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小説・魔女っ子大作戦2
外伝・
キューティーハニー・
エフエックス・リローデッド


青ライン

「小説版・魔女っ子大作戦2・外伝」
 キューティーハニー特別編 「キューティーハニー・エフエックス・リローデッド」

パート3  「熱き女の戦い」
       

キューティーハニーFXのゲーム世界を探検する如月ファン、ダークネスの両氏。ひょんなことから美紅を女子プロレス大会に出場させることになったが、相手は高校生ながら強敵・南国小麦選手である。時候の挨拶を連発する幸二氏も加わって、物語はますます混沌とした展開に。ともかくも今は、激しい女の戦いの真っ最中なのだ!


美紅 「たあっ!!」
美紅が鋭いキックを繰り出した!単なる短大生とは思えないくらいの軽い身のこなしである!オジサン連中なら『おおっ!超ナイスなカメラアングル!』なんて叫んでしまいそうなカットであるが、試合に集中している両選手はそれどころではない!小麦選手は瞬時に身をかわしたと思うと、

小麦 「てえい!」
バギャッ!!
鋭いミドルキックが、美紅選手のボディに完璧にヒット!!

美紅 「うぎゃっ!」
如月ファン 「わわっ!つ、強い!!」
ダークネス 「ヤバイよ!小麦ちゃん強すぎーーーっ!!」
美紅選手、いきなりの大ピンチだ!しかも、たたみかけるように小麦選手の猛攻が続く!

小麦 「エルニーニョ!スペシャーーール!!」
バキッ!!グシャッ!!
美紅 「キャーーーッ!!」
回転回し蹴りの上に、とどめの「かかと落とし」である!強烈きわまりない必殺技だ!
ダークネス 「わーっ!み、美紅ちゃーーーん!」

ドカッ!!
如月ファン 「わーーーっ!大変だ!立て!立つんだ!!立つんだ!ジョーーーーーッ!!」
もう作品世界が「あしたのジョー」なのかハニーなのか分からないくらいの大騒ぎだ。その時、

カーン!

ダークネス 「た、助かった!ハーフタイムのゴングだ・・・これがなかったら完全にKOされてたよ」
やっとのことで、自コーナーに引き上げてくる美紅選手

美紅 「だ、ダメだ、相手が強すぎるよ。はあはあはあ」
如月ファン 「確かにあれをもう一度食らったら、一巻の終わりだよ」
ダークネス 「ま、まあいいじゃないの、ねえ、美紅ちゃん。たとえ試合には負けても、あくまでこれはアトラクションみたいなもの・・・」
幸二 「お言葉ですが皆さん、十分に勝機はありますです」
それまで黙って試合を見ていた幸二氏が、ここで初めて口を開いた

ダークネス 「おい、あんた!いい加減なこと言うんじゃないよ。相手の必殺技見てごらんよ。あの『エルニーニョ・スペシャル』ってヤツ、史上最強の強さじゃないの!どうやったらあれに勝てるんだよ」
如月ファン 「そうだよ。変に気休め言ってもしょうがないだろうが」
幸二 「いえいえ、とんでもない。十分根拠のある話ですよ。小麦選手の技は蹴り技が中心だから、どうしても間合いが遠いし、あの『エルニーニョ・スペシャル』の最中なんか背後がガラ空きです。だからその隙をついて、こっちも飛び蹴り技で攻撃すればいいのであります。」
バカ丁寧な口調ながら、これまた核心をついたアドバイスである。

如月ファン 「うっ!い、言われてみたらそうかも・・・」
幸二 「しかも相手は、前半で美紅選手をダウン寸前にまで追い込んでいるから、自信満々でまた同じ攻撃を仕掛けてくるはずです。昔の人は言いました。『過信は慢心につながる』って。えーっと、このような例は古来枚挙にいとまがなく、古くはイソップ物語のウサギとカメのかけっこに始まりまして、足の速いのを自慢していたウサギさんは・・・・」

カーン!

幸二氏のウンチクに耳を傾ける暇もなく、後半が始まってしまった。勢いついて猛攻を仕掛ける小麦選手!

小麦 「エルニーニョ!・・・」
幸二 「今だああ!!」
確かに回し蹴りに移る途中の小麦選手は、背後を見せてがら空きだ!

美紅 「美紅ちゃん、ボンバーーーッ!!」

ガツーーーーン!!

一瞬の隙をついて、カウンターで美紅選手の跳び蹴りがヒット!これは効いたあ!!

如月ファン 「やったあああ!!」
ダークネス 「す、すごいっ!ウソみたい!!」

その場にがっくりと崩れ落ちる小麦選手!すかさずレフェリーがカウントを取る!

