まだ間に合う!今から遊ぶMorrowind その3 〜Morrowindの魔術編〜

Oblivion発売までにできる限りMorrowindを遊ぼうという記事、三回目は何回かに分けてリプレイっぽいものをする予定です。今回は魔術師で遊んでみたので、最初に魔術についてを説明します。

The Elder Scrollsの特徴の一つは、独特な魔法システムにあります。第一作のArenaからSpell Makerという面白い機能が搭載され、プレイヤーは自分の好き勝手に魔法を作って遊ぶ事ができました。魔術師の気分を堪能できるだけでなく、無敵キャラを生み出すことさえ可能としたのです。第二作目のDaggerfallにも、当然ながらSpell Makerが搭載されました。しかし普通に遊んでいると魔術のスキルは上がりづらいため、消費Magicka量や詠唱成功率の問題からSpell MakerはArenaほど役に立たなくなった印象がありました。代わりに、新たに搭載されたMagick Item Makerが猛威を振るったわけですが。このMagick Item Maker、強力な魔法の品物を自在に作り出せるという夢のような機能で、これによりプレイヤーキャラクタはまたしても無敵になることができたのでした。

ということで、Morrowindです。MorrowindにもSpell MakerおよびMagick Item Makerは搭載され、さらにDaggerfallでは全然役立たずだったPotion Makerもパワーアップして搭載されました。魔術師気分に浸るための基盤は、完璧に整っています。

Morrowindでは、魔法の効果は何十種類も用意されています。Spell Makerは、それらの効果を組み合わせ、威力を設定して魔法を作成します。また、それらの効果は最初から全て使えるわけではなく、旅をする中でNPCから購入する形で手に入れてゆきます。欲しい効果がある場合、世界中を探し回らなければならないわけです。また、マニュアルには載っていても実際に入手できるのか分からない効果もいくつかあり、魔法探しの旅をより楽しいものとしています。

Morrowindにおける魔法は、単に戦闘で攻撃や防御に使用するだけのものではありませんが、魔法を使用した戦闘が他の作品と比べて格段に面白くなっています。
雰囲気が出ている、というべきでしょうか。
私が大変気に入っているのが魔法の相殺です。敵の唱えた攻撃魔法は、こちらの唱えた攻撃魔法で打ち消すことができるのです。もちろん、敵が唱えた魔法でこちらが唱えた魔法が打ち消されることもあります(どちらも結果としては同じことですが)。そのため魔術師同士の戦いになると、魔法の相殺が連続して発生し、決定打がなかなか出ません。最初から強力な攻撃魔法を使用すると、敵のショボい魔法で打ち消されて、魔力を無駄に消費することになります。もちろん敵の魔力を消耗されることも可能です。魔法の打ち消しの際には派手なエフェクトも発生するため、まるで漫画や映画の魔法合戦のような光景が繰り広げられます。
また、魔法を吸収する魔法や反射する魔法も、戦闘に大きな影響を及ぼします。敵は魔法を反射する魔法(いわゆるマホカンタ)を自分にかけていることが多く、こちらが初手で必殺の魔法を使用すると、跳ね返されて自分が即死することさえあります。そのため、魔法による戦いは、最初は弱い魔法で様子を見るか、Dispelの魔法で反射を封じるか(たぶんできるはず)、反射の魔法の効果が切れるのを待つなどの対策をとる必要があります。魔法による戦闘は、ただ強力な魔法を連射して力押しで勝てるような単純なものではありません。このあたりの駆け引きが、ゲームをより面白いものとしています。

Morrowindでは、魔法は万能の力と言っても良いでしょう。代表的なものを、いくつか挙げてみます。

*攻撃(Fire/Frost/Shock/Poison Damage)
 攻撃魔法には、火炎、冷気、電撃、毒と四種類が用意されています。敵により種類を使い分けるのが普通の遊び方ですが、プレイヤーキャラクタの性格に応じて、冷気の魔法を重視したり、毒の魔法を重視したりといった、思い入れたっぷりの楽しみ方もできます。威力も自由に設定できるため、HALITOのような初歩的なものから、TILTOWAITのような破壊的なものまで、様々なものが作成できます。強力な攻撃魔法には莫大なMagickaが必要となりますが、魔術師ならば、一つは「これが決まれば必ず勝てる」という魔法を用意しておくべきです。

*損害(Damage)
 攻撃と似ていますが、こちらは相手のHPだけでなく、筋力や知力といった能力値に損害を与えることができます。相手の運の良さに損害を与えてアンラッキーにしたり、魅力に損害を与えて交渉下手にしたりできます。もちろん、戦闘でも役に立ちます。相手の筋力を奪って動けなくできますし(できるはず)、相手の知力を奪えばMagickaを激減させられます。色々と妄想できる面白い魔法ですが、例えば相手の魅力を低下させてもゲーム内での実益がないのが残念です。今の突っ立っているだけのNPCが相手では、魅力的な魔法も今ひとつ生かしきれないような気がします。

*損傷(Disintegrate)
 相手の武器や防具に損傷を与え、最終的には破壊してしまいます。武器を失った相手は、素手で攻撃してくるようになるため、危険度は大幅に下がります。まわりくどい戦法ではありますが、相手を殺さない、またはじっくりいたぶるロールプレイを楽しむ方には丁度良い魔法かもしれません。

*召喚(Summon)
 貧弱な魔術師にとって、召喚した生物は、攻撃手段となり盾となってくれる頼もしい味方です。Dremora(WizardryでいえばFiend?)クラスの生物になると、いかなる状況でも役に立ってくれます。真面目に自分で召喚しようとすると、とんでもないMagickaを消費することになりますが、旅をするうちに召喚用のアイテムをいくつも入手するはずです。生物だけでなく、強力な武器や防具も一時的に召喚できます。こちらは消費するMagickaも少ないため、とても実用的です。

