DDOリプレイ?

〜ロールプレイヤー用ギルドで過ごした冒険の日々〜


私が「Dungeons & Dragons Online(DDO)」を止めてから、もう3ヶ月が経ちました。
もうそろそろ良いだろう、ということで、以前から考えていたDDOのリプレイを掲載いたします。

さて、プレイヤーキャラクタ(PC)です。

私が最初に作ったのは、男性のバードでした。
ロールプレイを前提として作成したのですが、あまり強くないし(プレイヤーが良く分かっていなかっただけ)、何よりもロールプレイをしようという人が見つからないので、面白くありません。
結局は、別のキャラクタを作ることにしました。

次に作ったのは、ウォーフォージドのバーバリアン(男)でした。
ウォーフォージドとは、ストームリーチの舞台である「エベロン」に特有の、ロボットのような種族です。「コンストラクト」とも呼ばれています。

まー、プレイヤー達は「ロボ」と呼んでいますけどね・・・。

もちろん私は、ロールプレイ用グループに参加時は、自分のことを「コンストラクト」と呼んでいました。
でも「ロボ」と比べてキータイプに時間がかかるため、リアルタイムで進行するDDOでは都合が悪いのです。
ロールプレイも一筋縄ではいきません。

「Dungeons & Dragons」をリアルタイムにして良かった事なんて、あるのかな・・・??

それはともかく、私が作ったウォーフォージドのバーバリアンは「ショックウェーブ」と名付けました。
元ネタはトランスフォーマーですが、知らない方がほとんどだと思います。
ちなみにレーザーウェーブではなく、マイクロン伝説のデカブツをイメージしました。分かる人にしか分からないネタ、終わり。

今度はギルドにも入会して、それなりに楽しい日々が続くと思われました。

ところが!

DDO日本版を遊んだことのある方ならご存知かと思いますが、この作品、最初の頃はサーバが非常に重く、長い待ち時間がプレイヤー達を困らせました。
私のPCが入会したギルドのギルマスさんは、長時間の読み込みで待たされるのが嫌で、別のサーバにうつってしまったのです。
こうなるとギルドは、あっという間に崩壊してしまいました。

あっという間に崩壊したギルドがあっという間に崩壊するまでの間、ギルドの復活を信じて待っていた私は、時が来るまで別のキャラクタで遊ぶことにしました。
今度は誰も使わないようなキャラクタを作ろう!と思い、女性エルフのバーバリアンを作ったわけです。

名前は「ブライアローズ」。
元ネタはもちろん、「Fable」の不老ヒロインです。

まさか、彼女が一番プレイ時間の長いキャラクタになるとは、この時は思いもしませんでした。


ブライアローズは別のギルドに入会して、そこそこ楽しい冒険を続けていたわけです。
しかしDDO、遊んだことのある方ならご存知とは思いますが、「ロールプレイングゲーム」が好きなプレイヤーにとっては辛いものがあります。

グループ募集を見ればRUN(Rush)ばかり。
RUNに参加しても、詳しい人の後ろについて言いなりになるだけで、面白くも何ともありません。
物語も何も味わうことができず、単純な作業が延々と続くだけです。

私がDDOに絶望していた、その時!
グループ募集に面白いものを見つけました。

「ロールプレイ用グループ」

お?
ロールプレイ用とは!
これは面白そう!!

ということで、早速参加です。


ロールプレイ用グループは、その名の通り、ロールプレイ重視、効率無視の世界です。
まさかDDOで、こんな遊び方をしているプレイヤー達がいるとは、思いもしませんでした。

ここで問題発生。

私は、自分のプレイヤーキャラクタの住む「エベロン」という世界について、何も知らないのです。
世界について何も知らないのにロールプレイするというのも無理があるなー!

しかし、ここは機転の利かせどころ。
幸いなことにブライアローズはバーバリアンで知力は一桁ですから、「これって、どーいうこと??私って、頭悪いから、良く分からないし〜〜」ってな感じで、さりげなく他の方から世界について教えて頂いたりしたわけです(実際は、こんな口調ではありませんよ、念のため)。

むう、危ない、危ない。
うっかりガンダルフやスレインのような知的なキャラクタを演じていたら、ワケの分からないロールプレイをやってしまうトコロでした。

教訓:良く分からない場合は、馬鹿なキャラクタを演じろ!

