もう発売!OBLIVION 〜動画を通じて検証する〜

当ページでは、「The Elder Scrolls」シリーズを、まだ誰も注目していなかった頃(Daggerfall発売の半年後くらい)から追っかけていましたが、最近は諸般の事情によりページの更新は滞りがちでした。
今から思えば、Morrowind発売までが一番楽しかったかもしれませんね。
Daggerfallの発売が96年の末でしたから、それから6年もの間、私はMorrowindを待ち続けていたわけです。この期間の何と長かったことか!

しかし思い出せば、Wizardry8は、これの比ではない程待たされました。あまりにも待たされたので、本当に発売された時には別の意味で驚きましたが・・・。あ、Wizardry8も傑作ですよ。

話を元に戻します。
公式ページを見ると分かる通り、当初のMorrowindは実際に発売されたモノとは全く別物でした。雰囲気はDaggerfallの拡張版といった感じで、マップの作りやキャラクタの見せ方も似通っていたようです。発売時期も98年と噂されていました。「運命のアイテム」の話を覚えている方も多いのではないでしょうか?
しかし余計なことに(個人的な感情)、Bethesda社は97年にBattlespireという外伝を発表し、同時にMorrowindの開発は全く進んでいないことが明らかになりました。しかもBattlespireは3Dfx未対応(発売前には対応すると言っていたのに)という時代錯誤の代物で、その表示の荒さと遅さには多くのプレイヤーが落胆しました。ちなみに私は失望しました。特に描画の遅さからくる操作性の悪さは致命的で、ゲームの内容を楽しむどころではなかったというのが本当のところです。当初はBattlespireはDaggerfallの拡張パック的なものだったようですが・・・そうであったほうがどれ程有難かったことでしょうか。
しかも、そんなBattlespireが、某「DOS/Vマガジン」誌のゲーム特集で、Daggerfallの正当な続編であるかのように紹介されたため、私は非常に気まずい思いをしました(「ウルティマオンラインに飽きたらこれを遊べ!」を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?)。
続くRedguardも外伝であり、当初は97年の末に発売が予定されていたと記憶しています。しかし実際には、それから一年ほど遅れて発売されました。Battlespireと違い、こちらは優れたゲームであり、海外での評価もそこそこ高いものでした。しかしMorrowindを待ち続けていた私にとっては、「つなぎ」でしかなかったわけです。どちらかというと、Morrowindの開発を優先して欲しいと思っていました。
噂だけで画面の一つさえ出てこないMorrowindですが、98年〜99年に、ようやく一枚の画面写真が載りました。どの画面かというと、砂嵐の中を旅するNPCとGuarです。「三年近く待ち続けて出てきた写真がこれか」、と当時の私はガッカリしました。
しかしその後は順調に情報が出てきて、「発売は2年先です」の注意書きを睨みながら想像を膨らまして興奮したものです。

Ultima9やDeusEXなどを遊びながら待ち続けて2002年4月末、ついにMorrowindは世に出ました。
私はここでつまづいてしまい、入手できたのは連休明けだったという有様。まあ、しかし、良しとしましょう。
今だから白状しますが、期待に期待して待ち続けたMorrowind、実際の出来は期待の80%ほどだったかなあ、と思います。要するに、期待し過ぎたわけです。自分で期待ページ書いていて、「おい、こりゃ期待しすぎだろ、俺」と思っていましたから。

しかしアレですよ、ほら。
Ultima9とか、面白いでしょ?昔のUltimaのようにプレイヤーキャラクタがアバターでなかったら、もっと楽しく遊べるのに・・・と思った方も多いはず。そこでMorrowindですよ。Ultima9のような世界で、ゲームに縛られず様々なキャラクタを作って遊べるのですから、楽しくないはずがありません。
期待をし過ぎたのは事実ですが、Morrowindは充分に面白い作品なわけです。まあ、いろいろとケチを付ける人はいますが、それはそれ、自分の好みに合わなかったと諦めて頂くしかありません。・・・ん〜、Morrowindは本筋クエストを進めるだけでも値段以上に楽しめると思うのですけどね、実際。何をすれば良いか最初から最後までフォローしてくれる親切設計ですし。

しかし私は、Morrowindの出来不出来よりも、「この先The Elder Scrollsの新作が出るのは何年も先なんだなあ・・・」という失望感に悩まされていたのでした。
Bethesda社からはTribunalやBloodmoonといった追加シナリオが出てきて、失望感をある程度は埋めてくれたわけですが・・・。
ちなみにTribunalは、Morrowindよりも普通のCRPGに近い作品で、Morrowindに退屈した人でも普通に楽しめるはずです。ただし、Tribunalで遊ぶためには強いキャラクタが必要にはなりますけど・・・。

