだと思う」 秘書「なるほど。いかにオリジナリティを出していくかですか」 三剣「その部分でちゃんと成功していると思うぞ。何より萌えブランドは設定だけで内容はそれに依存した造形になっていないって所が俺が最も好きな部分だ」 秘書「それではキャラの評価をお願いします」 三剣「B+だ。標準は確実に越えているぞ」 <シナリオ> 秘書「シナリオです」 三剣「結論から言うとこの作品を購入すると決めたのはシナリオの出来が良かった点にある」 秘書「どの点が優れていると感じたのですか?」 三剣「その前に、まず最初に言いたいのはシナリオと全く違う部分で減点項目がある事」 秘書「ああ、公式サイトですね(^^;)」 三剣「しかしなんて言うのか・・・公式サイトで損をしているゲームって初めて見たなと・・」 秘書「確かに(^^;)」 三剣「まずはこちらを見て欲しい。どうだろう。この自らをクソゲーとアピールするような文章は。ユーザーがこれで十把一絡げの抜きゲー扱いされても文句はいえんぞ」 秘書「ストーリー紹介文で短所をアピールして長所を殺すって初めて見ました」 三剣「事実、このゲームをレビューしたサイトでは「正直踏む覚悟で買いました」とか書いてあったからな。俺も体験版をプレイしなければ絶対に買わなかっただろう」 秘書「公式サイトってゲームの印象を決める上で重要な項目ですからね」 三剣「冒頭で述べた事と矛盾してしまうのだがな。だからもう少し公式サイトは面白さをアピールして欲しい」 秘書「もしくは元々、この雰囲気が作品のコンセプトだったのは?」 三剣「かもな。元々地雷率の高いエロゲー、そしてその中でシナリオが全く重要視されていないのが抜きゲーだ。だがシナリオが良いというのは希にではあるが存在する」 秘書「シナリオが良いといっても壮大な伏線等の類のモノではないのですよね。というよりそういうのは皆無です」 三剣「ただ状況によっては結構胸が締め付けられるような描写もある。だからこそ評価できるのだ。「面白そうな作品は誰でも作れるが面白い作品は誰でも作れない」これはジャンルに関係なく出てくる」 秘書「バカゲーというジャンルで実際にストーリーとしても面白い。相反するようですがだからこそ才覚が問われるかも知れないですね」 三剣「まぁ基本スタンスはそれだけどね。だがノリはそうでも文章のセンスはいいぞ。俺はテキストサイトを運営している事もあってシナリオ至上主義みたいな所があるから、文章に対してこだわりが見えて一見の価値があるかと」 三剣「この作品で展開される現代ポップ言語は結構面白い」 秘書「現代ポップ言語?」 三剣「あ、えっとね、文学作品と呼ばれているモノに使われている言語がクラシカル言語。言葉というモノにいかに細かな心遣いが溢れているかということ。対して現代ポップ言語はいわゆる「エンターテイメント」としての意識が強く出ている言葉のこと。個人的にそういうように分けている」 秘書「へぇ〜ボスはどちらの言葉を意識して使っているんですか?」 三剣「俺は現代ポップの方を意識して使っているな。テキストサイトの運営の仕方ってやっぱりアマのエンターテイメントだと思っているし」 秘書「ふむふむ、っと本筋からそれてしまったので戻しましょう。後編から各ルートについて語っていくんですが、公式サイト、及び体験版のネタバレが多少入ります」 三剣「ストーリー紹介の方があんな感じだから必然的にね(^^;)」 | |