という冗談はさておき、ロールプレイです。
今までは、クエストを受ける時もNPCの台詞など流し読み、酷い場合には全く読まずに挑んでいたわけです。
しかしロールプレイをするからには、しっかりと自分のキャラクタの置かれている状況を把握しなければなりません。

例えば、「学者のフリして図書館から本を盗ってきてくれ」と依頼されたら、それらしいリアクションを返すわけですよ。
「学者のフリか〜。それらしい身なりをしないとな。すくなくとも武器はしまって・・・」
なんてね。

図書館の中に入って、オジサンにアッサリと見破られ、罠にはめられたと分かったときには
「アーッ、皆していかにも冒険者な格好してるから・・・」
「どうやって出ればいいんだ?」
「入り口はどうだ?」
「(わざと罠に引っかかって)ダメだ、このやろう!」
といった具合に。

プレイヤーが知っていることでも、知らないふりをするところが面白いのです。
何か気の利いた台詞を考えて皆を楽しませようと、色々考えてしまいます。
そんな感じで進むため、当然ながら、普通のグループと比べてゲームの進行は遅くなります。
RUNとは無縁の世界です。

しかし、他のMMORPGだと、こうはいかないでしょうねえ。
DDOのダンジョンは、グループごとに専用のインスタンスを生成するため、グループごとに閉鎖された世界を作りやすくなります。
ロールプレイを目的として集まったグループは、他のグループの干渉を受けることなくロールプレイできるわけです。

で、何度かロールプレイ用グループに参加するうちに、リーダーから「ロールプレイ用ギルドに入らないか?」と誘われたわけです。
今までお世話になったギルメンの方達には申し訳なかったのですが、こんな機会は二度とないかもしれないので、ギルド変えしてしまいました。


ロールプレイ用グループとギルドに参加して初めて知ったのですが、こういう遊び方をする場合、プレイヤー同士の会話とプレイヤーキャラクタの会話を明確に区別するようです。
私が参加していたギルドでは、プレイヤー同士の会話は括弧()を付ける決まりでした。
プレイヤーによっては、プレイヤー発言に「P」を付けたりと、色々あるみたいです。
「Ultima Online」の頃から、歴史の影でひっそりと受け継がれてきた、ロールプレイ文化の一端を垣間見たような気がしました。

プレイヤー同士の会話は普通にすれば良いのですが、問題はプレイヤーキャラクタ同士の会話です。
ここはプレイヤーの腕の見せ所。

プレイヤー達は様々な口調でキャラクタを演じていました。
例えば、ドワーフならば「〜じゃ」、女性キャラの場合は女性口調、天然系キャラの場合は顔文字、などなど。
私が一番印象に残っているのは、無口なウォーフォージドさんです。
なんと彼は、ウォーフォージドの雰囲気を出すために、日本語をしゃべらないのです。「ウガー」といった唸り声しか出しません。徹底しているなあ・・・。

私の場合はどーかって??
ギルドが復活するまでの「繋ぎ」として作成したブライアローズが、どんな奴かなんて、全く考えてもいなかったわけですよ、ええ。

とりあえず、
・頭は良くない(プレイヤーの知識不足も加味)
・わりと好戦的

これくらいしか思いつきませんでした。
まあ、遊んでいるうちにキャラクタも固まってくるだろう、と。

最初に悩んだのは、口調でした。
こいつはどんなしゃべり方をするんだ?

女性キャラクタだからといって、「〜かしら」「「〜だわ」といった女性口調をしゃべるのは、ネカマみたいで抵抗があったので、なるだけそういう方向には行かないようにしようと思ったわけです。
幸いなことにブライアローズはバーバリアンなので、荒っぽい口調でしゃべっても問題はなかろう(笑)。

ということで、口調に関しては、特に性別を意識せず、フツーの話し言葉を使うことにしました(何が普通なのか?という気もしますが)。
バーバリアンなので、その辺りは楽チンでしたね。
何しろ後半なんて、他キャラクタの受け答えや、掛け声などに、「おー」ばかり使ってましたから。

いえ、手抜きではありません!決して!!

