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小説・魔女っ子大作戦2
外伝・
キューティーハニー・
エフエックス・リローデッド


青ライン

「小説版・魔女っ子大作戦2・外伝」
 キューティーハニー特別編 「キューティーハニー・エフエックス・リローデッド」

パート8  「悪夢ふたたび」
       

香書院麗羅とのすさまじいカンフー対決を制し、アルティメット大会に優勝したハニー。ところがこの大会は、パンサークローの人材発掘のためのイベントなのであった。会場からすぐ姿を消したシスタージルは、何か他に大規模な計画を進めているようだ。それは一体?ハニーの前に立ちはだかったジャグラーパンサーは倒せるのか?

ジャグラー 「おっと、ここから先には行かせないよ!」
ハニー 「何を言っても無駄なようね」
早速開始されるジャグラーパンサーとの戦闘!しかしハニーにはさきほど、カンフーのデジタルデータがダウンロードされている!これは強い味方だ!!

如月ファン 「おっと!例の応援画面だな、まかしといてくれっ!!」
幸二 「昔の人は言いました。『三人よれば文殊の知恵』、ファンが二人よればハニーは無敵、あらあら、これは字余り、あなかしこ」
声をそろえて

如月ファン・幸二 「がんばれーーーーっ!ハニーーーッ!!」

ジャグラー 「うぎゃあっ!!」

ジャグラー 「うわおーーーーーーっ!!こうなったからには、きさまに勝ち目はないぞ!」
たちまち追い込まれて獣人化するジャグラーパンサー。

幸二 「すごい!僕らの声援のパワーも加味されてるけど、何よりさっきダウンロードしたデジタルデータが効いているんだ!ハニーちゃんの動きがメチャクチャいいよ!いい加減でお調子者に思えるけど、ノンフリークさんの腕ってなかなかのものなんだなあ!!」
如月ファン 「ハニーちゃん!向こうが変身したなら、こっちも変身だっ!」
ハニー 「ハニー、フラーーーーッシュ!!」


幸二 「わっ!何これ!?こんなハニーちゃん見たことないっ!珍しいバージョンなのでは?」
如月ファン 「名付けて『コマンドハニー』!武器も豊富だし強いんだぞ!その腕をとくとご覧あれ!!」
確かに以前彼女がこの姿に変身したときは、その場には如月ファン氏しかいなかった。幸二氏が驚くのも無理はない。

ジャグラー 「てやあああっ!!」
ジャグラーパンサーがトランプのカードを発射した!先ほどその一枚がコンクリートの壁に突き刺さったのを見ても分かるとおり、何でも切断する恐怖のカッターになっている!しかしハニーは!

ドガガガガガガ!!

幸二 「どっひゃーーーーっ!マシンガンで全部カードを撃ち落としたあ!」
如月ファン 「どうだ!強いだろう!?コマンドハニーは!?」

幸二 「で、でも、あんな強力な銃火器持っていたら、直接パンサーをあれで攻撃すりゃいいじゃないですか。あれで撃ったらパンサーの怪人なんか一発で蜂の巣なんですけど〜」
如月ファン 「ううっ!!・・・・た、たしかにそれは厳しいツッコミだ・・・」

バキッ!!
ジャグラー 「ぐあああっ!!」

幸二 「如月さん、やっぱりケリ入れるよりも、直接あの銃で撃ち殺した方が早いのでは?」
如月ファン 「そ、それはそうだが、この手の番組のお約束ってヤツだよ。『ウルトラマン』でも結局、登場してすぐにスペシューム光線浴びせたら怪獣はドッカーンと吹き飛んでおしまいなんだが、それをやったら番組が早く終わりすぎて、ずーっとスポンサーのCM流してなきゃいけなくなるでしょう?だからハニーも散々怪人をいたぶってからトドメさすのよ。でないと戦いに重みがないっていうか・・・」

幸二 「じゃあ、ハニーちゃんはひそかにSに目覚めてんですかね?そんなにいたぶるのが好きなら?」
如月ファン 「いやそうじゃなくて、彼女は典型的なMに目覚めた女でありまして、シスタージルに責められてアヘアへ言っているのを見て、ファンは興奮する・・・って、そんなことどうでもいいでしょーーーが!とにかくハニーちゃん、キューティーハニーに変身だあ!」

ハニー 「ハニーーーフラーーーーッシュ!!」

幸二 「うおおおっ!この変身のクオリティ!作画のきれいさ!!生きててよかったああ!」
FXゲーム版の変身シーンを初めて目にする幸二氏、やはり感動で泣いている。

ハニー 「うっ!しまったあ!!」
これまでの楽勝ペースに気がゆるんだのか、一瞬の隙をつかれてしまった!ジャグラーの放ったトランプカードがハニーの周りを取り囲む。これでは身動きがとれない!!

