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小説・魔女っ子大作戦2
外伝・キューティーハニー・
エフエックス・リローデッド
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「小説版・魔女っ子大作戦2・外伝」
キューティーハニー特別編 「キューティーハニー・エフエックス・リローデッド」
パート4 「しかし、その実体は!?」
女子プロレス大会で見事美紅が優勝、大喜びでアウストラル・アイランドを回っていた一行であるが、美紅からSOSのメッセージが入った!自分のコテージに帰った美紅の身に何があったのか!?如月ファン、幸二、ダークネスの三人は急いで彼女のコテージにかけつける!
ダークネス 「美紅ちゃん!無事でいてくれ!!」
一行が息せき切って駆けつけると、コテージの前ではポーターが、洗濯物のかごを押している
幸二 「この辺で何か変わったことはありませんでしたか?」
ポーター 「さあ、知りませんね」
如月ファン 「本当に?」
ポーター 「本当ですよ。忙しいんでまたにしてください」
押し問答をしている余裕はない。三人が急いで部屋に飛び込んでみると、
ダークネス 「部屋が荒らされている。というよりも誰かと争った跡だな」
如月ファン 「美紅ちゃんはどこにいるんだ!無事でいてくれ!!」
ふと耳をすますと、バスルームからシャワーの音が
幸二 「ここだここだ!シャワーが出しっぱなしになっている!」
ここで如月ファン氏、思わず、
如月ファン 「へー、こんな下着をつけているんだ。・・・って、こんなことしている場合じゃない!」
ダークネス 「シャワーが出しっぱなしだ。美紅ちゃんはどこだ!?」
幸二 「コードレスホンだ。ここからポケベルにかけたんだな。
」
如月ファン 「短時間のうちに、彼女を人目につかずに連れ出すにはどうしたらいい?
」
ダークネス 「そうか!あのワゴン車か!!」
はじかれたように三人が外に飛び出した。三方向に分かれてさっきのポーターの姿を追う!コテージの裏側の道を走っていた如月ファン氏の視界に、赤い服を着た男の姿が見えてきた!!
如月ファン 「おいっ!ちょっと待てっ!!」
ポーターがこちらを振り返った。さっきとは別人のように鋭い目つきだ。
如月ファン 「そのワゴン車の中を見せてもらうぞ!」
ポーター 「またお客さんですか。いいかげんにしてもらえませんかね!仕事の邪魔をするなら、私はどうなっても知りませんよ!」
ギロリとにらみつけるポーター、するとそのとき、
カサリ
ポーター 「誰だ!?」
如月ファン 「あっ!」
林の中から出てきたサーファーギャルを見て、その場に立ちつくす如月ファン氏
ポーター 「お客さん、楽しい思い出を持って帰りたかったら、ちょっと消えててもらえませんかね!?」
ぞんざいな口調でサーファーギャルにすごみをきかせるポーター
如月ファン 「ま、まさか!こ、これは夢じゃないのか!?じ、自分の前に本物の・・・い、いかん!こんなことやってる場合じゃないんだ!この隙に!!」
高ぶる気持ちを必死で押さえながら、ワゴンの布を引き剥がす!
如月ファン 「これは、たぶん!!」
如月ファン 「や、やっぱり!!」
ところがその時、
バキッ!!
如月ファン 「うわっ!」
いきなり背後から殴られ、昏倒する如月ファン氏!
如月ファン 「くそっ!仲間がいた・・・のか・・・」
もうろうとする意識の中、如月ファン氏の耳にかすかに響いてきたのは・・・
シューーーッ!!