「おー」は、そのまま使えば同意、「おー!」にすれば掛け声、「おー?」にすれば疑問、様々な用途に応用できて、キータイプもらくらくです。
何よりも、バーバリアンっぽいし。
ほんと、バーバリアンは便利だなあ。

ただし・・・ちょっとやり過ぎだったような気もします。キータイプする時間のないDDOが悪いっ!ということにしておきましょう(笑)。

ロールプレイについて後悔しているのは、エルフのバーバリアンという、他に例を見ないキャラクタを生かしきれなかったところです。
他のギルメンから突っ込まれることが多かったのですが、あまり面白いリアクションをとれませんでした。
この辺りはプレイヤーの力不足という他ありません。

唯一、「これは!」と思ったのは・・・重い扉を開ける場面でです。

他キャラクタA 「誰か、この扉開けられない?」
他キャラクタB 「私は無理」
他キャラクタC 「俺も」
ブライアローズ 「私はエルフだから無理」
他キャラクタA 「・・・レイジ使えばいけるんじゃない?」(「レイジ=激怒」は、キャラクタの筋力を一時的に上昇させるバーバリアンの特技)
ブライアローズ 「あー、そうか!気がつかなかった・・・。じゃ、いくよ?」
他キャラ達 「おー、開いた、すごーい!!」

てな感じ。
エルフが力仕事を買って出ることなどない、というロールプレイだったわけですが、バーバリアンとしての自分の能力に気がつくという面白い場面を作り出すことができました。
ただし・・・プレイヤー自身が本当にダメだと思っていたことは内緒ですっ。


ロールプレイで楽しいのは、キャラクタの外見作成です。
DDOに登場する武器や防具は多いというほどではありませんが、同じ武器や防具でも外見が様々であるため、自分のキャラクタを演出する楽しみを味わえます。
これはロールプレイ専用グループやギルドでないと、なかなか難しいのですよね。

何故ならば、DDOは常に効率と戦闘力が重視される世界ですから。
趣味にはしって使えない武器や防具を使おうものなら、他キャラクタから「使えね〜〜〜!!!」と非難され、晒しあげられることになりかねません。
まー、確かに、命がけの冒険に挑むという観点からすれば、その時点で選択できる最善の装備を選ぶのは自然な成り行きなのかもしれませんが・・・ロールプレイ的に見ても。

でも、それでは、つまらないですよね。
ゴツいフルプレートに身を固めたエルフなんて、想像できますか?
エルフといえば、レゴラスやディードリットのように美しく華麗でなければダメなんです、私的にはっ!!

ということで、私は常に能力より外見を重視してました。
コレは、「Morrowind」や「Oblivion」から一貫してやっていたことです。
「Oblivion」の時なんか、最後の最後まで、BLADESの鎧やカタナを使っていましたし。・・・ええ、他にもっと強い装備は色々ありますよ。でも、「このキャラクタは生粋のBLADESであり、他の装備になど目もくれないのだ」とキャラクタの性格付けをしたら、それを貫き通さなければ私の気がおさまりません。それに、そうやって遊ぶほうが、絶対に楽しいですから。

MMORPGの嫌なところは、キャラクタの能力や装備といった細かい部分まで、他プレイヤーの干渉を受けたり、口出しされたりするところです。
なんてギスギスした世界でしょうねえ、全く。
もっと気持ちに余裕を持って遊べないものでしょうか、せっかくのロールプレイングゲームなのに。

同じような理由で、「Wizardry Bane of the Cosmic Forge」の公式ガイドで「BISHOPは使えないからパーティに入れるな」「LORDなんか入れるならVALKYRIEにしろ!」なんて事が書いてあるのを見て、物凄く気分が悪くなりました。
「公式ガイドで遊び方を強制するな、選択する楽しみを否定するな!!」と。「喝っ!!」ですよ、まったく。

などという、気持ちに余裕のないコメントが沢山出てきたところで、話を元に戻します。

ブライアローズは見た目の美しいチェインメイルやローブを愛用していました。
ローブと両手杖を装備して魔術師のふりをして楽しんだこともありました。
いや、ほとんど自己満足の世界ですね(笑)。
でも、ロールプレイングゲームなんて、そんなものでしょう?

効率重視のプレイヤーは自己満足のために他人に遊び方を強要するのがイケナイと思うのですけどね。

で、ブライアローズが使っていた武器は、もちろんレイピアです。
エルフといえばレイピア、これは常識です。

何故かって??