ジャグラー 「死ねえっ!!」
ハニー 「きゃあああっ!!」

如月ファン 「うわーーーーっ!ハニーちゃんが焼け死ぬーーーーっ!!」
幸二 「如月さん、もう一回やろうっ!!せーの!!!」

如月ファン・幸二 「がんばれーーーーっ!ハニーーーッ!!」

ハニー 「よっしゃああ!くらえーーーっ!!」
大声援を受けて勢いついたハニー、上空高くジャンプして大反撃だ!!

ジャグラー 「ぎゃーーーーっ!し、しかし、こ、この仇はすぐ、ジル様が何倍にもして、取ってくれるっ!うぎゃーーーーっ!!」

断末魔の悲鳴と共に消し飛ぶジャグラー。

如月ファン 「げほげほ。うーっ、参ったな。あの野郎、体中ガソリンタンクみたいなもんだったんだ。派手に爆発しやがって、こっちまでチリチリ・・・」
幸二 「げほげほっ!で、でも、ジャグラーが最後にやけに自信ありげに言ってましたよね。『この仇はすぐジル様が取ってくれる』って、しかも何倍にもして?どういう意味だ?」

ハニー 「あのジルが、あたしと闘わずにすぐ姿を消すなんておかしいわ。何か別にとんでもないことを計画しているのではないかしら?」


翌日、リゾートホテルの一室にて

幸二 「如月ファンさん、すごいですね〜!ハニーちゃんの協力をするために自分でパソコンまで購入して、シスタージルの計略をさぐるんですか。」
如月ファン 「え?あのう、うん、まあ、そんなところだ」

幸二 「『金は出すから機材買ってきてくれ』って頼まれたのはいいんですけど、何しろこのゲームの世界って1995年なんですよね。だからWindows95モデルがいいんだけど、如月さんの予算の関係でこうなっちゃったのよ」

如月ファン 「なんじゃこりゃ?あのねっ!私はMacユーザーなんだよっ!それなのになんでわざわざWindowsマシン買って来るんだよっ!」
幸二 「だってこの島のパソコンショップ、Windowsしかないんだもん!そろそろマイクソ・ソフト社の占有が始まる頃だから、へんぴなところじゃMac取り扱わなくなってきてるしさ。しゃーないでしょうが」


Windows3.1マシン!

如月ファン 「な、何だあ?やたら古くさいパソコンじゃないの?こ、これが15万もしたわけ?」
幸二 「あのね!パソコンの世界は日進月歩どころか秒進分歩ですからね、これでも95年当時じゃ結構ハイスペックなマシンなんですよっ!富士通のFM-Vディスクパワー、Windows3.1モデル。Windows95が脚光浴びているから、OSも一つ前のスペックだしとってもお買い得だったのよ。Windows95にこだわるなら、この頃のマシンじゃ30万以上しますよ。これなんかCPU133MB、メモリ8M、ハードディスクなんかわずか400Mだけど、それでも15万したんだから」

如月ファン 「ちょっと待て!そんなの今じゃゴミ以下の性能じゃないか!?何でそれがそんなに高いのよ!?」
幸二 「何を言うんですか。これでも当時は相当な性能ですよ!それだけPCの性能が劇的に進歩したって事じゃないですか。あ、それからモデムとインターネットね、これもつながるように準備しましたよ。モデムはありったけ買ってきたのね。しめて5万円」


懐かしのモデム

如月ファン 「うわっ!古くさーーーっ!こんなに買ってきてどうするんだよっ!あわせて20万もしたわけ?人の金だと思ってじゃんじゃか使ってない?もう信じられないっ!?」
幸二 「だってどのモデムがちゃんと働くか、やってみないと結構分からない時代だったんだもん。とりわけパソコン通信ソフトとの相性もあるし」


