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小説・魔女っ子大作戦2
外伝・キューティーハニー・
エフエックス・リローデッド
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「小説版・魔女っ子大作戦2・外伝」
キューティーハニー特別編 「キューティーハニー・エフエックス・リローデッド」
パート11 「さらば、キューティーハニー」
ついにパンサークローの本部に乗り込んだハニーたち。パンサーの本部は、なんとアウストラル・アイランドの中央タワーの地下にあったのだ。ここがまるごとそのまま、パンサークローによる人工島だったのである!いよいよシスタージルと、雌雄を決する日が来た!!
ハニー 「サラさんの能力を使って、世界的な大災害を引き起こすつもりね!?」
ジル 「そうさ、魔界ではグランドクロスが起こるんだよ。この娘を集積回路のようにして、世界中の邪悪な力を引き寄せるのだ。全部集まればどのくらいの力になるか、楽しみだね!じゃあ、始めるとするか、闇の巫女の儀式を」
ハニー 「そんなことはさせないわ!!」
ジル 「お前と戦うのも久しぶりだね。今度こそ私のものになってもらうよ」
ハニー 「やってみなさい!何度でも送り返してあげるわ」
ついに、シスタージルとハニーの一世一代の対決が始まった!
ジル 「それでこそハニーだ!愛してるよ!!」
ムチがうなりをあげ、ハニーの体に巻きつく!!
ハニー 「きゃああーーーーっ!!」
如月ファン 「何やってるんだ!変身しなきゃ、かなうわけないじゃないか!!」
ハニー 「ハニーー!フラーーーーッシュ!!」
幸二 「おおっ!ファンタジーナイトハニーだっ!いけーーーっ!!」
ジル 「叩きつぶしてくれるーーーーっ!!」
またもや風を切り、目にもとまらぬ早さで振り下ろされる必殺のムチ!!
ハニー 「とりゃああ!!」
かろうじてハニーが叩き返した、だが!!
ジル 「ぐあああーーーーっ!一気に叩きつぶしてくれるっ!!」
如月ファン 「ぎゃーーーっ!獣人化したぞ!これはヤバイっ!!」
ジル 「死ねええーーーーっ!」
エド 「危ないっ!よけるんだハニーさん!!」
だが、獣人化したジルの動きは超高速そのものだ!
ハニー 「ううっ!さすがに強い!このままでは!!」
ジル 「お前弱くなったんじゃないか?いや、あたしが強くなったのかな?」
ハニー 「絶対に許さないから!」
幸二 「変身だ!敵の目をごまかすんだっ!!」
ハニー 「ハニーーーー!フラーーーーッシュ!!」
ハニー 「俊敏な動きには、レスラーハニーで対抗よっ!!」
ジル 「ほざけ!引き裂いてくれるっ!!」
レスラーハニーには、以前カンフーのデジタルデータがダウンロードしてある!それが今や頼みの綱なのだ!
ハニー 「どうだっ!」
ジル 「ううむ、おのれっ!!」
さすがにデジタルデータのダウンロードはダテではない!ジルの動きを見事にとらえるハニー!
如月ファン 「おおっ!このシーンは、このサイトの『キューティーハニーのページ』のトップに使われている場面じゃないか!ここから取られていたのか!?」
ハニー 「とりゃあああーーーーっ!!」
ジル 「ぐあっ!!」
如月ファン 「今だ!ハニーちゃん、最後の変身だーーーーっ!!」
ハニー 「ハニーーーー!フラーーーーーーシュ!!」
まさにキューティーハニー、最後の変身だ!!
ハニー 「愛の戦士、キューティーハニー参上!!ジル、お前だけは絶対、許さない!!」
ジル 「ほざけ!!きさまの体をコナゴナにして、海にばらまいてやる!」
如月ファン 「幸二さん、いいっすか!これが最後だ!!」
幸二 「おう!行くぞーーーっ!」
渾身の気合いを込めて、二人が絶叫した!
