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小説・魔女っ子大作戦2
外伝・キューティーハニー・
エフエックス・リローデッド
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「小説版・魔女っ子大作戦2・外伝」
キューティーハニー特別編 「キューティーハニー・エフエックス・リローデッド」
パート10 「マトリックス・ワールド」
エージェントノンの手の込んだ罠にはまり、ついに如月ファン氏が無念の一時リタイア。代わりにハニーと冒険が出来るようになった幸二氏は、そりゃもうはしゃぐはしゃぐ。何しろ天下のキューティーハニーと一緒なのだ。パンサークローに狙われる世界的大歌手サラ・マーシャとそのマネージャー、エド・ターナーそっくりに化けたのだが。
「サラさん、会場へのお迎えに参りました。」
いよいよサラのコンサートが始まる。プロダクションの男がゲストハウスまで呼びに来た。
幸二 「はいはいはいはい!コンサートっすね!!はははは!!いよいよだなあ〜、わくわく!!うひゃひゃひゃひゃ!!」
ハニー 「今参りますわ(幸二氏のほうをむいて小声で)・・・バカ、はしゃぎすぎよ。バレたらどうすんのよ」
幸二 「くくくっ!だってさー、やっとあこがれのハ・・・じゃないや、サラ・マーシャさんと二人っきりになれたんだもーん!これでハジけなきゃファンじゃない・・・・・・あれ?お、おい、運転手!道が違うぞ!どこに行くつもりだ!」
運転手 「お静かに。少々行き先を変更させていただきます。ジル様がお二人をお待ちしておられます。」
ハニー 「怖いわ〜〜」
幸二 「・・・ってなこと言いながら、目のほうは笑ってるじゃん・・・・さすが余裕だなあ」
二人を乗せて車は、コンサート会場とは逆の方向に走りだした。テーマパーク、『バーチャルシアター』をめざしている!
その頃、バーチャルシアターでは・・・
ジル 「もう少しでクライマックスだ。楽しみだろう?」
「はい、お姉様、わくわくしますわ。お姉様、お駄賃をもらえます?」
ジル 「何だい?」
「この島にいる男を一人、いただけます?」
ジル 「おや、悪趣味だねえ。まだ人間の男なんかに興味があるのかい。ま、一人くらいならいいだろう」
手下 「シスタージルさまと、スカーレットパンサーさまだ」
ジル 「ようこそ、いくらごまかしてもばれているんだよ、キューティーハニー!」
ハニー 「ぐっ・・・・・最初から見破られていたのか・・・」
「そんなことに欺かれるジル様じゃないわ!」
幸二 「わああっ!!き、君は、美紅ちゃん!な、なんてこった!!」
ジル 「ふっふっふっふっ!今じゃパンサークローの幹部、スカーレットパンサーだよ。私のかわいい妹さ。ついでにそっちの男も・・・まあ、そいつは思ったほどの能力がなかったから、改造するだけの値打ちもなかったがね」
ハニー 「そっちの男って?」
ジル 「鈍いねえ。お前、自己紹介しておやり!」
ジルが合図をすると、かたわらに立っていたマスクマンが覆面をはずした。
ハニー 「あっ!!あなたは!!」
幸二 「ダ、ダークネスさん!!」
ダークネス 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
コテージで美紅と一緒に行方不明になったきり、消息が分からなかったダークネス氏である。パンサークローのパシリにさせられていては、いくら探しても見つかるわけがない。
幸二 「様子が変だ。強烈な催眠で操られているんじゃ・・・」
「ハニーちゃーーーーん!!」
ハニー 「ああっ!おじさままで!!」
団兵衛 「面目ない。奴ら、この島に潜り込んだんじゃなかったんじゃ。奴らがこの島を最初から、丸ごと作りおったんじゃよ!」
幸二 「ええっ!じゃあ、テーマパークから何から、全部パンサークローとつながっていたのか!?」
ジル 「そうさ。だからお前たちがどんなことを計画しようが、全部最初から筒抜けだったってわけさ!」
ハニー 「しまった!」
さすがにハニーにも余裕がなくなった。こちらの手のうちを全て読まれているのだ!