有名なWTERM

如月ファン 「な、なんだあ?これは??」
幸二 「知らないんですか?パソコン通信ソフトの定番中の定番だった「WTERM(ダブルターム)」ですよ。これだけはフリーソフトでそろえたんですよ。でないともっと予算がオーバーしちゃう。本当を言うと『まいとーく』買いたかったけど、あれは3万もするソフトだから」
如月ファン 「ぱ、パソコン通信っ!何それ?インターネットはできないの??」

幸二 「あんたホントにPCのこと知らないんですね!この時代インターネットはなくはないけど、圧倒的にパソコン通信の方が主流だったんですよ。ニフティサーブとPC-VANが二大勢力で、みんなモデムつないでコチコチと文字データ主体のやりとりしてたのよ。ああ、懐かしいなあ〜。文字だけでログインして各種のサービスを受けるわけ。ほんの数年前なのにもう大昔の事みたいだ。」

懐かしそうにパソコン通信ソフトを操作する幸二氏。確かにこの「キューティーハニーFX」のゲームが出来た頃はこういう通信スタイルが主流で、如月ファン氏がけなしまくっている装備も、当時としては結構ハイスペックなシロモノだったのである。


WTERMの起動画面

幸二 「はい、準備完了っすよ!起動画面が出たし、いつでもOK。で、どこにつなぐんですか如月ファンさん?」
かたわらの如月ファン氏を見ると、いそいそと電話をかけている。

幸二 「あらま。そう言えばフロントにかけ合って、わざわざ今日は2回線こっちにまわしてもらったんだっけ。電話代もかなりつきますよ。しかしファンの鏡だなあ。こんなに元手使ってハニーの捜査に協力するなんてねえ。で、どこにつなぐんです?」
如月ファン 「ノンフリークさんのところの、自前サーバ!!」
幸二 「へ??なんで?」
事情がさっぱりつかめず、困惑する幸二氏の耳に聞き慣れた声が飛び込んできた。

ノンフリーク 「はい、こちらオペレーター。いやはや参りましたねえ。如月ファンさんのド根性には脱帽ですよ。こんなに大金を投入してもお宝画像を見たがる人って、いるんですねえ」
幸二 「は?お宝画像?どういうことっすか!?」

如月ファン 「うひゃひゃひゃひゃ!これで私の完全勝利だっ!幸二君、いいかね!私はこの間の戦慄の体験以来、夜も寝ないで昼寝して、あの戦慄のエージェントに殺されずにお宝画像を拝むにはどうしたらいいか、考えてきたのだっ!!」
幸二 「つ、つまりあんた、ハニーちゃんの捜査の協力なんてのが目的じゃなくて、18禁お宝画像を楽しむために、20万も出してパソコン一式購入したってこと!?」

あまりのことに幸二氏は口をあんぐりと開けている。ここまでの熱意がなければ、とてもあのような大コレクションは構築できないのは事実であろうが・・・

如月ファン 「ははははは!その通り!!エージェントが私たちを襲うには、私たち以外の人間が近くにいないといけないわけだ。この間はホテルのフロントの男が体を乗っ取られて、1秒で戦慄の青い女になって私は危うく殺されかけた。それに比べて今日のこのシュチエーションはどうだ!」

幸二 「おおっ!確かに部屋には僕たち二人しかいない!部屋には鍵がかかっている。ルームサービスが来てもドアを絶対開けなかったら、エージェントは入ってこられないっ!しかもノンフリークさんとはアナログ電話を使って通信していて、盗聴の心配もない!完璧だ!あまりも完璧すぎる!スケベな下心というものは、こうまで完全無欠な計画を立てさせるものなのかーーっ!」
感激のあまり、幸二氏も目を潤ませて拍手をしている。

ノンフリーク 「さあて、じゃあ大枚はたいた如月ファンさんの熱意にこたえて、あんたたちがすっ飛ばしちゃった未公開シーンを解説しちゃいましょう。あなた方はやみくもにパートナーを連れ歩いているだけだから、パートナーとの恋愛度数が上がらないんですよ。」
ノンフリークが解説をはじめると同時に、パソコンの画面に懐かしい子の姿が映った。


