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小説・魔女っ子大作戦2
外伝・キューティーハニー・
エフエックス・リローデッド
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「小説版・魔女っ子大作戦2・外伝」
キューティーハニー特別編 「キューティーハニー・エフエックス・リローデッド」
パート6 「戦士の休日」
あこがれのキューティーハニーと行動を共にし、一緒に戦うこともできて大感激の如月ファン氏。おまけに18禁のコレクションまで披露して悦に入っていたのだが、その幸せはシステム最強の刺客『エージェント・ノン』に、ものの見事にコナゴナにされてしまったのであった。
如月ファン 「ううっ!うううう〜!!!」
ハニー 「どうしたの如月ファンちゃん?思いっきりうなされていたわよ」
如月ファン 「あっ!は、ハニーちゃん!実は夢の中にまで恐怖のエージェントが・・・・」
リゾートホテルの一室で居眠りをしていても、あれだけ怖い目にのれば忘れられるものではない。事情を聞いてハニーは、
ハニー 「まあっ!ノンのやつ、後輩の分際でやってくれるじゃないのよっ!あたしのファンに手を出すとは、全くもって許せないわっ!!ア○ルトサイトのどこが悪いのよっ!ここがそうなったらアクセス数だって激増するじゃん」
幸二 「うっうっ!ハニーちゃんみたいにサービス精神旺盛な女の子ばっかりになったら、どれだけ世の中が素敵になるか」
うれし泣きする幸二氏。古来この手の「脱ぎ脱ぎおねーさん」は世の男どもに崇拝され、「女神さま」とか「天女さま」、「マリアさま」、果ては「観音さま」とか「弁天さま」などと呼ばれている。最新作の「ハニー天女伝説」も、とどのつまりは同じ発想が根底にあったりして。
ハニー 「でも困ったわあ〜。相手は管理システムと直結した最強のプログラムだし、あたしは逆にPCが大の苦手なの。悔しいけど対抗のしようがない」
如月ファン 「え!?ハニーちゃん、自分自身がアンドロイドなのにパソコンが苦手なの?」
ハニー 「何言っているのよ。逆にさ、自分がアンドロイドだって思い出しちゃうからこそPCって嫌いなのよ。だいたい女なんて愛嬌があって、その代わりにちょっとオツムが軽いくらいの方が親しみやすいでしょう?頭はいいけど根性ババ色のノンよりよっぽどいいわよ。あ、でもノンフリークのやつなら、『ノンの方がいい』って言うに決まってるわよ。ゲテモノ食いもいいところよ!」
言いたい放題である。
ハニー 「もうあたし、怒った!今日は遊ぶっ!!」
幸二 「え?」
如月ファン 「ハニーちゃん、遊ぶって?どういうこと?」
椅子からハニーが勢いよく立ち上がった。
ハニー 「だからー!遊ぶと言ったら遊ぶのよ!本来この島はレジャーランドなのよ!あっちこっち観光しましょうよ。でないともったいないじゃない」
幸二 「おおっ!ハニーちゃんと一緒に一日中遊び倒せるんですかっ!!」
如月ファン 「本当に!?やったーーーー!!!」
日頃の激しい戦闘で疲れているハニーにとっても、たまには息抜きが必要なのであろう。まさに「戦士の休日」である。
ハニー 「さー、まずは手始めにプールに行こうっ!」
幸二 「マジっすか!?いきなりそう来ますか?じゃあ密かに、ハニーちゃんの水着姿が堪能できたりなんかして!!」
ハニー 「当然!空中元素固定装置でちゃんと作ってあるわよ〜っ!」
如月ファン 「うわっ!それホント?み、み、見たいですう!!」