如月ファン・幸二 「がんばれーーーーーっ、ハニーッ!!」
ジル 「死ねっ!行くぞーーーーっ!!」
ハニー 「勝負だああ!シスタージル!!」
ジル・ハニー 「うおおおおおおおーーーーーーーっ!!」
両者が、渾身の力を込めて激突した!そして、
ジル 「ぎゃああああーーーーーっ!こ、こんなはずは!!わ、私が負けるわけがないっ!!なぜだーーーっ!」
ジル 「ぐええええーーーーーーっ!!」
あたりを揺るがす大音響とともに、ジルの体がこなごなに砕け散っていく!ついに、ついにハニーが勝ったのだ!!
如月ファン 「や、やったあ!!やったよーーーーっ!」
幸二 「ついに、ついにジルを倒したあっ!やったーーーーっ!!」
両氏の目には、とめどなく涙が流れている。
ハニー 「それは、あたしを応援してくれるファンの声援の力よ。シスタージル、あなたには絶対理解できない、人を愛する心の生み出すパワー。それがあたしに力を与えてくれるの」
そう言いながら、ハニーが二人のほうを振り返った。おだやかで慈愛に満ちた天使のような顔である。
如月ファン 「は、ハニーちゃん・・・ううう・・・苦労してこのゲームの世界に来て、本当によかった・・・ううう・・・」
幸二 「は、ハニーちゃん本人に、しかも目の前でそう言ってもらえるなんて、ホントに夢みたいです。もう、いつ死んでもいいくらい・・・」
二人は感涙にむせんでいる。何しろ目の前に本物のハニーがいて、心から感謝をしてくれたのだ。ファン冥利に尽きるというものであろう。しかし、その時!
「では、望み通りこの場で死ね!!」
一同 「ええっ!!」
パンサーゾラ 「勝ったと思ったら大間違いだ。お前らに邪魔はさせないよ。よくも私のかわいい妹を殺したな!」
如月ファン 「うわああーーーっ!パンサークローの大首領、パンサーゾラだ!!」
幸二 「う、うそっ!!ハニーちゃんとパンサーゾラの直接対決なんて、旧作テレビでもOVAでもなかったぞ!!テレビじゃジルを倒したらそれで最終回だったから、てっきりこれで終わったと思ったのに!ま、まさかこのゲームじゃ、こんなのが最終ステージにあるなんて!?」
全くもって予想もしなかった展開であった。確かに旧作もOVAも、ハニーとパンサーゾラが直接対決をしたことはない、ところがこのゲームでは、最後の戦いはなんと、パンサーゾラと行われるのだ!今だかつてハニーが経験したことがない、最大最強の敵なのである!
パンサーゾラ 「驚くのはまだ早いぞ。見るがいい」
とたんに、耳をつんざく大音響と、猛烈な揺れが襲った!!
エド 「うわああっ!こ、これは!?」
団兵衛 「大地震、いや、まさかこれは!!この島が、浮いておるのか!?」
なんと、島全体が海から浮き上がり、空中を漂いはじめたではないか!推進装置のついた人工島だったのだ!事情を知らぬ観光客は逃げまどい、次々に倒れていく!!
パンサーゾラ 「ようやくこの島の秘密に気がついたようだな。だがもう遅い!この島のまことの名は、神の島『アース・ガルフ』!この娘の波動は島の中央に闇の力を送り込んでおるのだ!この島から発せられる邪気は、たちまち世界中をおおいつくし、人間どもを狂わせるのだ!そしてたちまち、この世は暴力と死と憎しみに満ちあふれるであろう!!」
なんと、アウストラルアイランド自体を宙に浮かせ、そこから世界中に向けて邪気を放出するつもりなのだ。そんなことをされたら、地球規模の大惨事が起きてしまう。頑張れ、ハニー!!