「さらばだ!」
「しまった!ワゴンが!!」
「ハニーちゃん!」
「おじさま、遅かったわ!」
「なんと!ワゴンを気球にして飛ばしおったか!!」
如月ファン 「や、やっぱりあれは、は、ハニー・・・」
ついに目の前が真っ暗になった。
「・・・・・・・・・・・」
間
ようやく、如月氏の意識が回復しだす。
如月ファン 「ああ、やっぱりハニーだ!何て幸せなんだろう!本物のハニーに会えるなんて!!苦労してFXゲームの中に入ってきただけのことはあるよ。ああ、これがハニーの手?あり?なんか意外にごっつくて節くれだってるなあ、まるで男の手のような・・・」
「うあああっ!な、何するんですか如月ファンさん!!あんた実はモーホーだったんっすかっ!!」
如月ファン 「モーホーでカミさんもらえるわけがない・・・・って、あれ?こ、これは一体??」
あわてて如月ファン氏が目を開けると
如月ファン 「ん?ここはどこだ?」
幸二 「あんたのコテージですよ!林の中でぶっ倒れていたからここまでかつぎ込んで介抱してたら、いきなり手を握りしめるんだもの。あー気持ち悪い〜!手洗っとこう〜」
ベッドから跳ね起きる如月ファン氏。洗面所でゴシゴシと石鹸を使っている幸二氏の姿が見えるだけだ。
如月ファン 「な、何だ・・・自分のコテージか・・・美紅ちゃんは?ハニーは??」
幸二 「美紅ちゃんですか?見事に行方不明ですよ、それにハニ・・・えっ!!あんたハニーに出会ったのっ!?マジで!?どこで!!??」
幸二氏も熱烈なハニーファンであるから、すごい勢いで洗面所から飛んでくる。
如月ファン 「いやその、ちらっと見ただけなんだってば。わっ!そう勢い込んで来るんじゃないよ!手から石鹸が飛び散ってるだろが!わっ!イテテ!!モロに目に入ったじゃないか!!」
大騒ぎがやっとのことで収まると、ふと如月ファン氏は部屋の中を見回し、
如月ファン 「あれ?そういえばダークネスさんは?」
幸二 「美紅ちゃんと同様に行方不明ですよ。ひょっとしたら同じパターンでさらわれたのかも」
如月ファン 「えっ!!そ、それは大変だ!!ナビゲーターのノンフリークさんに連絡・・・・あっ!携帯電話がないっ!!確か美紅ちゃんを助けに行くときに、あわててここの部屋の中に投げ出したはずなのに・・・」
幸二 「ええっ!携帯なくしたんですか!!そりゃ困ったなあ〜!FXのゲームは1995年の世界だから、まだポケベルの方が主流で、携帯電話は高価でなかなか手に入らない環境ですよ。メチャクチャ不便だけど、アナログ電話いちいち探してノンフリークさんにかけるしかない」
確かにこの方法だと、ナビゲーターと緊密な連絡を取り合うわけにいかなくなってしまう。ピンチの時に電話が見つからなければ大変なことになりそうだ。といっても他にどうしようもないので、コテージから外線をつないでもらって、二人はノンフリークに電話をかける。
ノンフリーク 「はい、こちらナビゲーター。うーん、アナログ電話で連絡とはシブいっすね〜。本来仮想現実空間の連絡の方法は、こうでなきゃいけないんですよね。映画の設定では、携帯電話だとエージェントに盗聴されちゃって危険なのね。下手したら目の前の人間がいきなり振動したと思ったら、『ボヨヨヨーーーン』ってふうに一瞬でエージェント・スミスに変わってしまったりしてさ。はははは」
如月ファン 「ノンフリークさん!あんた、マトリックスのネタで一人悦に入っている場合じゃないでしょうが!美紅ちゃんと、ついでにダークネスさんまで行方不明なんだよっ!どうしたらいいか教えてくれったら!!」
ノンフリーク 「って言っても、しゃーないじゃないですか。だって藤原美紅がさらわれないと次のステージに行けないんだもん。あ、それからダークネスさんもさらわれただけで生きてますよ。たぶんだけど。これから町中をテキトーに探してれば、手がかりにぶつかると思いますよ」
青系の女のこととなると必死になるくせに、実にいい加減きわまりないナビゲートだ。たまらず如月ファン氏と幸二氏は二手に分かれて、美紅とダークネス氏の捜索に行く。
幸二 「美紅ちゃん・・・君はいったいどこにいるんだ。」
この会場のアルティメット大会で美紅が優勝して大騒ぎだったというのに、たった一日でこのざまである。人生何があるかわからない。
如月ファン 「ここにもいなかった・・・」
肩を落として如月ファン氏が「ビックリハウス」から立ち去ろうとすると、
「おうおう、ちょっとそこの若いの」
如月ファン 「わっ!あ、あんたは早見団兵衛!!」
団兵衛 「おお!感心感心、わしの名を知っとるようじゃな。わしも有名になったもんじゃ・・・あ、そんなことはどうでもええ。悪いことは言わん、帰れ。」
如月ファン 「か、帰れって、そんな!!」
団兵衛 「おぬしには相手が悪いと言っておるんじゃ。おぬしの相手はな、世界的犯罪組織のパンサークロー・・・」
ふと気がつくと、いつの間にか団兵衛の背後に3人の男が立っている!