*支配(Command)
 Conjurerは生物を召喚するだけでなく、敵対する生物を支配して自分のために戦わせることもできます。単に仲間割れさせるだけではありません。支配している生物は、ゾーンをまたいで連れ歩けるため、敵を罠に落としたり閉じ込めたりと、様々に応用できます。魔術師の知恵が試される魔法です。

*沈静(Calm)
 イリュージョニストの得意技?です。敵対する生物を沈静化し、無害にします。確か、この魔法を駆使することで、敵を殺さずに冒険を続けることができたはず。無駄な殺しをしないロールプレイヤーには必須でしょう。敵を無害にしておいて、戦闘における有利な状況を作り出す戦術にも使えます。

*逆上(Frenzy)
 イリュージョニストの得意技の一つです。友好的な生物を、より敵対的にしてしまいます。例えば、街中にいるNPCを殺したい場合、こちらから攻撃を仕掛けると犯罪者とみなされてしまいます。しかし、この魔法を使って攻撃的にさせておき、会話で挑発することにより、相手の攻撃を誘うことが簡単にできます。相手から攻撃してきた場合は、正当防衛として殺人が容認されます。合法的に殺人をするために、これほど役に立つ魔法はありません。

*恐怖(Demoralize)
 相手を怯えさせ、逃げ出すように仕向ける・・・はずなのですが、私が試した限りでは、実際に機能したことはありません。少なくとも、Flee Rateを10ポイント程度上げただけでは全く効き目はないようです。しかし、だからといって、何十ポイントも上げるようなものは消費Magickaが多すぎて実用的とはいえません。アイデアは面白いのですが、上手く機能していない惜しい魔法です。Oblivionでは改良されているのでしょうか・・・。

*鼓舞(Rally)
 戦闘に恐怖して逃げ出している生物を励まし、その場に留まらせる・・・はずなのですが、戦闘で生物が逃げ出すような状況にお目にかかることがほとんどないため、意味のない魔法になっています。

*回復(Restore)
 戦闘でダメージを受けたHPや能力値を回復します。例えば筋力に損害を受けて持ち物を運べなくなった場合、魔法や薬で回復できなければ、持ち物をその場に置いて逃げ出すしかありません。筋力が0になれば、裸にならなければ歩く事さえできないのです。また魔術師にとって、知力へのダメージは致命的となります。このように、冒険ではどのような状況に陥るか分かりません。備えあれば憂い無し、です。

*強化(Fortify)
 一時的にキャラクタの能力を上昇させます。よく使うのは筋力強化、速度強化、魅力強化あたりでしょうか。Morrowindでは能力値の効果が目に見えて現れるので(Luck以外)、一時的にせよ能力を上昇させる魔法は、かなり有効となります。

*解呪(Remove Curse)
 呪いを解く魔法です。マニュアルを見てみると、こんなものまであったのですねえ・・・。Morrowindに呪いなんてあったのか。

*念力(Telekinesis)
 手の届かない場所のアイテムを拾ったり、箱を開けたり、扉を開けたりする魔法です。隠密行動時に威力を発揮しそうです。これは物理計算エンジンを搭載したOblivionで別物に化ける可能性があります。

*特定(Detect)
 生物や魔法の品物や鍵の位置を探り出し、マップ上に表示します。上手く使えば便利そうですが、効果の割には消費Magickaが多くて、使い勝手が悪いかもしれません。

*加重(Burden)
 対象の持ち運んでいる荷物の重量を増やして、動きを鈍らせ、より疲れやすくします。まわりくどい魔法の多いMorrowindですが、これは輪をかけてまわりくどい・・・。色々と想像力を刺激する魔法ですが、実用性があるのかは分かりません。敵に使われると厄介かも。私は今まで、持てる荷物の重量を増やす魔法かと思っていました。

*減量(Feather)
 対象の持ち運んでいる荷物の重量を減らして、キャラクタに与える負担を減らします。加重と対になる魔法です。私は今まで、Slowfallと効果を混同していました。・・・しかし、これも使い道なさそうですね。効果としては面白いですけど。Restorationに精通していないキャラクタが、一時的に持てる物を増やす場合に使うのでしょうか。

*減速(Slowfall)
 対象の落下速度を落として、安全に着地できるようにします。私は今まで、Featherと効果を混同していました。高いところから落ちる場合には便利かもしれませんが、浮遊(Levitate)の魔法がホイホイ使える世界なので、実用性は・・・。Alterationの学問は面白い魔法が多いですが、ほとんど趣味の世界ですなあ。それもMorrowindの面白さですが。

*障壁(Shield)
 ArenaとDaggerfallで威力を発揮した魔法の盾は、Morrowindでは大幅に弱体化してしまいました。もはや以前のような無敵の効果は望めません。というか、効果の割りに消費Magickaが多すぎて、使いづらいことこの上ないのです。魔法のアイテムに封じ込めて効果を永続化できると良さそうですが、そこまで出来るのかは未確認です。

*跳躍(Jump)
 より高くジャンプできるようになります。便利でかつ楽しい魔法ですが、Slowfallと同じく浮遊の魔法がホイホイ使える世界では(以下略)。もっと消費Magickaが少なくて使いやすければ良かったのですけどね。

*透明(Invisible)
 他のゲームであれば、透明になったキャラクタは相手から見えなくなりますが、Morrowindでは効果があるのかないのかが今ひとつハッキリとしません。うまく使えば便利な魔法なのかも。

次回に続きます。


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