ハニー 「お待たせ〜!」
如月ファン 「えっ!何これ!?お色気キャラのハニーちゃんらしくないっ!」
幸二 「そうですよ。これはあんまりですよ。サイトご覧の皆さんに対しても、もうちょっとサービスしてもいいのでは?」
ハニー 「うーん、そう言えばそうねえ。じゃあちょっと着替えてくるわね」
ハニー 「こんなので、どう?」
幸二 「おっおっ!決まってるっ!さすがハニーちゃん!!」
如月ファン 「うーん、ナイスバディっ!どうでしょう、もうちょっとサービスしてさ、もっと布地の節約したスタイルってのは?」
ハニー 「もう、バカねえ。あんまり過激なことしたら、それこそエージェントに襲われるじゃないのよ。それにあんたたちのゲームの攻略が不十分だから、あたしのほうとしても、お見せしようにもお見せできない・・・」
幸二 「えっ!ゲームの攻略次第って、つまりちゃんとゲームを攻略したら、これ以上にハニーちゃんって着替えてくれるのっ!?」
とたんに両氏がいろめきたった。
ハニー 「決まってるじゃないのよ、それがゲームのお約束でしょう?攻略してハイスコア出すと、映像特典とか隠しシナリオが出てくるものでしょうが。全くもう、二人して攻略のツボをはずしちゃってるんだから〜!仕方ないわね、プールで遊んだら次に行くわよ」
如月ファン 「えっえっ!!もうこれで水着の着替えは終わりなの?察するところ『第3段階』の着替えバージョンがあるみたいだし、なんかものすごく妄想がわき出て来るんですけどね!これで次に行くの?そりゃ殺生すぎるってば!ねえ!ハニーちゃんったらーー!!」
幸二 「『ミス・アウストラルアイランド選考会場』・・・・ホントに第3段階の着替えなしで、次のイベントに来てしまった・・・・」
如月ファン 「とほほほ・・・携帯電話さえあればオペレーターにいちいち確認してハイスコアが出せ、ハニーちゃんのお宝映像も拝めたのに・・・あー、かえすがえすも携帯電話を紛失したのが失敗だあ!!」
がっくりとうなだれる如月ファン氏であった。
ハニー 「しょうがないじゃないの、如月ファンちゃんのケアレスミスなんだから。今日は気晴らしに、これに出場することにしよーーっと」
ハニー 「じゃあ着替えるから、ちょっと待っててね」
如月ファン 「はいはい!本音を言うと一緒にその中に入りたいんだけど、そんなことしたらエージェントにボコられるし〜」
二人は仕方なく外でじっと待つことになったが、ふと控え室を見渡すと、
麗羅 「おーーーーほっほっほっ!!何ですの?お二人してワタクシの美貌に目が釘付けのようですわね。ワタクシの姿が拝めるだけでお二人とも、今日はとてもラッキーですのよ。せいぜい感謝なさい。オーッホッホッホッ!!」
ちらりと目があっただけなのに、この物言いは相当な自信家である。
如月ファン 「何だ何だ!?この超タカビーなイヤミな女は!?」
幸二 「わっ!如月さん、これ見てくださいよ!コイツだけ本日のパンフレットにプロフィールが載っていますよ!『香書院財閥令嬢・香書院麗羅(こうしょいんれいら)』だって!きっと金にモノを言わせてパンフに自分だけ載せたんだな。なんかものすごく、ノンとカブッているキャラに思うなあ・・・」
「お待たせしました。コンテスト会場へ移動してください」
係員が出場する美女達を呼びに来た。いよいよ本番である。
幸二 「ハニーちゃん、がんばってねーーー!」
如月ファン 「絶対、ハニーちゃんに投票するよ!」