当分The Elder Scrollsの新作では遊べないと諦めていた私ですが、2004年の末に、突然Oblivionの情報が公式ページに載りました。
「え、こんなに早く!?・・・でも、どうぜ発売は2.3年先なんでしょ」
と思っていたら、二度びっくり。
発売は2005年の末とのこと!
ついでにもう一つびっくりしたのは、気がつけば発売まであと1〜2ヶ月だということです。
いや、Morrowindの時は永遠とも思える時間を待ちましたが、今回は全然待っていないですよ。実際、期間はMorrowindの時の半分ですし。・・・余計な外伝を作っていない分、今度は早いなあ。
しかしOblivionが凄いのは、開発期間の短さだけではありません。
内容も恐ろしく強化されている ら し い のです。
世界中でMorrowindは絶賛されましたが、欠点の多くも指摘されました。「NPCが相変わらず歩く辞書じゃん、頭悪いし」、「町に生活感がない」、「地方が舞台だからって、変な生物ばかり」、「Cliff Racerがウザいんですけど」、「馬は?」、「行為の判定が納得いかない」、「針葉樹をちょっと表示しただけでフレームレートがガタ落ちって・・・」、「世界が広いのはいいけど、退屈ですよ」、「キャラの顔がダサい」、「弓とか魔法が役に立たないのでは」、「ステルス技能がちょっと・・・」、などなど。
これら、Morrowindで指摘された欠点の数々は、Oblivionで解決されている! らしいのです。
いや、素晴らしい。新作を出す度に変な方向に行くのではなく、前作の反省を生かしつつ正常な進化を目指すその姿勢!さすがは私が10年間追っかけてきたBethesda社です。私の目は間違っていなかった!
そんなOblivionですが、雑誌・・・といってもLogin誌しかありませんが・・・での扱いは悪いの一言。というか、全然取り上げられていません。E3の時も無視していましたし。
まあ、いーんですよ、分からない人たちには。私達は、こんな素晴らしい作品(予定)で楽しめるのですから、幸運だということです。Morrowindでドロップアウトした方達もご愁傷様。Morrowindなんて、Oblivionへの「過程」に過ぎなかったのにねえ、ふふふ。ええ、私には分かっていましたよ、もちろんっ!!

そんなことを考えているうちに、いつのまにかネット上には、Oblivionのプレイの様子を記録した動画(ファイル名Oblivion20minGameplay.avi)が流れているではありませんか!

こいつは要チェックだぜ、ということで、私も早速拝見いたしました。
さあ、ここからが本番ですよ。この動画を見て分かったOblivionの恐るべき実態を、適度な期待を交えながら紹介してゆきます。

この動画は、E3での説明に使われたような雰囲気が漂うもので、収録時間は驚きの20分。たっぷりとOblivionの世界に浸ることができます。
再生開始。
いきなりオープニングから表示されます。BGMは、Morrowindのオープニングの拡大改良版。このBGMは、MorrowindのBGMの中で唯一好きなものだったので、変なのに挿げ替えられなくて良かったと思います。
ん〜、しかし、オープニングを見て聴くだけで泣けてきますな。古地図をモチーフにした背景が流れ、中央には作品に登場する各都市を映し紹介する・・・背景に流れるのは、あのBGMの改良版。素晴らしい、言う事無しです。
ちなみに、このオープニングを見るだけで、Morrowindから格段に進歩したグラフィックエンジンの威力を知る事ができます。少し遠くの物体になると霞んで見えなくなっていたMorrowindと違い、Oblivionはエバークエスト2のように、遠くの物体まで描写できるようです。空から眺めた大都市の圧倒的な迫力、凄いっ!

ゲーム開始です。
まずは地下牢から。ここが実際のゲーム開始地点?
それにしても驚くのは、描写の美しさと物理エンジンの威力です。ダンジョンはMorrowindから進歩していないのではないかと思っていたのですが、動いている画面を見ると全く違います。壁の質感、凹凸感、光の当たり具合、まさに圧倒的。エバークエスト2にも負けていませんね。
物理エンジンの実装は、Oblivionの特徴のひとつです。天井からぶら下がる手かせ(鎖)を持って引っ張り放すと、手かせは落下して壁に当たり、反動で逆の方向に・・・。そして照明が作り出す手かせの影も、リアルタイムで動きます。地面に落ちているホネも、持ち上げたり落としたりが自由です。一見すると意味のない動作にも思えますが、これらがダンジョン探索で生きてくるわけですよ。後に出てきますが。まあ、仮に意味のない動作だとしても、面白いではないですか。そういう意味のないことを楽しめるのがThe Elder Scrollsなのですから。