エド 「うおおおおーーーーっ!サラーーーーっ!目を覚ましてくれーーーっ!!君がその力を止めないと、この世に終わりが来るんだーーーっ!!」
たまらずエドが、シリンダーめがけてかけだした。
ハニー 「あっ、危ないっ!!」
パンサーゾラ 「こざかしいわ!死にぞこないめーーーっ!」
怒り狂うパンサーゾラから、岩をも砕く衝撃波が!!
如月ファン 「ヤバイっ!!エドさーーーんっ!!」
ドカッ!!
美紅 「ぎゃっ!!」
如月ファン 「うわああああーーーーーーーっ!!な、なんてことをーーーっ!」
幸二 「み、美紅ちゃーーーん!!」
一瞬の出来事であった。スカーレットパンサーとなってしまったはずの美紅が、エドを突き飛ばし、身代わりにパンサーゾラの衝撃波をまともに食らってしまったのだ!
如月ファン 「み、美紅ちゃん、な、なぜ、君が!!」
美紅 「そ、そうしなきゃいけないと・・・何かが突き上げたの・・・」
その言葉にはっとし、思わず美紅を抱きしめる如月ファン氏。
幸二 「み、美紅ちゃんの体が、元に戻った・・・完全に魔女になっていたんじゃなかったんだ・・・」
如月ファン 「み、美紅ちゃーん!!」
美紅 「お願い、ボクを見ないで。こんな姿を見せたくない・・・ボク、もうだめ。だから抱いていてほしいの。」
如月ファン 「何を言うんだ!こんなケガ、すぐに直るよっ!島の案内をしてくれる約束だろう?まだ半分も回れてないじゃないか!早く元気になって、僕たちを案内してくれよっ!約束だぞっ!!」
美紅 「う、うん、みんなで、また遊ぼう・・・楽しいだろうなあ・・・プールにアスレチックジム、バーチャル・・・シアター・・・」
美紅 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
如月ファン 「美紅ちゃん?美紅ちゃん?み、美紅ちゃーーーーん!!うわあああーーーーーーっ!!」
幸二 「ううっ!ううううーーーーっ!美紅ちゃーーーん!!」
二人の目から、せきを切ったように大粒の涙がこぼれ落ちた。
エド 「な・・・なんてことだ!この子は私をかばったばっかりに・・・。わ、私が死ねばよかったんだーーーーっ!!」
ハニーに助け起こされたエドも、男泣きに肩をふるわせている。
団兵衛 「エドさん、自分を責めるんじゃない。どのみち助からなかった。いったんパンサーの魔女にされた以上、二度と人間には戻れなかったんじゃ」
ハニー 「サラ!目を覚まして!!もうあなたしかいないの!エネルギーを送るのをやめて!!」
団兵衛 「残る唯一の希望はエドじゃ、彼しかいない!彼の感応力でサラに呼びかけるしかない!」
パンサーゾラ 「ふん、笑わせるな!エドだと?そんな男に何が出来る!こ汚らしい娘のおかげで命拾いしたようなやつに!」
美紅の体を抱きしめていた如月ファン氏が、はじかれたように顔を上げた。
如月ファン 「な、何だとおおお!き、きさまあーーーーっ!い、今、何て言いやがったああ!!」
幸二 「み、美紅ちゃんを、最後に人間の心を取り戻して、エドの身代わりになって死んでいった美紅ちゃんを、こ汚らしい娘だと!お前だけは絶対に許さねえ!」
激怒に全身をふるわせる二人!!
如月ファン 「エドさん!サラのカプセルにたどり着いて、彼女を目覚めさせてくれーーーーっ!!」
パンサーゾラ 「愚か者!邪魔はさせん!!」
その時、パンサーゾラの手から強烈な波動が発せられた!
団兵衛 「うわああっ!なんなんじゃ!体が異常に重い!自由がきかなくなったぞ!!」
幸二 「ううっ!一種の重力波だ!!邪悪なエネルギーを元にして・・・い、いかん、体の力が抜けていく・・・ハニーちゃん!ゾラと戦って、エドがたどり着くまでの時間をかせいでくれっ!!」
ハニー 「ううっ!体が自由に動かない・・・エド、頑張ってっ!!」
ハニーも必死だ、だが、いつものスピードがまるで出ない!