団兵衛 「ちょい待ち!どうやら遅かったようじゃ。」
「うちの姉さんが用事があるってよ。色男はもてるねえ」
右端の男がニヤニヤしながら口を開いた。二人は有無を言わせず中へと連れ込まれてしまう。
如月ファン 「外から見たときは確かに3階建てだった。
しかし、このボタンには4階がある! そうか、隠し部屋か!」
これまでのお気楽なストーリーとはがらりと変わり、緊迫の展開である。しかも、部屋の中には全身青色の女と、パンサーの手下の姿が!!
「ふうん、あたしのことをかぎまわっていたのが、あなたね」
如月ファン 「えっえーーーっ! それじゃあなたが、鮎川・・・・みずえ・・・さん!?」
ナーガ 「昔はね。今はナーガパンサーと呼ばれてるのさ」
団兵衛 「この娘は、もはやおぬしの探している娘ではない。パンサーの魔女じゃ!」
ナーガ 「そんなことはどうでもいい!なぜお前らが私のことを知っているんだ!!」
あまりのことに声も出ない如月ファン氏。すると、唐突に張りのある声が響いた!
「そんなに知りたきゃ教えてあげるわ!」
ナーガ 「誰だ!?」
なんと、先ほどの声の主はパンサーの手下の男ではないか!姿形はパンサーの手下だが、その声は確かに若い女の声である!これは一体!?
「ある時はサーファーギャル、ある時はマスクマン、しかし、その実体は!!」
如月ファン 「ま、まさか!まさかまさか、まさかーーーーっ!!」
如月ファン氏が、頭を抱えて絶叫した!!パンサーの手下のマスクマンは、自分の上着に手をかけて素早くそれをはぎ取る!!
ハニー 「愛の戦士、キューティーハニーさ!!」
如月ファン 「わーーーっ!わーーーっ!ハニーだああ!しかも生きてる、ほ、ほ、本物のハニーーーーっ!!」
如月ファン氏にとっては、それこそ待ちに待った感動の対面である。あまりの感激に両目から涙が流れている。
ナーガ 「『ハ、ハニーだと?』とでも驚くと思ったかしら?お前が何者であったとしても、あたしにはかなわないよ!」
予想外の返事に、ハニーが肩をすくめてみせた。
ハニー 「おじさま、この子あたしのこと知らないみたいよ」
団兵衛 「世代が違うからのう」
このゲームが作られたのが1995年であるから、旧作のキューティーハニーから数えてもすでに22年の歳月が経っているのであった。もっとも、今となってはこのゲーム自体が昔の話になってしまっているのだが。
ナーガ 「お前たち!やっておしまい!!」
手下が飛びかかるが、
手下 「ぐえっ!!」
如月ファン 「さ、さすがハニー!強いっ!!!」
如月ファン 「わーーーっ!何だこりゃ!!画面が急にへんてこになったぞ!こ、これはまずい!あっ!事務所の隅っこに電話が!ようし!」
夢にまで見たハニーが危機に直面しているのである、如月ファンさんも必死のサポートだ。
如月ファン 「の、ノンフリークさん!!」
ノンフリーク 「はい、こちらオペレーター。おお!如月さん、よく戦闘現場から電話がかけられましたね〜!すごい根性だ。これぞファンの鏡」
如月ファン 「そんなこと言っている場合じゃないでしょ!画面にへんてこなハートマークが出てるのよ!!これからどうしたらいい!?」
ノンフリーク 「あ?それ?それは『ハニーへの応援度数』を表す数値なんですよ。実際のゲームじゃボタンがどれだけ連打できるかで判定されて、やってると恐ろしく指が疲れるんですよね〜。応援度数が上がるほどハニーの攻撃力が増しますね。如月ファンさんは実際にゲームの世界に入っちゃってるから、そのまま応援すれば・・・」
のんびりしたノンフリークの説明など、最後まで聞いている余裕はない!
如月ファン 「がんばれーーーーーっ!!ハニーーーーーッ!!
バキッ!
ナーガ 「ぐあっ!!!」
ハニー 「やった!!そこの人、どうもありがとう!次も大声援頼むわよ!」
如月ファン 「わわーーーっ!は、ハニー本人に声かけられちゃった!しかも本当に私の声援でハニーが強くなるんだ!!す、すごい!すごすぎるっ!ああ、なんて幸せなんだああ!!」
あまりの感激に如月ファン氏はまたもや涙を流している。声をからして必死の声援だ。
如月ファン 「もういっちょう!!がんばれっ!!ハニーーーッ!!」
ハニー 「ぐああっ!!」
如月ファン 「えっ!な、なんで???」
まか不思議、さっきはあれほど攻撃がきいたのに、今度はハニーが軽く吹っ飛ばされてしまったではないか!