皇帝登場。会話が始まります。
Oblivionでは、NPCとの会話が始まると、対象のNPCの顔を拡大表示するようです。顔の表情、動き、まるで本物のようです。キャラクタの顔の描写は、Morrowindとは比較できるレベルにはありません。別次元の出来具合です。また、会話では字幕も表示されるため、日本人にとってもある程度理解できる新設設計でもあります。

皇帝から本筋クエストを言い渡され、釈放です。
次に現れるのは、例の森林です。
地面にはびっしりと草が生え、木々が立ち並び、葉っぱは揺れ、小鳥が飛び回り・・・。Morrowindでは絶対に表現できなかった世界が、そこにあります。例えるなら、芸術作品の中を実際に歩き回れる・・・みたいな〜。ここまでの描写を実現した作品は、現存しないのではないでしょうか?それほどまでに高いレベルです。あのエバークエスト2の森林がファミコンの画面に見えます。

あと注目なのはBGM。MorrowindのBGMは、数種類のBGMがランダムにループするだけという信じられない仕様でしたが、今回は場面に応じたBGMが再生されるようです。洞窟では洞窟のBGM、森では森のBGMといったように。BGMの出来自体も素晴らしく、まさに感動的です。Great!!

Oblivionの世界は、Morrowind以上の広さを誇ります。
そんな広い世界が森だけで覆われているのかが疑問であり心配でもあるのですが、道に迷ったとしても、とりあえずは安心です。ダンジョンなどの興味深い場所を示すコンパスが表示されるのです。退屈したプレイヤーは、コンパスに従って歩くだけで、興味深い場所やイベント?に遭遇することができます。

ダンジョンが見えてきました。すると、敵の戦士が襲ってきます。戦闘開始です。
戦闘はMorrowindから完全に作り直されたらしい要素の一つで、武器を何度当てても命中しない、などといった欠点が改善されています。盾によるブロッキングもプレイヤーが操作できます。よりアクション性が高まっているようです。

ダンジョン突入!
Oblivionには、200ものダンジョンが用意され、それら全てが製作者によって手で作られています。いちいち「手で〜」と注意が入るのは、Daggerfallの時の反省からでしょう。
これらダンジョンもMorrowindとは一線を画するもので、描写の美しさもさることながら、仕掛けの多さには驚きました。物理エンジンの威力を遺憾なく発揮する罠や仕掛けが用意され、時にはそれらの罠を使って敵を撃退することもあるようです。まるで、良くできたアクションゲームがThe Elder Scrollsに組み込まれた、そんな印象です。Battlespireを知る人にとっては、涙ものかも。

攻撃魔法が役に立つのも、Oblivionの改良の一つのようです。
いちいち武器を構えなおさなくても魔法が撃てて、それなりの威力を持つように見えます。Morrowindでは、魔法に特化したキャラクタ以外がショボイ攻撃魔法一発撃つと、マナがごっそりと減りましたからねえ・・・この辺りも改善されているのかな。

魔法だけでなく、弓矢を使った戦闘も改善されています。
Morrowindでは、弓矢の一撃で敵を倒すなんて考えられませんでしたが、Oblivionでは一撃でビシビシ仕留められます。また、ゲーム中の様々な物体を撃つことで、敵を間接的に撃破することも可能なようです。丸太を撃って転がし、敵をひき殺すといったように・・・。これも物理エンジンの威力、まるでHalf-Life2のようですなあ。「直接敵を撃てばいいじゃん」なんて事を言うのは野暮というもの。これはFPSではありません、RPGですぜ。「敵を倒すのは簡単だ。しかし過程を楽しむのは大切だ」、ということです。攻略の効率ばかりを重視するのはエバークエスト2のプレイヤーに任せておいて、我々は無駄な行為もロールプレイの一貫として楽しめば良いのです。せっかく自分しかいない世界を旅するのですから、どんな事をやっても誰にも文句は言われません。それに、もしかしたら、物凄く実用的な戦法かもしれませんし。
更に弓矢を使う場合は、FPSのスナイパーライフルのように、照準を拡大して狙いを付けることができるのです。遠距離から狙いをつけ、相手を一撃で倒す・・・Morrowindで多くのアーチャーが夢見たプレイが、ようやく実現します。しかし敵も同じように矢を撃ってくるはず、どうやって回避するのでしょうかね。やはりこれも、FPSのスナイパーライフルを避ける要領なのでしょうか。