如月ファン 「幸二さん、マジで人生何があるか分からないですよね〜!ハニーちゃんがミスコン大会に出場だよ!今朝あんなに低気圧だったから、今日一日はどんな日になるかと思ったのに」
幸二 「御意(ぎょい)!昔の人は言いました。『災い転じて福となす』。よーするに、エージェント・ノンに如月ファンさんがうなされたおかげで、今日は三人の楽しいバカンスになったということですよね〜っ!!」
予想もしなかった超ラッキーな展開に、二人は笑いが止まらない。それはいいのだが、舞い上がりすぎて観客の中にパンサーの手下がちゃっかり潜り込んでいるのも、完全に見落としてしまっているのだが・・・・
アナウンス 「1番 和光留美(わこうるみ)さん。23歳のイベントコンパニオンです」
居並ぶ美女たちが一人ずつ紹介されていく。
幸二 「美人なのは認めるけど、目つきが鋭くてほとんど『ガン飛ばしてる』みたいだなあ」
如月ファン 「でも、オペレーターのノンフリーク氏だったら、絶対こういうの『タイプだ〜』って言うよ」
幸二 「あ、それは言える!あの人よくよく変ですからね。健康食品食い過ぎるとああなっちゃうのかも」
これまた言いたい放題である。
アナウンス 「2番 南国小麦(なんごくこむぎ)さん。16歳の女子高校生です」
如月ファン 「えーーーーーーっ!!こ、こ、小麦ちゅわわーーーーん!!??」
幸二 「うっそー!マジでええ!!?あの『エルニーニョ・スペシャル』の子でしょ!?女子プロレス大会のほかに、美人コンテストにまで応募してんの!!」
まさかと思われた女の子の登場に、二人ともブッたまげている。
如月ファン 「うっうっ!でも、実は小麦ちゃん、とってもタイプなんだよねーーーっ!」
幸二 「マジっすか!?如月ファンさん、モロにオッサンモードに突入してませーーん!?」
実にやかましい2人組だ。
アナウンス 「3番 笠原優紀(かさはらゆうき)さん。18歳。プロのモデルです」
幸二 「うーん、プロのモデルだけあって落ち着いてるなあ。ちょっと生意気な感じもするけどさ」
如月ファン 「えっ?そうなの?女子プロレス大会に出てきた坂上汐里(しおり)ちゃんに似てるし、結構タイプなんだよね〜。そのルーツをたどると『どろろんエン魔くん』の雪子姫なんだよなーーーっ!雪子姫命だから、汐里ちゃんも優紀ちゃんも大ファンっす!!」
幸二 「何ですかあんたは!!アニメキャラなら誰でもいいんですかっ!?釣りで言うならほとんど『入れ食い状態』だよっ!!」
アナウンス 「4番 夢見有子(ゆめみゆうこ)さん。17歳の高校2年生です。」
如月ファン 「わっ!この子かわいいっ!オドオドした態度がたまらないっ!胸キュンものっ!」
幸二 「やめてくださいよ!如月さんはさっきの子にご執心だったじゃないですかっ!!ロリコンの領域にまで進出してくるなんて、守備範囲広すぎるんじゃー!」
アナウンス 「5番 水谷明美(みずたにあけみ)さん。22歳 サービス業」
如月ファン 「うおおおおーーーーっ! きょにゅううう〜っ!!」
幸二 「何なんですかその太字は!あんた、女はチチさえデカれけばいいと思ってません?僕はその点、チチのデカさなんかには惑わされず、うー、チチよあなたは偉かった。ハレホレ、ヒレハレハレ〜」
結果は同じなのであった。
アナウンス 「6番 エレノア・レアハートさん。17歳 アメリカからの留学生」
如月ファン 「わわっ!本場のパツ金だ!これも捨てがたいかも!!」
幸二 「アメリカに住んでたら、パツ金くらいゲップが出るほど見てるでしょーが!ダボハゼですかあんたは!目の前に女のアニメキャラが出てきたら、とりあえず食いついてませーーん!?」