エド 「だ・・・ダメだ!まるで体の自由がきかない・・・全力で走っているのに、ほとんど前に進めない・・・」
エドの体も、まるで金縛りにあったような状態だ!
ハニー 「頑張って、エドっ!希望はあなたしかないのよっ!!」
しかし、ハニーの動きも、いつもよりはるかに緩慢だ、それを見透かしたかのように!!
パンサーゾラ 「死ねっ!!」
巨大なエネルギー弾が発射される!!
ハニー 「!!!!」
ハニー 「ぎゃあああーーーーーっ!!」
吹き飛ばされたハニーが、フロアにすさまじい勢いで叩きつけられる!!
如月ファン 「うわああーーーーっ!ハニーちゃんがやられるーーーーっ!!」
幸二 「エドーっ!!急いでくれーーーーっ!!」
エド 「はあはあ、だ、ダメだ・・・・」
必死で走るエドだが、重力波の中では全く体が動いていない!!
パンサーゾラ 「チェックメイト、終わりだな!ここでお前の伝説もとぎれるのだ!死ねっ!」
またしても巨大な火の玉がハニーに向けて発射された!そして、
ハニー 「ぐあああーーーーーーっ!!」
ほとんど失神寸前だ!!
幸二 「ダメだっ!もうハニーちゃんが限界だ!もう、おしまいなのかーーーーっ!!くそーっ!こんなことがあっていいのかよっ!」
如月ファン 「誰でもいい!頼む!!ハニーちゃんを助けてくれっ!ハニーちゃんが、あのキューティーハニーが、死んでしまうーっ!!」
涙を流して絶叫する二人!!
その時であった!必死で走るエドの姿が、まるで割れた鏡に映したように細かくゆがんだのである!!
如月ファン 「ああっ!まさか、これは!エージェントがハックしたのでは!?」
エージェント・ノン 「バカヤローッ!いつまでチンタラ走ってんのよっっ!見てられないわよっ!!」
やはりノンであった。エドの姿がまたたく間にエージェントに変わり、常人離れした超高速で一気にサラのカプセルまで駆けつけたのだ!そして、カプセルを叩きながら大声でサラに呼びかける!!

エージェント・ノン 「こら!起きろバカ女!!ちょっとばかり超能力があるからっていい気になってるから、パンサークローに利用されるんだろうが!とっとと起きて島を止めなさいよ!でないと美紅ちゃんの死が、犬死にになっちまう!起きろっ!!お願いーーーっ!!」
ハニー 「の、ノンっ!!あなた・・・あ、ありがとう!!た、助けに来てくれたのね・・・」
床に叩きつけられていたハニーが、やっとのことで体を起こした。
パンサーゾラ 「きさまあ!余計なことを!邪魔するやつは皆殺しだ!!」
幸二 「わーーーっ!」

エージェント・ノン 「ぎゃっ!!」
超高速の身のこなしを誇るエージェントでさえも、パンサーゾラの攻撃はかわしきれなかったのだ!ノンのサングラスが吹き飛び、返り血があたりに飛び散った!!
エージェント・ノン 「サラ!目を覚ませ・・・サラ!!」
シリンダーに倒れ込みながら、ノンが必死に呼びかけた、その時、
サラ 「きゃーーーーっ!!」
ノンの返り血がべっとりとついたシリンダーを見て、ついにサラが正気を取り戻したのだ!そしてサラのカプセルから逆流したエネルギーは、今度は逆にパンサーゾラの体を襲う!!
パンサーゾラ 「うわああーーーっ!こ、こんなバカなことが!!」
エネルギーが逆流し、パンサーゾラがもだえ苦しむ!