如月ファン 「まさか、こんな馬鹿な!!」
ナーガ 「そらそらそらそら、そらああ!!」
ハニー 「ぎゃーーーっ!!!!」
さっきとはうって変わった、ナーガパンサーこと鮎川みずえの大ラッシュだ!ハニーがどんな攻撃を仕掛けてもびくともしない!ナーガにいいようにあしらわれた上に、完膚無きまでに叩きのめされていく!!
如月ファン 「な、なんてことだ!!ハニーがノンフリーク好みの顔色の悪い女にやられてしまう!!・・・・って、あれ?『ノンフリーク好み』・・・・・・まさか!?」
大慌てで電話をかけ直す如月ファン氏!!
ノンフリーク 「はいオペレーター。今忙しいから、あとにしてくださいよ!ボタン連打が大変なんだから。ドアップの激怒顔なんてうちのカミさんクリソツ・・・」
如月ファン 「わーーーーっ!やっぱり!!あんた、何考えてんのっ!!!天下のキューティーハニーじゃなくて、悪役の女のほうに声援送るなんて、な、な、なんちゅーことを!!やめないと自宅に大量の如月ハニーの、くそショボいフィギアを送りつけてやる!!」
ノンフリーク 「げろげろ!!それは困る!妻に一生口きいてもらえなくなっちゃう!!いいですよ、分かりましたよ!やめりゃいいんでしょうやめりゃ・・・でも、もったいないなあ〜!めっちゃタイプなのに〜。ちぇっ」
しぶしぶボタン連打をあきらめるノンフリーク
如月ファン 「まったくもう、ハニー以外の女を声援する人間がいるなんて信じられないよ!!だいたいオペレーターがそんなに簡単に裏切っていいのか!!」
ナーガ 「とどめだ!獣人化して一気に息の根を止めてやる!!」
如月ファン 「うわっ!トカゲ女になったぞ!こんな女がタイプだなんて、ここの管理人はよくよく変・・・あ、でも『ノン女王パーフェクトモード』のCGなんて、ほとんどこのデザインだな。よっぽどどうかしてるぞ。こんな系統の女と結婚して結構満足してるのが、そもそも信じられん」
思わず絶句する如月ファン氏。ノンフリークの横やりが止んだため、いくら獣人化しようとも、もはやハニーの敵ではない!
ハニー 「あたしの力を、なめるんじゃないわよっ!一発大逆転!シルバーフルーーレーーーッ!!」
ナーガ 「うぎゃああーーーっ!!!!」
トカゲ女の姿が消し飛んだ。そのあとに残ったのは・・・
如月ファン 「うわっ!鮎川みずえが・・・いくら何でも・・・こ、この子を殺す必要があったのか?」
ハニー 「ごめんなさい・・・・」
申し訳なさそうに目を落とすハニー
団兵衛 「一度パンサークローにされた者を元に戻す方法はないんじゃ。一番つらいのはハニーちゃんなんじゃよ」
ハニー 「せめてものお詫びの気持ちと声援してもらったお礼として、一緒にこの島回らせてもらうわ。あなたさえよければ」
如月ファン 「えっ!!えっ!!えっえっえっ!!!は、ハニーと一緒に島を、ま、回れるーーーーーっ!!!やったあああーーーー!!」
受話器を握ったまま絶叫する如月ファン氏。ボルテージは最高潮でほとんど失神寸前である。
ノンフリーク 「うーーー耳が痛い・・・如月さん、あんたね!!電話口で叫びまくるんじゃないですよっ!鼓膜が破れたらどーすんのよ!!普通にプレーしてたらハニーとは一緒に島回ることになるんだから、そんなに興奮することじゃないでしょーが・・・・」
ノンフリークのボヤキも全く耳に入らず、歓喜の雄叫びをあげる如月ファン氏。はた目から見ても心臓マヒ起こしてぶっ倒れないかと心配である。如月ファン氏はあまりにも興奮しすぎ、ナビゲーターのノンフリークは好みの女が出てきたが最後、いつ寝返るか知れたものではない。今後の展開がものすごく思いやられるのは、果たして気のせいなのであろうか?
第5ステージに続く!続きをお楽しみにね!!
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