レフェリー 「7、8、9、10!!!」

レフェリー 「勝者、藤原美紅ーーーっ!!!」
ダークネス 「わーーーーーーっ!!」
如月ファン 「や、やったあああ!!!」
抱きついてその場に飛び上がる両氏。傍らでは、

幸二 「そうですそうです、昔の人は言いました。『油断大敵、けが一生』。慢心が過信につながって、あの平家も滅んだのでありまして・・・・」
・・・・誰も聞いていない。

リングアナ 「青コーナー、106パウンド、家事手伝い、坂上汐里(しおり)ーー!」
次の対戦相手は、意外やごく普通の女の子だ。

ダークネス 「うひょーーーっ!この子もかわいいじゃん!オジサン一緒に道歩きたいーーーーっ!どうせ美紅ちゃんにはすぐ負けちゃうに決まってるし、あとはデートに誘うのよねん!!」
如月ファン 「こら!美紅ちゃんの対戦相手だぞ!ナンパに走るんじゃないっての!・・・でも確かに美人だなあ〜!美紅ちゃんにボコられたら介抱して、電話番号聞こうっと!!」
やっぱりこのパターンは変わらない。

ゴングと共に飛び出す両選手!
幸二 「いやいや、油断はならんと思いますよ。あなかしこ。坂上選手の持ち技には『痴漢撃退術』とありますからして。確かに格闘技の経験はないかもしれませんが、困ったら何をやるか分からないのが素人の怖さというものでして、昔の人も言いました、『窮鼠(きゅうそ)かえって猫を噛(か)む』・・・・」

・・・・やっぱり誰も聞いていない。

汐里 「いやー!」
美紅 「わーーーっ!」
いきなり汐里選手が方向を変えて、そこでしゃがみ込んだからたまらない!勢い余った美紅選手は、ちょうど汐里選手に背負い投げをされる格好に!

汐里 「何すんのよっ!!」
美紅 「きゃーっ!!」
ダークネス 「わああっ!美紅ちゃん、予想外のピンチ!」
如月ファン 「かろうじて投げられるのは踏みとどまったけど、これはヤバイぞお!!」
今度は汐里選手、美紅の方に向き直って、猛烈なパンチのラッシュだ!

汐里 「山の手乱舞!!」
美紅 「いてててて!!」
如月ファン 「何だそりゃ!そんな技ありかよ!!」
ダークネス 「わーーーっ!どうすりゃいいのよっ!」
ここでまた幸二氏が口を開いた。

幸二 「心配いりません!しょせんは素人だから腰が引けているし、こっちが積極的に間合いに飛び込めばいいんです!!」

美紅 「そうか!美紅ちゃん、ボンバーーーッ!!」

バキッ!!

汐里 「きゃーっ!!」
レフェリー 「8、9、10!!」

カンカンカンカンカン!

レフェリー 「優勝、藤原美紅〜っ!!!」
ウオーーーーッツ!という大歓声が会場を揺るがす!

如月ファン 「やったああーーー!美紅ちゃん、優勝だああ!!!」
ダークネス 「美紅ちゃん最高ーーーっ!日本一のいい女!!」
リングアナ 「優勝者にはチャンピオンベルトが贈られ、ゲストルームでのパーティに招待されます」

ダークネス 「優勝パーティか。豪華な場所って、何か落ち着かないよね。」
優勝トロフィーを手にゲストルームへ来た一行であるが、ここの雰囲気は豪華すぎるようだ。
幸二 「そうだね、知らない人ばっかりだし」
如月ファン 「なんか浮いているよね、俺たち」
美紅 「もういいよ。ねえ、ここ抜け出して、どこかに行っちゃおうよ」
如月ファン 「ヒマなわけじゃないからね、外に出よう」
試合の余韻を楽しみながら、一行は会場の外へ。

美紅 「ここの占い、とってもよく当たるって評判なんだよ。ボク、ここだけは絶対に寄りたかったんだ」
会場をあとにした美紅が目指した先は『ダミアの占い館』というところである。

如月ファン 「怪しいなあ・・・どういて女の子ってこういうパターン好きなんだろ。そんな怪しいことばっかりやっていると、管理人のノンフリークみたいになっちまうぞなもし」
ダークネス 「あれ?そう?ここの占い、とってもよく当たるって評判よ。ボクも見てもらおうかな」
幸二 「何言ってるんですか、オッサンのくせして気持ち悪い。昔の人は言いました。曰く『当たるも八卦(はっけ)、当たらぬも八卦・・・」

占い館の主人 「うーん、素晴らしい才能をお持ちだ・・・どうです、この仮面をかぶってみてください。心が解放されますよ〜」
如月ファン 「おいおい!何かやたら怪しい展開だよ!!」

ダークネス 「そうかなあ、あの仮面、ボクも一度かぶったことあるんだよね。結構爽快だったりするのね」
幸二 「何なんですかあなたは!?じゃあ女の子に混じって占ってもらったことあるわけ?信じられない!!」

ダークネス 「クリスタルのマスクか。そのフォルムから屈折し、発せられるろうそくの光が美しい」
意外やサイキック方面に興味があるようで、ダークネス氏はすっかり占いの世界にはまってしまっている。