パンサーゾラ 「ぎゃあああーーーーーっ!!体が、体が、しびれるーーーっ!」
最後の力をふりしぼって、ハニーが立ち上がった!
ハニー 「今度こそ本当に終わりにしてあげるわ、人間の愛の力を思い知りなさい!」
ハニー 「この痛みは、美紅ちゃんの分だーーーーーっ!!たあああーーーーっ!!」
ドシュッ!!
パンサーゾラ 「ぎゃあああーーーーーっ!!そ、そんな、バカな!わ、私がやられるなんて!」
ハニー 「これで、終わりよっ!!」
ハニーが気合い一閃、シルバーフルーレを持つ手に力を込める!!
グシュグシュ!!
パンサーゾラ 「ぐああああーーーっ!ま、まさか!こ、こんなバカなーーーっ!!」
如月ファン 「や!やったーーっ!!」
幸二 「くたばれ、この野郎!美紅ちゃんのかたきだあ!!」
深々と突き刺さったシルバーフルーレから、真っ黒の邪気が漏れだした。パンサーゾラの最期である!!
パンサーゾラ 「ぐあああっ!!ハニー!よ、よくも!私は必ず戻ってくるぞ!この世に悪がある限り、必ずいつの日かよみがえってやる!!それまでせいぜい楽しんでおくがよい!!」
パンサーゾラ 「うぎゃああああーーーーーっ!!」
あっという間に炎が全身を包み、パンサーゾラの体は焼け落ち、消え去っていった。
ゴゴゴゴゴゴゴ!!
団兵衛 「ハニーちゃん!島が落ちるぞ!!」
ハニー 「みんな!何かにつかまって!!」
サラから発せられたエネルギーが途絶え、アウストラル・アイランドは再び着水するのであった。
一同にもケガはないようだ。起きあがったハニーは、ノンのところにあわてて駆け寄る。
ハニー 「ノン!大丈夫!本当にありがとう!バーチャルシアターの時も、やっぱりあたしを助けに来てくれたのね!!」

エージェント・ノン 「バーカ、そうじゃないわよ。・・・って言っても、もう誰も信じないか。ちぇっ」
バツが悪そうに、エージェントが顔をあげた。
幸二 「えっ!えっえっ!!な、なんと!」
如月ファン 「び、美形だ!!」
二人とも仰天してしまっている。彼女のほうはと見ると、
エージェント・ノン 「何さ!あたしの顔に何かついてんの!?ジロジロ見ないでよ!!フン!でも我ながらつくづくバカだわ。今度のバージョン5じゃ、実につまらない新機能が追加されちゃったみたい。『情におぼれる心』ってやつがサ」
必死になってフテくされている。
如月ファン 「それでいいじゃないか。それでこそ人間だよ。・・・って、あ、そうか、あんたはプログラムだったっけ」
幸二 「イヤほんと、ビックリしたけど素顔もハートもきれいな人だったんだ」
エージェントはあわてふためきながら、
エージェント・ノン 「そ、それは買いかぶりだよ!これはあたしがハックしたエドの血なんだ。あたし自身はこの肉体を離れさえすれば、体にダメージも一切残らない。大怪我して入院するのはエドだけなんだ。だからあたしにとっては、どう転んでも自分には損がいかないようになっているんだよ。あたしはそうやって他人をおとしいれるのが大好きなのさ!フン!何だい!!じゃあ、諸君これで失礼する。バアーイ!!」
電撃がバチバチと、とどろいたかと思うと、
エド 「ううっ!イ、イテテテテ・・・頼む、助けてくれ・・・こ、こんなに血が・・・ううう!」
血まみれになったエドが、激痛にのたうち回っている
ハニー 「なんと!ケガしたり死んだりするのはハックされた相手のほうで、自分は一切ダメージがないとは、考えてみたらひどい話よね。みんなでちょっとノンのこと、ほめすぎたかしら?」
さすがに一行もエドの苦しみかたを見ると、考えが変わってきた。
如月ファン 「うーん・・・それは言えるかも、すごい美人だったが、根性はよくないなあ。やっぱり」