幸二 「わっ!こ、これは!!」
如月ファン 「美紅ちゃん!君はどこにいるんだ!!」

ノンフリーク 「そーです、これが藤原美紅です。デフォルトの美紅はこんな格好をしていますが、恋愛度数が上がると別のスタイルに代わるのよね〜」

如月ファン 「あっ!美紅ちゃんのポーズが違うっ!!」
ノンフリーク 「そうですよ、これはハニーさんにしても同じなんですね」

ノンフリーク 「多分これまであなた方が目にしたハニーさんは、こんな格好で一緒に島を回ってくれていたはず」
幸二 「うん、確かにそうだ」

ノンフリーク 「これは3段階ある恋愛レベルの最高の場合ね。ほら、ハニーさんが顔を赤らめている」
如月ファン 「わーーーーーっ!本当だっ!ハートマークもいっぱいっ!!」
幸二 「ノンフリークさんっ!じゃあ、パートナーの女の子の恋愛度数を上げると、一体どうなるのっ!」

ノンフリーク 「だいぶ違いますよ。たとえば『リローデッド2』のラストで、如月さん、あんた美紅に超カゲキにぶたれたでしょう?」
如月ファン 「そ、そうなんですよ。マジで痛かったのよ!めちゃ涙目になった!!」

ノンフリーク 「ところが、恋愛度数が1ランクあがってると、美紅は『シャワーも一緒にどう』って言ってもぶたないし、3サイズは教えてくれるし、しかもシャワー室のガラス越しに彼女の○ードシーンも拝めちゃう」
幸二 「う、うそっ!そ、そんな夢のようなことが!!」
ノンフリーク 「ウソじゃありましぇーーーん!!」

ノンフリーク 「ほらね」
如月ファン 「わーーーーーっ!エロいっーーーーっ!幸せーーーーっ!!」
幸二 「マジだ!本当なんだっ!じゃ、じゃあさらにラブラブ度数が上がって第3レベルになったら!?」

ノンフリーク 「本当に一緒にシャワー浴びてくれるのね。美紅ちゃん、生まれたまんまの姿で」
如月ファン 「わわわーーーっ!ぎゃーーーーっ!鼻血ブーになりそうーーーっ!!」
幸二 「の、ノンフリークさん!恋愛度数あげるにはどうしたらいいのっ!そのコツ教えて!!」

ノンフリーク 「一つはミスコンなんですよ。ミスコンで優勝させると、当然彼女のラブラブ度はあがりますよね」
如月ファン 「おおっ!ハニーちゃんを優勝させたらこんなシーンが出るのかっ!返す返すもぬかってしまった!!」

ノンフリーク 「もう一つは、皆さんきれいにパスしちゃったんだけど、公園で動物を拾うってイベントがあるんです。面倒くさいからパスしがちなんだけど、あれが意外に重要。猫、犬、猿、アシカと拾っていって、最後にはメガネで太ったオタク男を拾います。」

幸二 「げげっ!そんな気持ち悪いヤツ拾いたくないっ!!」
ノンフリーク 「それをぐっとガマンして拾わないといけないのよ。やっぱりあんた達このゲームの完全クリア、無理そうだなあ」

ノンフリーク 「藤原美紅の場合も、実はちゃんとミスコン大会に出場させられるんですよ」
如月ファン 「えっ!ホントっ!!どこ?どこに美紅ちゃんがいるのよ?」

ノンフリーク 「目が悪いなあ。ほら、ちゃんと出てるじゃないですか」
如月ファン 「わっ!本当だっ!ありし日の美紅ちゃんの勇姿。とほほほほ、さらわれた今となってはこの写真を見るのがつらいなあ」

ノンフリーク 「彼女を優勝させると、こうなるわけね」
幸二 「ああ、美紅ちゃん・・・元気な頃の彼女の笑顔を見ると、哀れで胸が張り裂けそうだ・・・」

ノンフリーク 「でも実はね、私はほとんどの場合別のキャラに投票しちゃってさ、彼女は落選してるんだなあ。だからこうなっているケースがほとんどなのよ。さすがにミスコンに落選しちゃうとショックみたいだよね〜。ま、しょせんは人ごとですからして、あははは」

如月ファン 「ううっ!!うぎぎぎぎぎ!!(怒)」
いくら自分の好みじゃないとはいっても、美紅に対するノンフリークの仕打ちはどうだろう。見るも哀れな美紅の姿を見て、激怒する如月ファン氏。顔はもう真っ赤である

ノンフリーク 「さてここで問題でーーす!私はいつも誰に投票していたのでしょーか!?その1・香書院麗羅、その2・香書院麗羅、その3・香書院麗羅。正解は1の香書院麗羅でしたー!うーん、クソ生意気な態度といいツンと澄ました高慢さといい、ポイント高いっすよね〜!絶対美形っすよね〜!!うちのカミさんと結婚してなかったらプロポーズしたい!あ?うちのカミさんが麗羅に相当カブッてるから一緒だって?これは言えてるだけに少々キツいね〜!あっはっはっはっはっ!!」

幸二 「うぐぐぐ!!や、やっぱり麗羅に投票していたのか!だいたいどの番号選んでも結局は麗羅が優勝じゃないか!し、しかも天使のような美紅ちゃんには見向きもせず、根性ババ色の麗羅ばっかりひいきしやがって!!て、天誅(てんちゅう)〜っ!!(激怒)」
幸二氏のこめかみも、ピクピクけいれんしている!