この騒ぎよう、どう考えても会場の迷惑である。
アナウンス 「7番 香書院麗羅(こうしょいんれいら)さん。19歳。なんと、あの香書院財閥のお嬢様です」
幸二 「こらっ!これまで超ハイ・テンションだったのがいきなり下がっちゃったじゃないか!だいたい、香書院のネーちゃんだけ紹介文が違うじゃないのよ!特別扱いするんじゃないよっ!!」
如月ファン 「そうだそうだ!いくらアニメキャラでも根性ババ色のタカビー女に用はない!お前なんかに見向きするのは悪趣味のノンフリークくらいなもんだっ!」
ナビゲーターがその場にいないのをいいことに、またもや言いたい放題だ。
アナウンス 「8番 如月ハニーさん。17歳。聖チャペル学園の2年生です」
幸二 「おっ!待ってました!!ハニーちゃーーーん!」
如月ファン 「絶対投票するよーーーっ!!愛してるよーーーっ!」
幸二 「何言うんですかっ!ハニーちゃん愛してるのは僕もですっ!!」
如月ファン 「何をちょこざいな!私のハニーちゃんへの愛は太平洋をはるかに越え、日本まで軽々届く位のものなのだ!」
ハニーが登場したとたん、またもやスーパー・ハイテンションなモードに突入する二人。
幸二 「これは異(い)な事を!!『そつじ』ながら、ハニーちゃんへの愛は僕の方が上だと思います!」
如月ファン 「あんたホントに現代人だろうな!時代劇の見すぎじゃないのか?!『そつじ』なんて、一般のブラウザで文字化けしそうな言葉使うんじゃないよ!結局使えなくなってショボい平仮名表記になっちゃってるじゃないか!だいたい君はボギャブラリーが堅すぎるんじゃ!!」
幸二 「女の好みもひっくるめて、如月ファンさんが軟弱すぎるんですう!」
如月ファン 「言ったな!日本でしか生息できない『胃の中の買わず』め!悔しかったらアメリカに住んでみろ!」
幸二 「格言は僕の専売特許なんだ!人の持ちネタ取るんじゃないよっ!だいたい漢字が間違いまくってるってば!それを言うなら『井の中の蛙』だろが!!」
如月ファン 「揚げ足取るな!私が投票するからコントローラー貸しなさい!」
幸二 「言語道断(ごんごどうだん)!傍若無人(ぼうじゃくぶじん)!!これは僕が!!」
もみ合ううちに、はずみでコントローラーのボタンが!!
如月ファン・幸二 「あ!!」
アナウンス 「今投票がされました。結果は・・・おお、優勝は7番、香書院麗羅(こうしょいんれいら)さんです!!香書院さん、今のお気持ちは?」
麗羅 「当然の結果が出ただけですわ。会場の皆さんは、美しいワタクシの姿が拝めるだけで幸せというものですわ〜」
如月ファン 「わーーーーーっ!やってしまったああ!!」
幸二 「うそっ!マジっすかーーーーっ!!!」
仰天する二人。しかし、あとのまつりというもの。
ハニー 「負けちゃったあ・・・今度は変身も考えなきゃ。でも、何であたしが落選しちゃったんだろ・・・」
如月ファン 「ううっ・・・こっちも泣きたい・・・でも本当のことは死んでも言えないっ!」
幸二 「『断腸の苦しみ』、『艱難辛苦(かんなんしんく)』、『臥薪嘗胆(がしんしょうたん)』・・・」
麗羅 「おほほほほほ〜!!無駄ですわ〜!!コンテストなんて最初から結果が決まっていましてよ、ワタクシが一番って。その辺のザコピーな女どもに、美の化身たるワタクシが負けるわけありませんもの〜!!おーーーっほっほっほっ!!」
控え室にふんぞり返っていた麗羅は、余裕の高笑いだ。
如月ファン 「ぐぐぐ、こ、このやろ〜!!」(殺意)
幸二 「て、天誅(てんちゅ)〜っ!!」(殺意)