幸二 「なんか最後に分かり合って、感動のフィナーレになると思ったのになあ。よくよく素直じゃないですよね、あの人・・・えーっと、人じゃなくてプログラムか、ややこしいなあ」
アウストラル・アイランドに救急隊が到着した。負傷した観光客は無事収容されていく。
場所は変わって、ここは島のヘリポートである。
団兵衛 「サラさん、やっぱり一人でも歌い続けるのかの?」
サラ 「ええ。入院中のエドには悪いですけど、私の歌を待っている人が世界中にいます。歌い続けるのが私の仕事なんです」
如月ファン 「エドさんのことは、私たちにまかせてください」
サラ 「ありがとう。私も出来るだけ早く帰ってきます」
ハニーとの握手をおえ、サラは機上の人となった。
ハニー 「おじさま、とうとう終わったわね」
団兵衛 「ああ、そうじゃな」
ヘリコプターが空のかなたに消えていく。
「用件は終わりましたか?もしよろしければ。皆さんにお見せしたいものがあるんです」
一同 「え?」
どこかで聞いた変な金沢弁である。振り返ってみると、
幸二 「あっ!お前はオーレ!!」
如月ファン 「お前、この前はエージェントと組んでよくもだましやがったな!おかげでもう少しで腕の骨折るところだったぞ!あんな根性ワルのエージェントのどこがいいんだ、パシリの手下しやがって」
前回の遺恨があるため、如月ファン氏はオーレ氏につかみかからんばかりだ。
オーレ 「そのことです。アネーゴの名誉のためにも、この写真を。あ、それから如月ファンさん、あんたにはこのプレゼントもある」
オーレ氏が差し出したのは、写真一枚と、
如月ファン 「わっ!お前、これ!コテージでなくした携帯電話じゃないか!!じゃあ、お前が盗んで持っていたのか!?」
オーレ 「冗談じゃない、そんなモノ盗むもんですか。。携帯電話くらい今じゃタダでも手に入る時代だ。コテージのベッドと壁のすきまにはさまっていて、掃除のオバサンが見つけてくれたそうです」
如月ファン 「ウソつけ!口からでまかせ言うんじゃねえ!!」
幸二 「わっ!何だあ!これは!!」
オーレ氏から先ほど渡された写真に目を落とした幸二が、大声をあげた。
団兵衛 「エ、エドじゃ!この写真、エドが写っておる!これはひょっとして、パンサーゾラにやられたときのもの?じゃが、ここに写っているエドは体を串刺しにされて、どう見ても即死じゃ・・・な、なんでこんな写真が?」
ハニー 「あっ!オーレがいないわ!」
さすがにエージェントのパシリだけあって、オーレ氏も神出鬼没である。
幸二 「一体どうなっているんだ?オーレが何でこの写真を?」
その時、如月ファン氏が手にしていた携帯電話が鳴った。
如月ファン 「も、もしもし?」
ノンフリーク 「はい、こちらオペレーター。すいませんねえうちのヤツが迷惑かけっぱなし、というか脅しっぱなしというか・・・正確にはうちのヤツに似せて作られたプログラムなんだけどね。ま、とにかく、その写真はエージェント・ノンの名誉のためにもぜひ皆さんにお見せしたくてね、それでオーレさんに頼んだんですよ」
幸二 「えっ!この写真は、ノンフリークさんが写したの?」
ノンフリーク 「そうそう。実はそれが本来のゲームのストーリーなんです。サラを助けようとして、エドはパンサーゾラに串刺しにされて殺されちゃうんですよ。鮎川みずえも藤原美紅も死んじゃうし、おまけにエドも死んでしまうのが本来のストーリー。いかにも永井先生原作らしい救いのない展開ですね」
如月ファン 「じゃ、じゃあ、エージェントがエドさんの体をハックしてなかったら?」