やはり・・・ディードリット・・・かな??
子どもの頃からの刷り込みというのは、恐ろしい・・・。


ところで皆様、プレイヤーキャラクタの能力値を疑問に感じたことはないでしょうか?
私はこれが不思議でなりません。

先にも書いたとおり、知力の高いキャラクタがとんでもなく愚かな行動をとりつづけることもありますし、魅力の高いキャラクタが魅力のカケラも感じられない行動をとることもあり得ます。
全てはプレイヤーに依存するわけです。

筋力や素早さといったモノは、キャラクタの能力として表すことに不自然さは感じないのですが・・・知力、賢明さ、魅力はキャラクタの能力ではなく、プレイヤーの能力ですよね。
皆がキャラクタの能力値通りにロールプレイできるのであれば問題はないのですが、現実は甘くありません。

魅力の高いキャラクタが魅力を生かした活躍をできるシステムであれば、不自然さは少しは解消されるのでしょうけど・・・。
例えば、NPCとの交渉役を買って出るとか、怪物を説得して戦闘を回避するとか。
現在のDDOのシステムでは、能力値は戦闘の判定に使用される数値に過ぎず、ロールプレイと全く結びつきません。

ギルド内でも、このことは度々議論の対象となりましたが、「キャラクタの能力値はロールプレイの指針ではんく、ゲームの計算の都合のために用意されている」という結論に至りました。
確かに、D&Dのルールブックにも、「能力値はロールプレイの指針である」とは書かれていないのですよね。
皆様はどう思いますか??


先ほど、DDOはロールプレイに都合が良い、らしきことを書きましたが・・・クエストのレベルが上がってくると、そうもいかなくなります。
難易度が格段に上がり、あまりバカやっていると、パーティが全滅します
中には時間制限のあるクエストも存在し、無駄な会話を許しません。

ん〜、これはどういうものかなあ。
リアルタイム制に、長く難しすぎるクエスト・・・作品自身が、ロールプレイを否定しているように思えてなりません。

こんなクエストばかりだと、必然的に効率が求められるようになってしまいます。
DDOに効率重視のプレイヤーが多いのは、プレイヤーのせいだけにはできないと思うところです。

この時点で「DDOのロールプレイは破綻している」と言っても良いのかもしれません。

そんな疑問を感じているところに、現実社会での忙しさが重なり、ロクにログインできない日々が続きました。
ふと気がつくと、いつのまにか、プレイ可能な期間を過ぎていたわけです。

こうなると、MMORPGの辛いところ。
お金を払ってアカウントを再開しても、他キャラクタとの差が開きすぎて楽しく遊べないかもしれません。
ましてや私の場合、ロールプレイヤー専用ギルド、およびグループという、非常に閉鎖された世界に依存していたわけですから・・・。

私のDDO生活は、こうして突然の終了を迎えました。
できれば、ギルメンの方達と、もっと冒険したかったのですけどね。


他のプレイヤー達とロールプレイを楽しむのは面白いものです。
DDOは残念な結果に終わってしまいましたが、他に同じように遊べる作品がないものでしょうか?

ところが残念なことに、現在出回っているMMORPGには、ロールプレイングゲームとして楽しめそうなものがほとんどありません。
現在のMMORPG界は、酷い有様です。
効率重視、晒し、リアルマネートレード、BOT、モラル低下、サービス撤退などなど・・・ロクな話を聞きません。

既にMMORPGという分野は破綻しているのでしょう。
しかし、破綻しているにも関わらず、ヘタに利益だけは出るものですから、ズルズルと続いてしまうのでしょうね。

私が期待していた「Neverwinter Nights 2」も、日本語版の発売予定はないようですし・・・セガから出るものだとばかり思っていたのですが。
オンラインでロールプレイを楽しめる環境が整備される様子は、全くありません。

では、どういう作品ならば、ロールプレイを楽しめるのでしょうか?
非常に難しい問題です。

私の個人的な意見ですが、プレイヤーのレベルや能力値を廃止しない限りは、MMORPGでロールプレイなど出来ないのではないでしょうか?
そういった目に見える数値が重視されている限りは、プレイヤーは変われませんよ。
いいかげん、「RPGの勝ち負けは敵に勝つか負けるかではない」という、RPGの基本に戻る必要があると思います。

とはいえ・・・現在の市場にそういった作品を出しても、失敗することは目に見えているのですけどね。


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