幸二氏は、殺意の抱きかたからして時代がかっている。しかし考えてみれば、ほとんどこれは逆恨みの殺意というもの。
ミスコンの悪夢は早く忘れてしまいたい。一行はイベント会場へ足を踏み入れた。そこには、
団兵衛 「ハニーちゃーーん!いらっしゃーい」
ハニー 「あら、おじさま。ここで何してらっしゃるの?」
団兵衛 「実はな、3日後に世界的大歌手のサラ・マーシャのコンサートがあるんじゃ。早いことチケットをゲットしておこうかと思ってのう。ハニーちゃんも一緒にどうじゃ?」
如月ファン 「わわ!団兵衛さん!!ハニーちゃんは今日は一日、私たちと島を回るんですよっ!横取りしちゃダメっ!!」
この通り、ハニーの行くところすさまじい争奪戦が繰り広げられていく。これに加わらないのはノンフリークくらいなものであろう。
ハニー 「今日はほんと、ムシャクシャすることばっかりなのよね!これに参加して大暴れしてさ、スッキリしようっと」
如月ファン 「うわっ!さすが空中元素固定装置!着替えが早い!」
幸二 「えっえっ!!まさかここは、あの『女子プロレス大会』!?」
美紅も参加した、懐かしの会場である。
リングアナ 「128パウンド・プロレスラー、紅ヒカル〜!!」
幸二 「プロレスラーとしてハニーちゃんが出場するとは思わなかったなあ」
如月ファン 「うーん、すごい筋肉だよね〜。最近の永井先生の好みがこういう傾向だよなあ。こりゃあ強いよ」
リングアナ 「青コーナー、119パウンド・お嬢様。八木村弓華〜っ!」
如月ファン 「なんだなんだあ?やけに大人しそうな子が出てきたぞ。筋肉モリモリのレスラーハニーが対戦したら、全身の骨が折れちゃうんじゃないの?」
幸二 「そうですよねえ。マジで小柄なお嬢様だし・・・えーっと、なになに?八木村選手のプロフィールは・・・」
幸二 「八木村家は代々、古来より伝わる古武術の宗家・・・・うわあああーーーっ!こ、これはヤバイっ!は、ハニーちゃんがあああ!!」
パンフレットを放りあげて、幸二氏が絶叫した!!
だがその声は、リング上のハニーには届かない!ハニーが攻撃をしかけたその瞬間、
弓華の体が、音もなく横に動いた!!
ドグワシャッ!!
「・・・・・・・・・・・」
会場が一瞬シーンと静まり返ったあと、怒濤のような歓声がわき起こった!まさにあっという間の出来事である。ハニーが弓華に突っかかったと思われた瞬間、彼女は体の向きを変えたかと思うと、ハニーの手を逆につかんで投げ飛ばしたのだ。あまりにも鮮やかな技の切れである!
如月ファン 「うわあああーーーーっ!何なんだ今のは!!ハニーちゃんの攻撃がかすりもしないじゃないか!!あんなものすごい勢いでふっ飛ばすなんて、あの子、小さな体のくせになんたる怪力!?」
幸二 「違うっ!ハニーちゃんの力を利用して投げているんだっ!!ハニーちゃんが攻撃した瞬間、あの子は体(たい)を開いて攻撃をかわし、攻撃に来たハニーちゃんの力をまるまる利用して反撃しているっ!あの子の古武道は本物だっ!!」
やっとのことで起きあがったハニーは、ムキになって弓華選手に突っ込んでいく!
ハニー 「たあああーーーっ!」
相手が小柄な女の子であることも忘れ、ジャンプしての空手チョップ!ハニーは本気だ!!
だがその時、弓華の目がきらりと光った!!
弓華 「八木村流奥義!双龍(そうりゅう)落とし!!」
なんと、ハニーの手刀を受けとめた弓華が、体ごとコマのように高速回転し、ハニーを上空高くふっ飛ばしたのだ!!
ハニー 「きゃああああーーーーっ!!」
カーン!