美紅 「すごいよ、占いの才能があるって言われちゃった!!」
占いの館から出てきた美紅は、子供のように大はしゃぎである。
如月ファン 「そんなもんですかねえ〜。さっぱり分からんというか、分かりたくないですよ。ここの管理人みたいに『弾丸よけ』なんか出来なくてもいいっすよ」
さすがに日が暮れてきた。一行は森のコテージに一度帰ることに。

美紅 「歩き回ったら汗かいちゃった。シャワー浴びてくるね」
ダークネス 「シャワーと一緒も一緒というのはどう?」

バキッ!グシャッ!!バチバチバチン!!
美紅 「そういうのは恋人同士でするの!」

如月ファン 「み、美紅ちゃ〜〜ん・・・。そこまで過激にぶたなくても〜。それに『シャワー一緒に』って言ったのはヒゲオヤジのほうだってば!!」
涙ぐむ如月ファン氏。ダウンロードするデジタルデータに「カンフー」を選択しただけあって、ダークネス氏はひらりを身をかわし、後ろにいた如月ファン氏がモロにビンタを浴びてしまったのであった。

幸二 「でも美紅ちゃん、コテージじゃ私たちと離ればななれになっちゃうでしょ?連絡はどうする?」
美紅 「ポケベルを使おうよ。『194』ってメッセージが出たら、『いくよ』って意味だから、そっちのコテージに行って夕食にするね」
如月ファン 「とほほほ!どーして私だけボコられて、他の連中は普通の会話をしてるんだよ〜っ!!こんなことあり!?」

「しゃーないじゃないですか。あなたがこのストーリーの主人公なんですから、どうしても全面に出てもらうことになっちゃうんですよね。ま、その代わりにイイことも読者代表で堪能してもらえますよ。だから損する面と得する面と、両方あるんですよね」
その時、如月ファン氏の携帯電話から聞き覚えのある声が響いた。

如月ファン 「あっ!そ、その声は!!の、ノンフリークさんっ!!」

幸二 「ESP占い・・・超能力かぁ。そういえば、失踪したみずえちゃんはスプーンを曲げる特技を持っていたな」
ダークネス 「いいね〜!ESP、超能力!!ボクも結構そーゆーの興味あるんだよね!」
男3人で割り当てられたコテージに帰ってきて、くつろいだ調子で語り出す幸二氏とダークネス氏。一方如月ファン氏は、やっとのことで通信が回復したオペレーターにかみついている。

如月ファン 「ノンフリークさん!あんた!一体いつまで寝てるんですか!!おかげでこっちは大ごとだったんだから!!もう!」
ノンフリーク 「いやいや、すいませんねえ。私も日頃結構疲れてんですよ。コンピューターで神経が疲れ、合気道じゃ毎日筋肉痛状態でダブルだもの。ま、これだけ寝たらスッキリしたし、このあとの大事件でもちゃんと指示が出せそうっす」

如月ファン 「???大事件?何それ??」
ノンフリーク 「イヤですね!美紅ちゃんから預かったポケベル見てくださいよ。でもこういうときのアイテムが携帯電話じゃなくてポケベルだってのが、さすがに時代を感じさせますねえ。このゲームが出来たのは95年だから、女子高生の間じゃ携帯電話が大流行だったんだ。一つの世相だなあ」

如月ファン 「ポケベルの画面って・・・あれ?『505』?こんなメッセージ決めてあったっけ??」
ノンフリーク 「何言っているんですか。液晶画面が当時はショボかったから『505』に見間違いますけどさ、それは『SOS』と読めるじゃないですか」

如月ファン 「ええっ!!!ま、まさか美紅ちゃんが、SOSを!!!」
大声に幸二氏とダークネス氏も飛び上がった!

幸二 「な、何ですって!!美紅ちゃんがSOSを!昔の人は言いました、義(ぎ)を見てせざるは勇(ゆう)なきなり・・・」
ダークネス 「ことわざなんかどうでもいいだろ!美紅ちゃんが誰かに襲われたんだ!大変だあっ!!」
如月ファン 「美紅ちゃんのコテージに急ごう!」
大慌てでコテージを飛び出す3人。あまりに焦っていたもので、如月ファン氏は携帯電話をベッドの上に投げ出して、血相を変えて走り出してしまった。

ノンフリーク 「あ、それでね、藤原美紅の誘拐現場にはですね、あれ?如月さん?もしもーし!!聞いてます?あのね!いよいよ例のお待ちかねのキャラが登場すんのよ!本物に出会ったら涙チョチョ切れますよ、感動で倒れるかもよ!あれ?ちょっと、聞いてるんですか?如月さーーーん!!」
ベッドの上に投げ出されたままの携帯電話から、ノンフリークの声だけが空しく響く。お待ちかねのキャラとは、やはりあのキャラなのか?そして襲われた美紅の運命やいかに!?

第4ステージに続く!続きをお楽しみにね!!


青ライン



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