ノンフリーク 「間違いなくエドさんは死んでます。エージェントの超高速をもってしても、あの攻撃はよけきれなかったんだから、生身の人間ならこの通り串刺しですよ。ノンのやつ、バーチャルシアターの時のハニーさんはもとより、エドさんの命も救っていたんです」
ハニー 「そうか・・・やっぱりノンって、ハートのあったかい、とってもいいヤツだったんだ・・・バカヤローーーー!!へそ曲がりーーーーっ!」
夕日に向かって大声で叫ぶハニー。
如月ファン 「ハニーちゃん、それは、メグの十八番のセリフだよ・・・」
ノンフリーク 「さあ、ではいよいよ、この世界ともお別れですよ、お二方!」
携帯電話から、いずれは聞かねばならない言葉が返ってきた。二人は体を固くする。
幸二 「えっ!そ、そうなんですか・・・やっぱり・・・事件は解決してしまったもんね・・・」
如月ファン 「ウワーーーン!ハニーちゃんと別れるなんてイヤだーーーーっ!ずっとここにいたいーーーっ!」
如月ファン氏のほうが、より正直な反応である。
ハニー 「困った人たちねえ。あたしも一緒にいたいけど、いつまでもこんなことをしているわけにも行かないでしょ?」
団兵衛 「そうじゃな。別れはつらいが、お互いの道を歩んで頑張ろう。な!」
ハニー 「忘れないわよ。あたしも如月ファンちゃんと幸二ちゃんのこと。このゲームが出来て何年も経つのに、あたしのことを忘れないで、わざわざ別の世界から会いに来てくれたんだもの。とってもうれしかったわ。いつまでも、いつまでも忘れない・・・・」
幸二 「うっうっうっ!は、ハニーちゃん!!」
如月ファン 「うれしい!うれしいよっ!ハニーちゃんにそう言ってもらえるなんて、夢のようだ!!」
泣きじゃくる二人。その時また携帯電話の無情のベルが鳴った。
ノンフリーク 「さあ、いよいよお別れです。別れはつらいものですが、別れの数だけ素敵な出会いもあるもんです。そろそろ思い切りましょう。帰還の準備は完了してますよ」
ハニー 「さようなら!如月ファンちゃん、幸二ちゃん!!あたしのこと、ずっとずっと覚えていてね!約束よ!」
如月ファン 「うん、うん、うん!!絶対忘れないよーーーーっ!」
幸二 「さようなら〜!ハニーちゃーーーん!!」
ハニーの手を、涙を流しながら握りしめる二人。そして、
団兵衛 「おおっ!?二人の姿が鏡のような色になって急に消えたぞ?コレは異な事・・・」
ハニー 「さようなら・・・」
そう言いながら、ハニーは携帯電話を大切にしまい込んだ。
団兵衛 「ハニーちゃーん、もう夕方になってオまったぞ、帰ろう」
ハニー 「ごめーん、おじさま、先に帰って下さる?あたし、もう少しここにいたいの」
二人が姿を消してからも、ハニーは夕日のヘリポートにずっとたたずんでいるのだった。二人との楽しかった日々を思い出しながら。美女コンテスト、女子プロレス大会、はじけたプール、そして、息つくひまもなかったパンサークローとの死闘の日々・・・
ハニーは思う。果てしない戦いに勇気がなえ、心がくじけそうになるときに、何が私を支えてきてくれたのだろうかと。
亡き父の思い出、万能のアイテム・空中元素固定装置、影になり日なたになって支えてくれた早見一家。それは確かに大きな力だが、何よりも彼女を勇気づけてくれるもの、それは、彼女に声援をおくり、彼女の勇姿に心をときめかす、ファンの一人一人の存在だということを。
そう、彼女の力の源、それは、あなたの声援と情熱なのである!!これからも、ずっとずっと彼女に声援を送ろう、「頑張れ、キューティーハニー」と!!!
ネット小説・「キューティーハニー・エフエックス・リローデッド」 完
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