もしこの時ハーフタイムのゴングが鳴らなかったら、いくらハニーとは言え負けてしまっていたことだろう。だいたい、変身してプロレスラー並に鍛えられた肉体をしていなかったら、さっきの奥義「双龍落とし」を食らった時点で病院送りというもの。
ハニー 「じょ、冗談じゃないわよっ!何よあの子、メチャクチャ強い!変身して戦うしか勝てそうにない」
如月ファン 「これだけ人の目があるから、それは無理だ!しかし武道ってのは本当に恐ろしいなあ!管理人のノンフリークが何かと言うと格闘技ネタ出すので閉口してたけど、こうやってホンモノを目にするとすごさを実感しちゃう!」
幸二 「ふふふっ!皆さん心配には及びません!八木村弓華、破れたり!!」
ハニー・如月ファン 「えっ!?」
幸二氏の自身満々の発言に、二人がすっとんきょうな声をあげた。
ハニー 「幸二さん、この期に及んでそんななぐさめを言ってもらっても・・・」
如月ファン 「そうだよ、だいたい『八木村弓華、破れたり〜』なんて、モロ時代劇のセリフだぞ。『宮本武蔵』と番組間違えてるんと違う?」
幸二 「いいえ!これは格闘技の観点から言っていることです!ちゃんと筋も通ってますよ!八木村選手の技は確かにすごいが、『入り身(いりみ)』が不完全だ!」
如月ファン 「え?『入り身』って?」
幸二 「簡単に言うと、相手の攻撃をかわす瞬間のことです。ハニーちゃんが最初の攻撃に行った時に八木村選手はこともなくかわしましたが、体が横にたくさん動きすぎです!本当を言うと体半分で十分なのに、自分の肩幅くらい横に動いてしまっています」
ハニー 「ず、ずいぶん専門的な観点なのねえ!でも、体がたくさん動くほど相手の攻撃がかわしやすいじゃないの」
幸二 「かわしただけじゃダメなんですよ。次に自分が反撃しなきゃいけないんだから。八木村選手は体を大きく動かしてしまう癖があるから、ハニーちゃんに対して反撃している時も、相手との距離が開いちゃってるじゃないですか。合気道なんかだともっと体を密着させて、背中合わせになるような状態に持っていってそれから反撃するんです.相手との距離が短くて、しかも背中合わせだったら絶対相手の攻撃は届かないでしょ?八木村選手の場合は距離が50センチ近くも開いちゃってるから」
ハニー 「そうか!取られた手の反対側の手から、パンチが繰り出せるんだ!!」
幸二 「奥義『双龍落とし』にしても、両手で受けとめてしまっているじゃないですか.この状態なら八木村選手の胸から下はがら空きだ。本当だと片手で相手の腕を上にそらすように跳ね上げて、それより前にまず自分が相手側に半歩踏み込んで、先制の一撃をお見舞いしてなきゃいけない。技を受けてから反撃するんじゃなくて、理想を言うと最初の瞬間で完全に勝ってなきゃいけないんです!」
如月ファン 「ひえーーーっ!あんた、ひょっとして格闘技オタク?」
カーン!
後半早々、また八木村選手が手を取りに来た!しかし今度は、
ハニー 「確かに!空いた右手で攻撃が出来るわっ!!」
体をねじったハニーが、うなりをあげてチョップを繰り出す!弓華との距離が空いているため、十分加速がついた重い一撃だ!幸二氏の主張するように、もしもっと間合いが狭かったなら、こんなに存分に加速をつけたパンチを繰り出すことは出来なかったであろう!
バキッ!!
弓華 「ぎゃっ!」
もともと体力的にはハニーが圧倒している。これは効いたあ!!
幸二 「一気にいけーーーっ!一気呵成(いっきかせい)!!疾風怒濤(しっぷどとう)、風林火山(ふうりんかざん)!!」
ハニー 「とりゃあああっつ!」
うなりをあげて、ハニーのハンマーパンチが炸裂する!!
ドカッ!