お次は隠密行動について。Morrowindにも隠密行動の要素はありましたが、お世辞にもお粗末なもので、隠れているのに隠れられない、影に隠れることができない、などという問題を抱えていました。しかし偉大なBethesda社の開発スタッフがこの問題を放置しておくはずがありません。
Oblivionのダンジョンには、やたらと暗い部分が多いことにお気づきの方も多いかと思います。まるでDOOM3のようです。しかしこれは、単に雰囲気を楽しむだけのものではありません。よくある隠密系FPSのように、Oblivionでは、影に隠れることで敵に見つからずに行動できるらしいのです。もちろん、ステルスのスキルにより、どの程度の影で隠れられるのか・・・などは変わってくると思いますが。
Oblivionは、RPGにFPS系統のアクションゲームをプラスし、更に隠密系ゲームとしても充分に楽しめる作品となりそうです。

動画を進めると、再び物理エンジンの威力を発揮する場面が。
罠を回避するのに、足元に転がっている物体を利用できるようです。例えば、何者かが通ると発動する罠があるとして、そこにボールを転がせば、罠は発動してプレイヤーは安全に通れるという要領です。Oblivionのダンジョン探索は、従来とは全く異なるものになりそうですね。

次は、いよいよ町の登場です。
Oblivion最大の特徴が、NPCに搭載された「Radiant AI System」です。Morrowindの最大の欠点の一つ、ランダムに歩き回るだけ、または突っ立っているだけの何の面白みもないNPCを改善すべく用意された、素晴らしい仕組みです。
OblivionのNPCは、自らの目的を持ち、目的を達成するための手段を自ら考えて行動します。もちろん、24時間のスケジュールも持っています。驚くべきは、これらの行動がスクリプトで管理されているわけではない、ということです。
このRadiant AIがいかに優れているかのデモンストレーションが開始されます。あちこちのレビューで書かれていたアレです。お店の女性が弓矢の練習をして、失敗続きなので薬を飲んで命中率を上げて、満足した彼女は椅子に座って本を読み、お腹がすいたら食事をとり、眠くなったらベッドに入り、それらの行動を邪魔するペットの犬を魔法で止めたり、しまいには火炎で丸焼きにしたり・・・。これら一連の流れは、Radiant AIの紹介をするために用意されたものであり、実際のゲームで同じことが起きるわけではないようです。しかし確実に、The SMISのキャラクタ並の行動をNPC達がやってのけるはずです。しかもOblivionの世界には、このAIを搭載したNPCが1000人も存在するのです。雰囲気としては、The SIMSの世界にプレイヤーが直接干渉できる、といった感じでしょうか。考えただけで面白そうです。
Radiant AIで管理されたNPCは、何も行動を眺めて楽しむだけのものではありません。クエスト遂行に大きな影響を及ぼすのです。例えば、特定のNPCが持っている宝石を手に入れる任務があるとしましょう。プレイヤーは、交渉する、戦って奪う、盗むといった選択肢の他に、NPCが留守の間に失敬する、NPCが寝ている間に持ってゆく、などなど思いつく限りの行動をとることができます。

NPCとの会話は、Morrowindとは全く異なり、どちらかというとRedguardに近い雰囲気です。賛否は分かれると思いますが、Morrowind会話は、会話というよりも辞書から情報を引き出す雰囲気でしたから・・・これも一つの解決策なのかと思えなくもありません。Morrowindの時も会話をどうするか相当に苦労したようですが、Oblivionは10年間におよぶ試行錯誤の結果なのでしょう。
もちろん、Speechcraftのスキルを生かして、相手を説得したり喜ばせたりすることが可能です。

次に、Fast Travelの話題が出てきます。
広大なOblivionの世界ですから、歩いて、または馬に乗って移動するのが面倒な事があるかもしれません。そんな時に利用するのが、Fast Travelです。マップを表示して行き先をクリックするだけで、プレイヤーは目的地に移動できるらしいです。Morrowindのような乗り物は廃止されるようなので、その代替の意味もあるのかもしれません。
このシステムを嫌だと思う方もいるかもしれませんが、嫌ならば使わなければ良いだけのこと。選択肢が多くあるのは良いことです。プレイヤーによって好みは様々ですから。また、Daggerfallも、これと良く似たシステムだったことを忘れてはいけません。
あと地図ですが、これも従来の「いかにもコンピュータゲームです」といったものとは違い、昔の地図の雰囲気が良く出ています。

次は、Oblivionへのゲートが存在する?戦場に場面がうつります。
ここでは、他のNPCと共に敵と戦う様子が描かれています。
動画は、ゲートに侵入する場面で終わりを迎えます。

・・・どうでしょう!
この動画を見るだけでも、Oblivionが従来の作品とは全く異なるものであることが分かります。
例えるなら、RPG+隠密系FPS+アクションゲーム+The SIMS・・・といったところでしょうか。しかもこれらの要素が、かなり高いレベルで融合されているようです。こんなに素晴らしい作品で遊べる日が、もう、目の前にまで迫っているのです。これはタダごとではありません!

ただし期待のし過ぎは禁物ですよ・・・。


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