ジル 「お前たちの相手はこいつらがしてくれる。コンピューターが作り出したバーチャル映像だ。だが、お前たちの脳に送られる電気信号には本物として認識される。実体はないのに攻撃だけは本物という大した発明だ。最近ではこういうのを『マトリックス世界』と言うらしいな。わがパンサークローの科学力を思い知るがいい!」
幸二 「ええっ!何なんだそれは!!エージェント・ノンの技術レベルに匹敵するすごさじゃないか!そんなやっかいな相手と、どうやって戦うんだ!?」
あまりのことに驚愕するハニーと幸二氏。マスクマン姿のダークネス氏は、そのやりとりもボーッとして眺めている。やはりパンサークローに強力な催眠をかけられているようだ。
ハニー 「だ、だめ!あたし、コンピューターは苦手・・・どう戦ったらいいの!?」
珍しく弱気になるハニー、変身がいつの間にか解けてしまった。
幸二 「何言ってるんだっ!しっかりしろハニーちゃん!!」
幸二氏の声に、はっとして我に返るハニー。
幸二 「やつらは幽霊でも本物でもない。コンピューターが作り出した仮想の敵だ。マトリックス世界じゃ、精神面が強さを決めるんだ!!さあ、しっかり戦うんだ!叱咤激励(しったげきれい)、孤軍奮闘(こぐんふんとう)、背水の陣(はいすいのじん)!!」
ハニー 「分かったわ!後半のセリフの意味はさっぱり分からないけど。ハニーーーフラーーーッシュ!!」
ハニー 「愛の戦士、キューティーハニー参上!!」
幸二 「ううっ!いつもにも増してスペシャルな変身シーン、ごちそうさんっす!!やっぱり2択問題でガマンしただけのことはあるよ〜、うっうっ、カンゲキ〜!!」
ハニー 「喜んでる場合じゃないわよ!どこかにバーチャル投影システムの機械があるはずよ!それを見つけて!!」
幸二 「うわっ!そうだった!!」
ブラッククロー 「死ねーーーっ!!」
幸二 「うわああっ!あれは、旧作第一話で出てきた最初のパンサー魔女、ブラッククロー!!」
「おーーーほっほっほっ!!」
幸二 「マジかよーーっ!タランチェパンサーは確か、旧作第5話の『紅の空は悪魔の呪い』、ジャンボパンサーが第9話で・・・」
ハニー 「バカーーーッ!!資料的考察やってる場合じゃないでしょう!コントローラーを見つけてーーーっ!!」
団兵衛 「助けてくれ〜、早く降ろしてくれー!」
幸二 「わ、わかってるよっ!今それどころじゃないでしょーが!!」
ブラッククロー 「くたばれーーーっ!!」
ハニー 「あああーーーーっ!!」
幸二 「ヤバイっ!ハニーちゃんはアンドロイドながら、ほとんど人間そっくりに作られていて心もあるから、バーチャル攻撃が人間と同じように効くんだ!これはヤバイぞお!!」
ジャンボパンサー 「おーーーほっほっほっ!!」
巨体を生かしての突進、体当たりだ!!
ハニー 「幸二ちゃん!早くーーーっ!!あたし、やられちゃうわーーーっ!!」
幸二 「そ、そんなあ!コントローラーはどこだ!!そんな物見あたらないぞ!」
タランチェ 「くたばれ!ハニーーーーーッ!!」
ハニー 「ぎゃーーーーーっ!!もう、ダメーーーッ!!」
幸二 「そんなあ!頑張ってくれハニーちゃん!どこだーーーーっ!コントローラー!!」
団兵衛 「助けてくれ!頼む!!」
幸二 「やかましい!今それどころじゃないんだっ!!」
必死の形相でコントローラーを探す幸二氏。するとその時、急にあたりの空間が渦巻き状にゆがんだかと思うと、

エージェント・ノン 「ふん、天下のキューティーハニーが何だ、たかが虚像相手にこのていたらく。見損なったぞ。最低だな」
幸二 「ああっ!エ、エージェントっ!一体何しに出てきたんだ!!まさか・・・口では冷たいこと言っていて『魔女っ子メグちゃん』でもメグのピンチを救いに来たから、ひょっとして今度も助けに来てくれた?」
エージェント・ノン 「甘えるんじゃないわよ、ばーか。95年当時のパソコンの性能でバーチャルシステムを完成させるんだから、パンサーの科学力は大したモノ、それを研究に来ただけだ。お前らに力を貸すつもりなんか毛頭ない」
ハニー 「ひ、ひどいっ!ひどすぎるわよノンっ!あたし、本当にやられちゃうーーーっ!!助けてーーっ!」
団兵衛 「助けてくれ〜、早く降ろしてくれー!」
幸二 「お前なあ、悪魔より怖い戦慄のエージェントが出てきたんだぞ!!バカの一つ覚えみたいに悲鳴あげてないで、ちょっとは驚け・・・あっ!!わかったーーーっ!!」
幸二 「ハニーちゃん!コントローラーは多分、団兵衛爺さん自身だ!団兵衛さんの姿をしていたら絶対破壊されないじゃないか!」
ハニー 「で、でも、万一、あれが本当のおじさまだったら、どうするの?」
幸二 「うっ!!で、でも、一か八かやってみるしかない!このままじゃやられるっ!!」
ハニー 「おじさまーーーっ!頼むからニセモノでいてーーーっ!本物ならば、ハニーがおじさまを殺すことになっちゃうーーーっ!!」
ドッカーーーン!!