ノンフリーク 「落選した藤原美紅をミスコンの会場の前でなぐさめると、こうやって力なくニッコリするんだけどね。ま、麗羅が相手だからあきらめてもらうしかないわね。あははは・・・・・あり?なんか電話ごしにそっちからすごい殺気が発せられているような気がするのは、気のせいなのでしょーか?」

如月ファン 「て、てめえーーーっ!このやろーー!!現実世界に帰ったら殺してやるーーーっ!!(殺戮モード)」

ノンフリーク 「うわっ!シャレですよシャレ!!そんなにマジに怒らなくてもいいじゃないの!分かりましたよ、お宝画像お見せすりゃいいんでしょうが。藤原美紅の場合も、ハニーと同様にプールでのイベントがあるんですよね」

如月ファン 「えっ!美紅ちゃんにもプールのイベントがあったの!?」
幸二 「マジっすか?じゃあ美紅ちゃんの水着姿が、ばっちり!?み、見たいーーーっ!」
さっきまであれほど怒っていたのに、スケベシーンの話になると急に色めき立つ両氏。これもまた悲しい男のさがである。


ノンフリーク 「藤原美紅の場合も、ちゃんと3バージョンの着替えがあるんですよね。これが第1レベルね」
如月ファン 「うっ!美紅ちゃん、かっわいいーーーっ!!」
現金なモノで、二人とも目がハートマークに変わってしまっている。

ノンフリーク 「そしてこれが第2レベルね。かなりお色気度数高くなったでしょう?」
幸二 「おおっ!ナイスバディ!!目の保養になるーーーっ!」
如月ファン 「の、ノンフリークさんっ!!第3レベル見せて!第3レベルーーーっ!!」


ノンフリーク 「はーい!本日の出血大サービスーーーっ!!これが第3段階だっ!!」
如月ファン 「うわおーーーーーーっ!ノンフリークさん、愛してるよーーーっ!!」
幸二 「きゃーーーーっ!やったーーーっ!!あんたは世界一のオペレーターだーーーっ!!」
・・・さっきまでの二人の怒りはどこに行ってしまったのだろう?

ノンフリーク 「はははは、さすがにこれは受けましたね〜。じゃあお待ちかねのハニーのお宝画像といこう!これが皆さんご存じの第1レベルだ」
幸二 「分かってるって!それはいいから、早くハニーちゃんの第3レベルを!!」

ノンフリーク 「ま、そう焦るんじゃないっすよ。何しろハニーの第3レベルは、藤原美紅よりよっぽどカゲキ!あれだったら何も着ない方がはるかにマシってくらいエッチ!それくらい鼻血ブーよっ!!」

如月ファン 「うおおおおーーーーっ!想像しただけで鼻血がっ!!ノンフリークさーーん!早く、早く早く早く早く!!早く見せてーーーーっ!!」

ノンフリーク 「ぎゃはははは、如月さん、何しろあんた20万もつぎ込んだんですからね、そりゃもう・・・・・・」

ピー・・・ガーガーガー

如月ファン 「あれ?通信状況が悪くなったぞ?もしもーし、ノンフリークさーーん?聞こえないんですけどー!!」
幸二 「き、如月さんっ!!出ますよ、次の第3レベルが!!」
如月ファン 「おおっ!!いよいよハニーちゃんの超マル秘ショットが拝めるのねーーーっ!!ああ観音様弁天様ーーーっ!!素晴らしいーーーーっ!!」

パソコンの画面が次のショットに切り替わった。


如月ファン 「きゃーーーーっ!すて・・・あれ?ハニーちゃんの水着姿のところだけがブレてない?」
幸二 「これじゃさっぱり分からないじゃないの!どうなってんの!」

ところが、そのブレたハニーの画像が、一瞬のうちに形を変えたではないか!


