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Canvas2 DVD EDITION/エフアンドシー

 老舗ブランドの、某商法で逆移植した古典的な学園モノADVです。 順番にCanvas2〜茜色のパレット〜→コミケ限定ファンディスク→ Canvas2〜虹色のスケッチ〜(新キャラ追加、PS2版)→Canvas2 DVD EDITION(新キャラ18禁版)と流れます。 まあ、全部買ってしまったので、見事なまでの信者な訳ですが。なので、見苦しい文章があるかもしれませんが、ご容赦を。 ちなみにこのCanvas2自体は、漫画→茜色のパレット→ファンディスク→小説→虹色のスケッチ→DVD EDITIONの順で入手しました。 その為、漫画のイメージありき、でレビューをしている事を先に言っておきます。 また、PS2版とDVD版での比較も割合取り上げます。以下はあらすじ↓

 主人公の上倉浩樹は、北海道から上京して画家を目指していたが、学生時代の事件をきっかけに夢を諦め、 今では、とある学園で美術教師をしていた。そこへ幼い頃、自分を慕ってくれた従兄妹の鳳仙エリスが、 絵画の特待生として入学し、浩樹と同居を始める。季節は過ぎて冬、幼馴染の、今では同じ学園の同僚で、 体育教師の桔梗霧、何かと浩樹に自分の小説を読んで感想をもらおうとする萩野可奈、「撫子の歌姫」と 呼ばれているが、何故か屋上で練習をしている美咲菫、車の故障の世話をしたきっかけで知り合った、 実は海外に出張していて多忙な妹に代わり赴任して来た、理事長代理の鷺ノ宮紗綾、 サボり癖のある浩樹に度々小言を言う美術部部長の竹内麻巳、エリスのクラスメイトで心臓に持病を持ち、 他人を寄せ付けないフリをしている藤波朋子……。彼女たちとの出会いを経て、 また過去と向き合う事になる事件と共に、浩樹は自分自身を取り戻していきます……。

 ゲームは12月からおよそ一ヶ月間です。3月頃まで伸びるキャラもいますが、基本は 共通ルートが、12月1日〜12月24日までで、あとは各キャラ個別に別れる構成です。 その間は、出勤→昼休み→放課後の順で時間移動をし、各キャラの居場所を選択肢で選ぶ様な形になっています。 MAP選択でないので、純粋に選択式ADVですね。 間を飛ばす事が無く、またMAP式ではなく選択肢で場所移動をする為、攻略HPを利用してのプレイが必須かと。 オンリープレイで行っても好感度上下の選択肢で失敗する事もあり、意外に攻略難度が高かったりします。 また、同時攻略で進めると、ほぼ失敗します。運良くルートに乗れても、好感度不足で、 取り逃すCGやイベントがありますのでで、攻略キャラは一人に絞って進めましょう。 CGやリプレイを埋めるだけならそう問題ありませんが、CGはないものの、大きめのイベントが幾つかあり、 ストーリーをなるべく隙間なく読みたい、と言う方はこちらの攻略をご利用下さい。

 PS2版からの変更点は、新キャラとその回想シーンの追加のみです。既存キャラの新規書下ろしイベントはない模様。 逆に、PS2版にあった好感度上下が分かるアイコンや、茜色のパレットの攻略条件が厳しかった為追加されたと言われている 好感度補助の「何考えてんのよシステム」、ロード時に選択したアイコンが喋ったりする機能は削除。 リプレイも、PS2版では重要イベントを中心に各キャラ20程のイベントがリプレイ出来ましたが、 DVD版では、Hシーンのリプレイのみになりました。この為、PS2版では完全攻略に必須だったイベントが、 DVD版では用無しになり、DVD版攻略サイトのほとんどではフォローされていない模様。 具体的には朋子の遊園地イベントや、メイド姿の部長を街で発見、エリスのお弁当を食べた霧などです。 他には、これはPS2版でもレアだと思いますが、Canvas〜セピア色のモチーフ〜の主人公大輔の恋人が 紗綾ルートの好感度を調整すると変更する事が出来たり、とか。

 このゲームの良い点は、イベントの前後のテキストの数が膨大に用意されている事です。 同じ日付のイベントでも、それまでにどんなイベントを経て来たかによって、細かくテキストが変化します。 例えば、とあるヒロインのルートをオンリープレイで進めてきた場合と、全く触れていなかった場合で、 同じ日付でも、違うテキストを用意しています(例外もありますが) さらに細かく言うと、同じデートのイベントでも、その約束の取り付け方が、日付や好感度でテキストが変わったりとか。 恐らく膨大な数のフラグ管理をしているんだと思うんですが、それでバグ無しで出せるF&Cの地力は相当なものかと。 ここまで、既読管理を詳細にしているゲームはやった事がないので、正直天晴れ、としか…。 しかし、ここまでやってくれる事で、CGと回想を集めればクリア、というADVエロゲーの固定観念を 壊してくれるだけの破壊力はあったと思います。

 また欠点は、逆移植版としてですが、上でも挙げてますが、PS2版であった新システムが削除されている事と、 2年前のインターフェイスをそのまま使っている事ですね。特にこのゲームは選択肢が多く、長期のプレイになるのに 未だにセーブ数40ってのは正直勘弁して欲しかったです…。重要イベントリプレイもないのにこれは×でしょう。 他には、シナリオによって主人公の性格にバラつきがあるのが厳しかったです。 まあ、夢破れて挫折した主人公の正確が歪んでるのが理由と言えなくもないですが、 少なくても菫シナリオの主人公に菫が惚れるには相当な動機が必要だと思います…。 その辺りは、漫画版の主人公をベースにして読んでいくと上手くフォローはされる、様な気も。 漫画版から入ったので、ゲームの主人公のあまりのうだうだっぷりに驚きました。 また、これだけ長いプレイ時間が必要になるなら、ある程度の同時攻略が出来ても良かったのではないかと。 同時に進めようとしても相当序盤で失敗してしまったので、ほぼ同時攻略は無理だと思われます。

 CG枠はエリス:20、霧:20、可奈:15、菫:18、 麻巳:27、朋子:26、紗綾:11、紫衣:3、その他:5、で合計135枠。 回想枠は、各キャラ1回が基本で可奈のみ2回で合計9枠になります。 このデータを見て分かるとおり、新規追加キャラのCGは枚数、回想ともに力が入っています。 特に回想のHリプレイは、既存のメインキャラは平均3〜4枚に対して、新規追加キャラは麻巳:8、朋子:6ですし。 属性的に麻巳が、自分にヒット。メイド部長えろは良くやった!と言いたいw

 最後に、ストーリーがもの凄くいい!という訳ではありませんが、老舗ブランドの底力を確かめるにはいいゲームです。 デバッグがしっかりとされていなくて、テキストに矛盾があるゲームは却下だ!という方はオススメ出来るかと。 あと、マニュアルに児玉樹先生の書き下ろし4コマがありますので、漫画版のファンの方は一緒に突撃しましょうw
(06年10月10日初版)


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