ハニー 「はあはあ・・・・よ、よかった・・・」
幸二 「に、ニセモノだった・・・ああ、心臓が止まるかと思った!!」
その場にヘナヘナと腰を下ろす幸二氏。まさに一世一代の賭けであった。
ハニー 「ありがとう!今度ばかりはあなたがいなかったら、やられていたわ」
幸二 「え?まあ?いやいや、あははは!よく我ながらあそこで気がついたよね、エージェントが出てきたってのに団兵衛爺さんが驚かないんだから・・・・あ?まさか、エージェント・ノンのやつ、ひょっとしたらそれを教えるために、わざわざ出てきたとか?」
ハニー 「あの根性ワルが?えーーっ?それはないでしょう!?あいつあたしと、あたしのファンとの交流を邪魔ばっかりしているし、さっきの大ピンチでもニヤニヤ笑って見てるだけだったわよ」
幸二 「うーん、確かにそうだ。根性ババ色過ぎるよね!たまたまだな。殺し屋みたいなエージェントが善行積むわけないよね!」
命からがら危機を脱した二人は、やっと発見されたダークネス氏を伴い、一度ホテルへ。
如月ファン 「わわーーーっ!ず、ずるいっ!ハニーちゃんを独り占めして、その上大活躍なんて、もう君とは絶交だっ!!」
幸二 「何言ってるんですか!バカみたいに石灯籠に渾身のパンチ打ち込んだんだから、アンタの自業自得じゃ!!」
ダークネス 「あっ!思い出した、寄せ鍋をひっくり返したようなこの大騒ぎ!これは、『キューティーハニーFX』潜入グループの皆さんっ!!」
二人のケンカを目の当たりにして、やっと正気を取り戻すダークネス氏。
如月ファン 「おお!やっと気がつきましたかダークネスさん!!あんたが行方不明になってから起きたことが多すぎて、一度にしゃべれないくらい・・・」
ダークネス 「ところで美紅ちゃんは?美紅ちゃん、サイコーーッ!!」
幸二 「うわ、そうか・・・この人は早々と行方不明になっちゃって、ハニーと出会うことが出来てないんだったっけ。美紅ちゃんのところで記憶が飛んでしまってるんだ・・・」
その時、ホテルの窓から一陣の風が吹き込んできた。
幸二 「うわっ!き、君は、美紅ちゃん!!どこから入ったんだ!」
美紅 「窓からだけど」
如月ファン 「ま、窓からって、人間に出来ることじゃないよ!」
美紅 「気にしない気にしない。ところで、ボクと一緒に行かない?三人の誰でもいいよ」
ダークネス 「ええっ!」
意外な言葉に腰を抜かす一同。
美紅 「ジル様のお許しが出たの。ボクもみんなが好きだもの。ハニーなんかにとられたくない。」
如月ファン 「えっえっ!ど、どうしよう!美紅ちゃんもファンなんだよな!すごく心が動いちゃう!!」
幸二 「如月ファンさんっ!いけませんっ!!これは文字通り『小悪魔』の誘惑ですっ!!」
美紅 「寂しかったわ。もうボクにこんな思いはさせないで!」
ダークネス 「うおおおーーーーっ!美紅ちゃんーーーっ!!」
ダークネス 「僕は1の『わかった、一緒に行こう』を選択するっ!みんな、短いつきあいだった!!」
如月ファン 「わ、私も1を・・・・」
幸二 「バカッ!何やってるんですか!!あんたは2を選択しなさいっ!!誘惑に負けるなっ!」
さあここで、マルチストーリーの始まり始まり!!
美紅と一緒に行く・ダークネス氏の場合
一緒に行かない・如月ファン氏の場合
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