そして・・・



エージェントノン

「こんにちわ、如月ファン君。性懲りもなくまたやっているのか。あーん!!(怒)」

如月ファン 「ぎゃああああーーーーっ!え、え、え、えーーーーーーっ!!」
幸二 「エーージェントが、ぱ、ぱ、パソコンの中にーーーーーーっ!!ハニーちゃんの絵がエージェントに変わったあああーーーーっ!!」
二人が腰を抜かしてひっくり返った。悪夢にまで出てきたエージェント・ノンが、なんとパソコンの画面の中で動いているではないか!!

如月ファン 「ど、ど、どうしてこんなことがっ!!アナログ電話だから盗聴できないんじゃないのかーーーっ!!なんでこんなとこまで出て来るんだっ!お前悪霊か何かかっ!?」
涙を流しながら絶叫する如月ファン氏。

エージェント・ノン 「甘いなあ如月ファン君。ニフティやPC-VANといったパソコン通信ネットにつないだが最後、監視システムには丸分かりなのだ。パソコン同士をハッキングするのはきわめて簡単だからな。しかし君のスケベ根性も筋金入りだな。なんなら本物の針金を体に突っ込んで高圧電気流してやろうか?あーーん!!」
ドスの利いた声ですごみをきかせるエージェント。だがその時、幸二氏が如月ファン氏の腕をつかんで言った。

幸二 「待てよ!この前とは状況が違うのでは?この間はフロントの男がハックされたけど、今度はエージェントはパソコンの中にいるだけだ。この部屋には僕たち二人しかいないから、ひょっとして・・・」

如月ファン 「おっ!そうか!!そうかそうか!つまりこの女は今度は、パソコンの中から出てこれないんだ!なあーんだ、ビビって損しちゃったよな!!そこから出てこれないんなら、お前、結局何も出来ないじゃないか!やーいやーい!死人みたいな顔して、その上に葬儀屋みたいな不景気な格好しやがって!!悔しかったらそこから出てきてみろ!!この極悪トカゲ女!!」
とたんに威勢がよくなる如月ファン氏。これまでの恨みつらみを晴らすべく、ありったけの罵詈雑言を吐きまくる。ところが、画面の中のエージェントは、

エージェント・ノン 「その通りだ。確かに今回は私はここから出られない。このパソコンの中からな。うーん、ちょっと型落ちではあるが、なかなかいいパソコンじゃないか。結構したんだろう?そこにあるモデムとあわせると20万くらいかな。奮発したねえ如月ファン君。高い買い物だよねえ。ふっふっふっふっ」
モニターの中のエージェントがニタニタと笑った。

幸二 「・・・・まさか・・・・なんか、すごーく嫌な予感・・・」

如月ファン 「どひゃーーーっ!ま、まさかあなた、すっごくヤバイことをお考えなのでは?あっ!イヤン!!おやめになってえ!お姉さまーーーっ!!お願いっ!!それ、メチャクチャ高かったのよっ!!20万ですのよ20万!頼むからおよしになってーーーーーっ!!」

ぷつーーーーーーん

いきなりモニターが真っ暗になった。本体の起動音も一切しない。

幸二 「ううむ・・・さすがエージェント、BIOSにまでデタラメなデータをめったやたらと上書きしちゃってるよ・・・マザーボードからすべてオジャンだわ。おおっ!モデムも全部ショートさせられててパーになってる・・・これだけ見事にブッ壊すってのはもう芸術の領域だなあ。ここまでやられるとほとんど快感・・・だって僕の金じゃないもん・・・」

如月ファン 「うっうっうっうっ!!あんまりだーーーーっ!ひどいっ!!ひどすぎるーーーーっ!うわーーーん!!エージェントのあほーーーーっ!!」


20万円分の機材を見事なくらいに全部壊され、大粒の涙をこぼして泣きじゃくる如月ファン氏。はかなくついえたハニーのドッキリ水着シーンは、いつになったら日の目を見るのであろうか。そう言えば美紅と一緒にシャワーを浴びるシーンも、如月ファン氏が目にする前にエージェントによって闇に葬られてしまったのであった。

・・・えー、そんなことは別として、シスタージルの言っていた「大きな計画」とは何なのであろうか。ハニーはジルの野望を粉砕することが出来るのか(本来のストーリーはこっちなのである)


第9ステージに続く!続きをお楽しみにね!!


青ライン




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