レフェリー 「1、2・・・おおっ!これはいかん!テクニカルKO!!紅ヒカル選手の勝ちーーーっ!!」
まさにあっという間の勝負であった。本当を言うと勝敗というのはこのように、ほとんど触れ合った瞬間に決してしまうものなのだ。そのあたりが武術の恐ろしさでもあり、厳しさでもある。
如月ファン 「ひ、ひええ!前半のお気楽な展開から一転して、ガチンコ勝負になってしまった。こんなにマジな戦いになっていいのかよ!?」
幸二 「PCとか格闘技とか料理とか、やたら詳細ですもんね〜このサイト。ほんとにここ、魔女っ子サイトなんでしょうかね?」
幸い八木村弓華はすぐに元気を取り戻した。失神状態ながらきれいに受身を取っていたのが幸いしたようだ。普通の選手なら大怪我をしているところである。
如月ファン 「でもハニーちゃん、ちょっと本気出しすぎ。次の相手はセーブしてね。何しろ生身の人間が相手なんだから」
ハニー 「わっ!ほ、ほんとよね!!弓華ちゃんには悪いことしちゃったわ、あとで謝っとこう。決勝も6分くらいの力でやるわね」
いよいよ次は決勝である。気になる相手は?
リングアナ 「青コーナー、120パウンド・タカビー。香書院麗羅(こうしょいん・れいら)〜!!」
如月ファン 「おいおいおいおいおい!!」
幸二 「マジっすか!こ、香書院って、午前中のミスコンで如月さんと僕が投票ミスして優勝させちゃった、あの超タカビー女っ!!??」
ハニー 「なんですってえええーーーーっ!?」
如月ファン 「い、い、いや実はですね、これは少々手違いというものでして、あのその、は、ハニーちゃんっ!あのタカビー女の香書院に、ちょっと一言言ってきていい?」
その場をつくろうのに必死の如月ファン氏。冷や汗をダラダラ流している。
如月ファン 「おい、香書院!!おまえ、お嬢様のくせに、こ?グエッ・・・ホゲッ・・・ヒビャッ・・・ムニーッ」
もともとハニーの怒りをごまかすためにとっさにとった行動である。途中で何が言いたいのかわからなくなって立ち尽くしてしまう如月ファン氏。すると、
バチッ!ボカッ!!バキッ!!グシャッ!!ビタンビタン!!
麗羅 「おーーーほっほっほっ!!無駄ですわ〜〜っ!!」
如月ファン 「トボトボ・・・・ひかるちゃ〜ん!カタキ取って来てぇ〜ん(涙)」
ハニー 「・・・・バカ」
救いようのない展開である。
リングアナ 「レディ、ゴー!!」
カーン!
ハニー 「たあっ!」
いきなりの空中戦をしかけるハニー!さっきまで『6割の力で戦う』などと言っていたのに、全力でぶつかってきた。やはりミスコンの遺恨が尾を引いているのか。
如月ファン 「あれっ!?」
幸二 「えっ!えっえっ??」
両人ともびっくり!麗羅は余裕でハニーの攻撃を迎え撃っている、というか、ハニーの体が落ちてくるのを待ち構えているに等しいのだ!
麗羅 「はあーーーーーっ!!」
麗羅 「八掌拳(はっしょうけん)!!」
バキッ!!
ハニー 「うわーーーっ!!」
如月ファン 「な、何なんだあの女は!?まるで『ドラゴンボール』じゃないかっ!!素人離れしているぞ!何であんな女がエネルギー弾なんか放てるんだ!?おいっ!さっきの子みたいに隙はないのか?」
幸二 「そ、それが、ないんですよ、全くどこにも隙がない!技の切れも普通じゃない、というかカンフーの達人、マスタークラスだ!ど、どうしてこんなことが?!」
予想外の展開に大ピンチのハニー選手!財閥のお嬢様である麗羅の異常な強さの秘密は何なのか?ハニーはミスコンに引き続いて、プロレス大会でもタカビー女に完敗してしまうのだろうか!?
第7ステージに続く!続きをお楽しみにね!!
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